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【法人向け】野外・屋外用防犯カメラの種類と選び方【2024年最新版】

更新日:2024.01.24

建物の出入り口付近や駐車場など、多くの場所に設置されている野外・屋外用の防犯カメラ。さまざまな種類が流通しているため、自社に適した製品の選択に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。本記事では、野外用防犯カメラの設置を検討している方に向け、選び方の目安となる特徴やスペック、相場をご紹介します。機能や形状によってメリット・デメリットが異なるため、ぜひ参考にしてください。

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野外・屋外対応防犯カメラの特徴

野外・屋外用の防犯カメラは、室内用カメラに比べ雨や風、砂塵などにさらされる時間が長いと言えます。そのため、高い防水性能と防塵性能を持つ商品が多い点が特徴です。耐久性を示す数値も定められており、カタログや公式サイトなどで確認することが可能です。加えて、夜間撮影機能も特徴のひとつ。暗闇でも映像が残せるタイプや、少量の光でも撮影できるタイプがあり、深夜帯の侵入者対策にも利用できます。
また、広い範囲や遠距離の監視にも対応できるよう、広角・望遠などのレンズを搭載した製品も増えています。魚眼レンズで一度に360度の撮影ができるタイプもあり、豊富な種類から用途に応じて選択可能です。

【法人向け】野外・屋外用防犯カメラの選び方

野外・屋外用の防犯カメラ設置を検討している場合、選び方のポイントは大きく分けて下記の4つです。

・スペックや機能
・接続方法
・データの保存方法
・カメラの形状

上記のポイントの中には、さらに細かな「選び方の軸」が存在します。そのため、用途や目的、設置場所などを踏まえた上で、どのような特徴の防犯カメラが適しているのか確認することが重要です。画質や耐久性を重視しているのであればスペックおよび機能面、見た目にこだわる場合はカメラの形状など、優先すべき点を考慮しながら製品を比較しましょう。

スペック・機能での選び方

防犯カメラのスペックや機能で特に重視すべき要素は以下の7点です。

・画素数
・画角
・録音機能
・夜間撮影
・防水・防塵
・ズームやフォーカス
・人感センサー


不法侵入や窃盗、いたずらなどの事件が発生した際には、防犯カメラの映像が犯人特定の糸口となります。そのため、当時の状況を明確に確認できる製品の選択が大切です。

画素数

画素数は解像度とも呼ばれており、映像を構成する点の数を指します。野外・屋外用の防犯カメラにおすすめの画素数は200~400万程度です。目安として、テレビのフルハイビジョンがおよそ200万画素に相当します。画素数が多いほど高画質な映像の撮影が可能なため、画質のクオリティを重視したい場合は画素数の高い製品を選びましょう。ただし、映像化する際は画素数に対応しているディスプレイの準備が必要です。

画角

画角とは、一度に撮影できる映像の範囲を指します。画像の右から左までの角度を指す「水平画角」と、上から下までの角度を指す「垂直画角」があり、カタログなどでは水平画角を明示するケースが主流です。防犯カメラには標準レンズのほか、画角が30度以下の望遠レンズや60度以上の広角レンズなどがあります。また、近年では水平画角が180度の超広角レンズを搭載した製品や、360度の撮影が可能な魚眼レンズを搭載した製品も人気です。

録音機能

録音機能はさまざまなシーンで活用できるシステムです。たとえばカメラの画角に入らない場所で事件や事故が起こった場合、発生時の状況を推測する手段になり得ます。また、犯人が顔を隠している・映像では顔が確認できないなどのケースでも、声や話し方から性別・年代・国籍・居住地域や出身地といった人物像の想定が可能です。リアルタイムで防犯カメラを見ている場合も、映像の外で発生した出来事を瞬時に把握できるメリットがあります。

夜間撮影

夜間撮影は、人目が減る深夜帯の防犯対策に適しています。事務所だけでなく、駐車場や工場などへの設置もおすすめです。赤外線型と微光型の2種類があり、主流は赤外線を線を利用して撮影するタイプ。デイナイトと呼ばれる機能により、日中はカラー映像を撮影、夜間は自動的に赤外線に切り替わり白黒映像を撮影します。微光型は夜間でもカラー撮影が可能な点がメリット。ただし、一定量の光がなければ撮影できない点には注意が必要です。

防水・防塵

防水・防塵に対する性能は「IP〇〇」という数値で表現されます。最初の数字は防塵性を指すものです。0~6までの範囲があり、6であれば内部への粉塵侵入を完全に抑制できます。続く数字は防水性の指標です。0~8まであり、通常の雨であれば5程度で耐えられます。ただし、台風のような強い雨への耐水性は6より上でなければありません。そのため野外・屋外用防犯カメラには、粉塵を完全に遮断し、かつ激しい雨にも耐えられるIP66以上が望ましいでしょう。

ズーム・フォーカス

ズーム機能には、録画済の映像を切り取り拡大するデジタルズームと、撮影時に被写体との距離を調整する光学ズームがあります。デジタルズームで拡大した映像は画質が低下するため、遠方の映像を高画質で撮影したい場合は光学ズームがおすすめです。フォーカスは被写体に照準を合わせる機能であり、ズーム機能が搭載されている防犯カメラに装備されます。自動的にピントを合わせるオートフォーカスを活用すれば、画像を見ていない時間帯でも対象物へ自動で照準を合わせることが可能です。

人感センサー

人感センサーは、赤外線や超音波を利用して人の存在を検知する機能です。人を検知した瞬間に自動で録画をスタートさせるため、保存する映像の容量を最小限に抑えられます。また、明かりを点灯させる・警報音を鳴らす・アラームにより管理者に侵入者の存在を知らせるなど、他のシステムとの併用により高い防犯効果も見込めます。そのため、人の目が届かない場所や夜間の防犯対策には、人感センサー付きの防犯カメラがおすすめです。

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接続方法での選び方

防犯カメラの接続方法には以下の2種類があります。

・ワイヤレス接続
・有線接続


接続方法により、設置のしやすさやデータ転送の安定性、予算面などメリット・デメリットが異なります。また、設置場所によっては好みの接続方法を選択できないケースもあるため、製品購入前のチェックが大切です。

ワイヤレス

ワイヤレスタイプは、モニターやレコーダーなどの機材を無線でつなげる接続方法です。配線が必要なく手軽に設置でき、取り外しが簡単な点もメリット。ケーブルの準備が不要なこともあり、コストが抑えられます。デメリットは、電波状況が悪い場合に映像が乱れる場合がある・高画質の映像が転送できないといった点です。機材間の壁の厚さや周囲から受ける電波の影響により、無線が届かず設置できない可能性もあります。

有線

有線はケーブルを利用した接続方法です。データは配線を経由して送られるため、電波状況に左右されることなく安定した映像を送受信できます。また、高画質で容量の大きな映像の転送も可能。インターネットへの接続が不要なため、不正アクセスの心配がいらない点もメリットです。ただし、配線工事が必要な点には注意しましょう。ケーブルを通すルートも確保しなければならず、ワイヤレスに比べ設置に費用や手間がかかります。

データ保存方法

防犯カメラで撮影した映像をデータ保存する際の方法は下記の2種類です。

・クラウド保存
・レコーダー/SDカード保存


環境によって適した保存方法が異なるため、目的や予算に合った保存方法を選択しましょう。

クラウド保存

インターネット上にデータを保存する方法をクラウド保存と言います。メリットは、パソコンやスマートフォン、タブレットなどさまざまな端末から映像を確認できる点です。防犯カメラから離れた位置にいる場合も、ズームや画像解析などの機能を効率的に活用できます。一方、インターネットを利用しているため回線の影響を受けやすい点はデメリットです。インターネットがつながらない場所や、防犯カメラ側の回線が不安定な場合は映像の確認ができないため注意しましょう。

レコーダー/SDカード保存

レコーダー保存とは、レコーダー内に搭載されたHDD(ハードディスクドライブ)やSSD(ソリットステードドライブ)に映像を保存する方法です。HDDは長時間の録画に対応できる点が特徴。一方SSDは、衝撃に強く作動音が静かというメリットがありますが、HDDと比較すると価格が上がります。コンパクトサイズのSDカードは、安価で手に入るカード型の記録媒体です。防犯カメラに差し込むタイプもあり、手軽にデータが保存可能。ただし、耐久性が低く長期的なデータ保存には不向きでしょう。

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カメラの形状での選び方

防犯カメラの形状は、大きく分けて以下の3種類です。

・BOX型
・ドーム型
・PTZ型


形状による相違点は、撮影できる範囲や画質のクオリティ、設置による犯罪抑止力の高さなどさまざまです。監視場所の環境や広さによって適した形状は変わるため、こちらでチェックしてください。

BOX型

BOX型には、カメラ本体を専用のケースに入れるタイプや、ケースに入れずに使用するタイプ(ビューレット型・バレット型)があります。防犯カメラであることが一目瞭然の箱型をしており、高い犯罪抑止効果が強みです。野外に設置する防犯カメラとして、主流の形状と言えるでしょう。ただし、レンズが向いている方向のみを撮影する点には注意が必要。これにより「今カメラがどこを撮影しているのか」を目視で判断できるため、死角が確認しやすく犯罪に利用される可能性もあります。

ドーム型

レンズの形状が半球型のドーム状の防犯カメラです。全方向を順次撮影するタイプや一方向のみ継続的に撮影するタイプ、魚眼レンズ搭載により一度に360度撮影できるタイプなど、撮影範囲は製品により異なります。撮影方向が分かりにくく、不審者が意図的に死角に入る可能性を減らせる点がメリット。一方で、雰囲気や景観に馴染みやすく存在感が薄れるため、設置による犯罪防止効果はBOX型に劣ります。

PTZ型

P(水平回転)・T(垂直回転)・Z(拡大・縮小)の機能を搭載する防犯カメラをPTZ型と呼びます。レンズを横方向だけでなく縦方向に動かすことができ、ズーム機能による拡大も可能です。撮影する方向をリアルタイムで変更することにより、広範囲に渡り監視が行えます。デメリットは、他の形状の防犯カメラに比べ価格が高い点や、死角が発生してしまう点。死角の発生を防ぎたい場合は、他のカメラとの併用も検討が必要でしょう。

設置予定台数での選び方

事前に定めた設置予定台数を基準に、防犯カメラを選択する方法もあります。設置台数は、映像を残したい範囲や設置可能な場所、予算などを考慮して決めましょう。
設置予定台数が1台の場合、撮影できる範囲(画角)を重視するのがおすすめです。画角が狭い防犯カメラでは、撮影範囲が限定されてしまいます。カバーしたい範囲すべてを1台のカメラで撮影するには、画角の広さを確認しましょう。複数台の設置を予定している場合は、同じタイプに統一するのではなく、機能や形状が異なる防犯カメラの選択がおすすめです。たとえば一方向を固定で撮影するタイプ+撮影方向を自由に変更できるタイプといった組み合わせです。また、ズーム・夜間撮影・録音などの機能やスペックも併用するとよいでしょう。

法人用でおすすめの野外・屋外向け防犯カメラ

ここからは、法人用でおすすめの野外・屋外向け防犯カメラをご紹介します。製品ごとの性能や特化している点の比較を行い、自社に適した防犯カメラの特徴を把握しましょう。

セレン SAH-G272


出典: 株式会社セレン「SAH-G272」https://www.selen.co.jp/product/camera/outdoor_ahd/

SAH-G272は、約210万画素の映像を撮影できる防犯カメラです。防犯関連の製品やシステムを専門に取り扱うセレンが販売しています。最大の強みは高い防水性です。防水・防塵性能はIP67に相当し、豪雨のみならず水没にも耐えられる強度を持っています。赤外線LEDを40個搭載しており、夜間の映像もおよそ20メートル先まで撮影可能。ブラケット一体型で取り付けが容易な点や、画角の調節ができるレンズが搭載されている点も高評価のポイントです。

パナソニック WV-S1510


出典: パナソニック コネクト株式会社「WV-S1510」https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services/security_networkcamera/lineup/s1511-s1510

WV-S1510は、パナソニックが販売しているBOX型のネットワークカメラです。人物の顔だけを認知しデータ送信を行う独自システム「顔スマートコーディング技術」を搭載したエンジンを使用しており、少ないデータ量で高画質の映像を残せます。明るさに差がある場所も鮮明に撮影できる「スーパーダイナミック機能」の構築や、シャッタースピードの最適化も実現。動いている人物や車両の輪郭、反射で見えにくいナンバープレートなどを認知する精度の高さも特徴です。

AXIS P1455-LE


出典: Axis「P1455-LE」https://www.axis.com/ja-jp/products/axis-p1455-le

P1455-LEは、ビデオ監視システムを取り扱うAXISが提供しているバレット型の防犯カメラです。セキュリティ性能が優れている点が強み。不正アクセスを防止する高い保護機能に加え、衝撃を検知するシステムの搭載により防犯カメラを守ります。ネットワークを利用し同社のスピーカーと組み合わせることで、音声の記録だけでなく不審者へ向けた警告もリアルタイムで実行可能。犯罪を未然に防ぐ手段として効果的です。

サンワサプライ CMS-SC01GY


出典: サンワサプライ株式会社【CMS-SC01GY】https://www.sanwa.co.jp/product/syohin?code=CMS-SC01GY

サンワサプライが提供しているCMS-SC01GYは、乾電池8本を使用し映像が撮影できる配線不要の防犯カメラです。電源がない場所での利用や、工事費用を節約したい場合におすすめ。撮影した映像は内臓の液晶モニターで確認できるため、再生用のディスプレイを用意する必要もありません。赤外線フラッシュ機能により、昼夜問わず静止画と動画の撮影が可能。人感センサーが動きをキャッチし自動で撮影が始まるため、電池の消費を抑えられる点も特徴です。

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野外・屋外用防犯カメラの相場

野外・屋外に設置する防犯カメラの価格は、搭載されている機能やスペック、形状などにより異なります。たとえば上記でご紹介した配線不要のCMS-SC01GYであれば、2万円前後とお手頃価格で購入可能です。
BOX型の場合、価格は5万円前後が一般的。ドーム型では2万円前後で購入できるものも多いですが、中には12万円の高性能・高価格な製品も提供されています。このように、防犯カメラの相場は一概には言えないものの、一般的な性能のものであれば2~5万円ほどで購入できると考えて問題ないでしょう。

業務用防犯カメラの設置は専門業者に!

防犯カメラの設置には、適切な取り付け場所の選択が必要です。特に野外に設置する場合、配線ルートの確保や高所への取り付けなど、難しい作業が求められることもあります。設置に問題があれば防犯効果が薄れてしまう恐れもあるため、防犯カメラの設置は経験を持つ電気工事会社への依頼がおすすめです。
防犯カメラは性能の低下や故障の早期発見のため、定期メンテナンスが推奨されています。電気工事会社であれば設置後の定期メンテナンスに対応していることも多く、安心して防犯対策を継続できるでしょう。ただし、外注する際は希望しているカメラを取り扱っている業者かどうかをチェックする必要があります。業者の中にはカメラの持ち込みが難しいケースもあるため、事前の確認が大切です。

実際に会社選びをしてみる

これまでは会社の選び方やポイントについて解説してきました。

ここからは、会社選びを実践してみましょう。

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会社選びのポイントを参考に数ある企業の中から企業を選んでみてはどうでしょうか。業種・地域・特徴などから絞り込みも可能です。

【まとめ】電気工事会社選びで迷ったらアイミツへ相談しよう

本記事では、野外・屋外用防犯カメラの特徴や選び方をご紹介しました。防犯カメラにはスペックや機能、接続方法、形状など幅広い特徴があり、使用用途や目的、撮影範囲を踏まえた上での選択が大切です。そのため、自社に適した製品や設置業者の選定に時間を要するケースもあるでしょう。アイミツでは、丁寧なヒアリングを行った上で条件に合う電気工事会社を無料でご紹介可能です。会社選びでお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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