空間設計におすすめのオフィスデザイン会社4選【2024年最新版】

空間設計とは、オフィスや飲食店などの店舗、商業施設などの空間デザインを設計することです。特にオフィスにおいては、空間設計は社員のモチベーションや生産性向上にも関わる重要な要素となります。この記事では、空間設計の依頼の流れや、おすすめのオフィスデザイン会社をご紹介していきます。

空間設計とは、オフィスや店舗の空間デザインを設計することです。空間ブランディングやオフィスデザイン、オフィス設計などと呼ばれることもありますが、意味に違いはありません。

オフィスにおける空間設計で最も大切なのは、そのデザインが企業文化やイメージと合致していることです。オフィスは、社員が働く場であると同時に、企業の顔としての役割も持ちます。取引先などあらゆる来客者は、オフィスのデザインや雰囲気から企業のイメージを感じ取ることでしょう。そのため、特にオフィスの空間設計では、企業文化と合致したデザインや雰囲気が求められます。また、企業文化を体現した空間設計は、従業員同士の連帯感を高めるためにも役立ちます。

一般社団法人日本オフィス家具協会の調査によると、オフィスに関して企業が抱える代表的な課題は、以下の3つに集約されることがわかりました。

・安全性や快適性に関する課題
・スペースやレイアウトに対する課題
・家具やツールに対する課題

安全性や快適性に関する課題の中で、特に従業員が重要だと思っていることは、「ダイバーシティに配慮したオフィスであること」でした。スペースやレイアウトに対する課題では、「他の人と気軽にコミュニケーションできるように工夫されていること」「グループワークに適したスペースが十分に用意されていること」が重要だと考えられています。家具やツールに対する課題では「ICTツールが十分に配備されていること」という回答が目立ちました。

次に、オフィスの空間設計を依頼する際の流れを見ていきましょう。スケジュール決定の参考にしてください。

まずは全従業員にヒアリングをし、オフィスの現状分析を行います。働く人全員にヒアリングすることで、現状のオフィスの問題点を見落とすことなく把握できます。

そして、その結果をもとにオフィスデザイン会社との打ち合わせを行います。その際に、「コミュニケーションの活性化を図りたい」「従業員が1人で集中できるスペースが欲しい」など、オフィスの空間設計の目的や要望をオフィスデザイン会社に伝えましょう。

次に、ヒアリングをもとに、オフィスデザイン会社からの提案を受けます。どのようなオフィスにしていくのかはもちろん、予算や納期を含めた全体のスケジュールを決めていく工程です。

どのようなオフィスにしていくのかをこの時点で明確にしておかないと、ただ単に現状の問題点を解決するだけで終わったり、企業文化や企業イメージと異なるオフィスになってしまったりという可能性もあります。目標設定に際しては、問題点をきちんと把握するとともに、目指すオフィス像をしっかりと描いておくことが大切です。

予算や納期、どのようなオフィスにするのかという目標が決まったら、プランニング・設計に入ります。このフェーズではじめに行うのは、現状のオフィスの図面作成です。デスクや椅子、コンセントの位置、パソコンやコピー機の配置などを細かく図面に落とし込んでいきます。それによって現状のオフィスの問題点が明らかになり、どんなオフィス家具や設備が必要で、何がどれだけ足りないかを明確にすることが可能です。

次に、変更後の図面を作成します。現状オフィスの図面同様、デスクや椅子、オフィス機器、オフィス家具などを細かく図面に記載していきます。オフィス内のどのスペースに何をどれだけ配置すればいいかが事前に明らかになるため、オフィス移転時にも効率良く移転作業に入れるでしょう。なお、既存の機器や家具と、新規で購入するものとで色分けしておくとより便利です。

社内での最終決定が取れ次第、施工に入ります。施工を行うのは、オフィスデザイン会社かその提携会社のため、依頼主は特にやることはありません。ただし、施工中に仮オフィスが必要なケースでは、早い段階から仮オフィスの手配をしておく必要があります。

また、後々トラブルになってしまわないために、工事終了後には必ず責任者が立ち会って、注文通りに工事が完了しているかを確認しましょう。

ここでは、代表的なデスクレイアウトの事例を紹介します。それぞれのレイアウトの特徴を理解し、自社に合ったレイアウトを考えていきましょう。

日本のオフィスにおいて、古くから最も一般的だったのが島形レイアウトです。部署やグループごとに1つの島のようにデスクを配置するレイアウトのことで、互いに向かい合う形になることから、対向型レイアウトとも呼ばれています。

同じ部署やグループで1つに固まって仕事をするため、緊密なコミュニケーションが可能です。ただ、1人での業務に集中しづらい、隣の人が気になるといったデメリットもあります。

アジャイルレイアウトの「アジャイル」には、「素早い」「俊敏な」という意味があります。その名の通り、アジャイルレイアウトは、状況や場面に応じて柔軟にレイアウトを変更できるのが最大の特徴です。たとえば、1人で集中したいときにはお互いのデスクを離すことができます。反対に、コミュニケーションを取りながら仕事をしたい場面では、デスクを近づける配置にすることも可能です。

アジャイルレイアウトを採用する場合は、簡単に移動させられる機能性の高いデスクと椅子が必要となります。

背面型レイアウトは、デスクの配置自体は島形レイアウトと似ています。ただ、島型レイアウトの場合は、社員が向かい合って座る形になりますが、背面型レイアウトは、社員同士が背を向けて座るのが特徴です。社員同士が背中合わせに座ることから、背面型レイアウトと呼ばれています。

1人で集中する作業が多い部署に向いているレイアウトです。コミュニケーション不足に陥らないよう、別途、共有スペースなどを取り入れると良いでしょう。

フリーアドレスとは、どこのデスクに誰が座るのかを固定しないタイプのレイアウトです。オフィスにはデスクと椅子だけを用意し、社員が毎日、好きな場所を選んで仕事をします。

多様な働き方に対応しやすく、日常業務では接することの少なかった他部署の社員との交流も活発になるという利点があります。さらに、デスクに私物が置かれることがないため、オフィスの見た目がすっきりとし、清潔感が保たれる点もメリットでしょう。

ブーメラン型レイアウトは、角度120°のL字型デスクを用いたレイアウトです。デスクの形がブーメランの形に似ていることから、ブーメラン型レイアウトと呼ばれています。

ほかのレイアウトと比べると、一人ひとりの作業スペースが大きいことが最大の特徴で、複数のモニターを使っての業務に向いています。また、コミュニケーションが取れる距離感でありながら、隣の人と近すぎず集中しやすい点もメリットです。

ここでは、オフィスの空間設計を安心して依頼できる、おすすめのオフィスデザイン会社を紹介します。

ここでは、オフィスの空間設計で重要なポイントを解説します。ポイントを踏まえて、失敗のない空間設計を行いましょう。

オフィスにおける動線とは、業務でオフィス内を人がどのように動くのかを表したものです。オフィスにおいては、機能的な動線であるかどうかは、生産性に直結するほど大切なことです。

必要な動線が想定されていないと、人と人とがぶつかりやすくなるなど移動の際にストレスが多くなり、生産性の低下につながるおそれもあります。一方で、動線が複雑すぎると、社員同士が接触する機会が少なくなるため、コミュニケーション低下のリスクがあります。

オフィスの空間設計と聞くと、つい仕事をするスペースだけに目が行きがちになるのではないでしょうか。もちろん、ワークスペースは大切ですが、エントランスも同じくらい重要です。それは、その会社のエントランスの外観や雰囲気が、取引先などの来訪者が得る第一印象になるからです。

細部までこだわった上質なエントランスは、自社の企業イメージを高めるのに有効であるとともに、従業員のモチベーションアップにも寄与するでしょう。

オフィスの空間設計においては、内装などの色や素材も重要な要素です。

色には、それぞれの色ごとに異なる心理的効果があります。たとえば、赤にはやる気を引き出す効果があるといわれています。その一方で、赤には交感神経を刺激する効果もあるため、リラックスしづらい環境になるという難点があります。オフィスには、青や緑など、リラックスでき心を落ち着ける効果のある色を取り入れるのが無難でしょう。

また、植物にはストレスを軽減する効果があるといわれています。オフィスにも、積極的に植物を取り入れてはいかがでしょうか。

災害大国といわれている日本では、オフィスの空間設計には防災対策が欠かせません。オフィスでも最も注意しなければならない災害は火災です。万が一、火災が起こったときにも速やかに避難できるオフィスレイアウトでなければなりません。

なお、3階以上の建物には、赤い三角マーク（消防隊進入口マーク）が記されている窓があります。消防隊が速やかに建物に入れるように、このマークがある窓の付近には物を置かないようにしてください。

オフィスデザインの費用はオフィスの広さによって変動することが一般的で、オフィスが広ければ広いほど、費用も高くなります。一般的な広さと間取りの場合、空間設計費用の相場は25万円から50万円ほどです。

それに加えて、100万円から500万円ほどの内装工事費用、50万円から150万円ほどの通信工事などの各種設備工事費用がかかります。さらに、スケジュール通り工事が進んでいるかを管理する設計監理にも、15万円から40万円ほどがかかります。

オフィスデザイン会社には、オフィス機器や家具・インテリアなどをトータルプロデュースする会社もありますが、そういった会社に依頼した場合、機器や家具の費用も必要です。

自社イメージのアップや従業員のモチベーションの向上など、オフィスの空間設計には数多くのメリットがあります。自社でも実施したいと思う方も多いのではないでしょうか。

実際にオフィスの空間設計を行うとなると、頭を悩ませることになるのが依頼先の選定です。自社の思いを体現してくれる業者を選ばなければなりません。

「どのような会社に依頼したらいいか見当もつかない…」こうしたお悩みをお持ちの方は、ぜひアイミツにご相談ください。ニーズや予算をお伺いした上で、最適な会社をご紹介します。