アンケートのクロス集計とは?エクセルでのやり方も解説【2024年最新版】
アンケートやリサーチといった調査は顧客の動向やニーズを把握する方法として大変有効で、マーケティングを進めるにあたって欠かせない要素です。今回はアンケートの結果を効果的に活用するためのスタンダードな集計方法であるクロス集計について、エクセルでの運用法や種類、分析について解説します。
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クロス集計とは
クロス集計は、アンケート調査などを通じて集めた結果を、複数の設問同士で掛け合わせて集計する方法です。より詳細な情報を把握できる集計方法として注目されています。
設問ごとの数字を追いかけるだけの集計方法は単純集計と呼ばれており、最低限の情報しか手に入れられません。しかし、クロス集計では解答結果から調査対象者の動向やニーズを細かに導き出せるため、マーケティングにも応用できます。単純集計と合わせてクロス集計も実践すると、調査結果を最大限に生かせるでしょう。
エクセルなど一般的な表計算ソフトで運用でき、実践へのハードルの低さも特徴の1つといえます。
アンケートの分析に用いられるクロス集計の種類
クロス集計には複数の種類があり、運用目的に応じて使い分ける必要があります。ここでは主な3つのクロス集計についてご紹介します。
属性クロス集計
属性クロス集計は、回答者の属性ごとに集計を行う方法です。性別や年代別といった基本的な属性から、職業や地域別など、より詳細にカテゴリを分けて集計する場合もあります。
性別ごとの傾向、地域ごとの傾向など、さまざまな角度からの情報を得られるでしょう。「20代の女性」「関東在住のサラリーマン」など、ターゲットの属性が明確な場合は非常に有効な集計方法といえます。
設問間クロス集計
設問間クロス集計は、属性以外の設問を複数掛け合わせて回答者の動向を調査する集計方法です。特定の設問同士の相関関係を調べられ、趣味嗜好や行動の詳細な傾向を把握できます。
例えば「週に何本タバコを吸いますか」という設問と「週にお酒をどれくらい飲みますか」という設問を掛け合わせると、喫煙習慣のある人と飲酒習慣のある人の関連性や、他の生活習慣についての動向を調べることができます。
多重クロス集計
多重クロス集計は、3つ以上の設問を掛け合わせる集計方法です。設問の数に合わせて、3重クロス集計、4重クロス集計などと呼ばれます。
複数の属性を指定することで、ピンポイントに層を絞って傾向を把握できます。例えば「10代」「女性」「サービスの満足度」を掛け合わせれば、若年層からの評価を明確化できるでしょう。ただし、掛け合わせる項目が増えるたびに集計の母数が減るため、サンプル数が少ない場合は不向きな方法です。
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アンケートのクロス集計はエクセルでできる
さまざまなシーンで役立つ便利なクロス集計ですが、表計算ソフト・エクセルでも運用可能です。ここからは、エクセルでのクロス集計のやり方を解説します。
①ピボットテーブルを作成する
クロス集計に欠かせないのがエクセルのピボットテーブル機能。2つ以上の項目をテーブル内で指定し、集計結果を算出できます。
クロス集計を実施する際、まずは集計データをエクセルに落とし込みます。その上で行と列を指定しクロス集計したい項目を選択することで、結果の算出が可能に。データを必要な情報を瞬時にわかりやすい形で抽出できます。
②クロス集計表を作成する
ピポットテーブル作成後に[ピボットテーブルのフィールド]から行ラベルにカテゴリを振り分けます。分析したい項目をそれぞれのラベルボックスに入れれば、クロス集計表の完成です。
また、クロス集計表の作成後には、フィルタ条件を適用しさらに情報を見やすくできます。[ピボットテーブルのフィールド]からレポートフィルタボックスに絞り込みたい項目をドラッグすると、適用したフィルタに合った情報のみが表示されます。
アンケートのクロス集計に役立つ用語
ここからは、クロス集計を行う際に覚えておくと便利な用語を紹介します。
サンプル数・サンプルサイズ
サンプル数とサンプルサイズは似た言葉ですが、意味が異なります。サンプル数とは標本の数、サンプルサイズは標本の大きさ。簡単に言うと「標本を抽出した回数」がサンプル数、「1回の抽出で調査した数」がサンプルサイズです。
例えば、1,000人を対象にアンケートを行い、男性が400人、女性が600人だった場合、サンプル数は1,000、サンプルサイズは400と600となります。
表頭(ひょうとう)・表側(ひょうそく)
表頭とは表の一番上の横ライン、表側は縦のラインです。それぞれに設問を入れて、表の中に当てはまる数値を明記します。
どの顧客のどんな傾向を把握したいかによって、表頭と表側に入れる設問は異なります。調査の目的を明確にした上で、クロス集計表を作成しましょう。
Nとn
Nとnは同じアルファベットですが、クロス集計においては別の値として扱われます。
大文字のNは、調査対象者全体の母数を指します。先述したサンプル数と同じ数字です。一方で小文字のnは母数から特定の集計数を抽出した数字で、サンプルサイズと同義です。母数が500で、そのうち30を抽出した場合、N=500、n=30となります。
アンケートのクロス集計はプロに任せるのも◎
クロス集計はエクセルで実行できる身近な集計方法の1つ。しかし、担当者がアンケート調査に慣れていなかったり、人員が足りない中で実施すると集計ミスが発生したり、必要以上に時間がかかってしまう可能性があります。
スピーディかつ効果的にクロス集計を行うためには、プロのリサーチ会社に依頼しましょう。特に初めての調査・集計する場合には、積極的な利用をおすすめします。
【まとめ】クロス集計を成功させるには?
クロス集計の種類ややり方を紹介しました。
アンケート調査の結果を有効活用する上では欠かせない集計方法で、エクセルでも比較的簡単に実施できます。しかし、正しく迅速に集計するためには、相応のスキルが求められます。
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