トリミングサロンの内装費用の相場を解説【2024年最新版】

ペット業界では、トリミングサロンの開業を目指している方も多いのではないでしょうか。実際に開業するとなると、やはり気になるのは費用面。とくに雰囲気やブランディングに影響する内装にどれくらいの費用がかかるのか、事前に知りたい方も少なくないはずです。
本記事では、トリミングサロンの内装を外注した場合の費用相場や、デザインのポイントなどをお伝えします。

【関連ページ】
あなたの目的別に店舗デザイン会社をお探しいただけます。
美容室・サロンの内装を依頼できる店舗デザイン会社一覧

まずは、トリミングサロンにおける内装デザインのポイントをお伝えします。ペットサロンの店舗デザインは特殊で、人間のヘアサロンとは異なる工夫が必要です。預かったペットが快適に過ごせるサロン作りを目指しましょう。

大切なペットを預かるわけですから、まずは動物たちが安全に過ごせるということを何よりも重視しなければなりません。たとえば、ペットが簡単に逃げ出せるような作りのトリミングサロンでは、飼い主は安心して預けることなんてできないでしょう。入口のドアを二重にするなど、簡単には逃げ出せないような工夫が重要です。また、預かっているペット同士のケンカによるケガや感染症を予防するために、必ず専用のケージを用意してください。

清潔感のあるペットサロンと清潔感のないペットサロンでは、どちらが安心して預けられるかはわかり切ったことです。たとえば、床材は表面に凸凹がないような掃除がしやすく、耐水性のある床材を選ぶのがおすすめ。耐水性の低い床材では、水を放置することによってシミができてしまう可能性があります。また、毎日こまめに掃除できるように、サロン内には必要以外のものはあまり置かないようにしましょう。

ペットサロンを長く安定して運営していく上では、防臭・防音対策は欠かせません。犬の鳴き声や臭いを理由に近隣住民から苦情が寄せられてしまうと、トリミングサロンの営業自体がしづらくなってしまいます。防臭対策としては、店舗内に換気設備を備える、脱臭装置を設置しこまめに掃除をするなどの方法が挙げられるでしょう。防音には、窓や扉、壁などの素材を防音効果が高いものにするなどの対策が可能です。

次に、トリミングサロンの主な開業スタイルを見ていきましょう。それぞれのスタイルに適した物件があるため、開業に必要な予算も大きく異なってきます。開業スタイルに迷っている方はぜひ参考にしてください。

もっとも低コストなのが、自宅を改装しての開業です。物件を借りる際に必要なテナント料がかからない点が最大のメリットだと言えるでしょう。ペットサロン用の物件を借りる場合は、内装費用のほかに毎月のテナント料も必要となるため、最低でもテナント料以上の売り上げがないと営業を続けられなくなります。しかし、自宅ならテナント料が必要ないため、営業ペースも自由です。通勤の必要がなく、時間を自由に使える点も自宅開業のメリットだと言えるでしょう。

居抜き物件とは、前店舗の設備や機材などが残されたままの物件のことです。運良くトリミングサロンを営んでいた物件が見つかれば、設備や機材費を大幅に節約できるでしょう。また、トリミングサロンはペットがストレスなく移動できる範囲内で探す方が多いため、ほかの業種と比べると、もともとの顧客をそのまま引き継げる可能性が大きい点も特徴。居抜き物件なら近隣の顧客にアプローチしやすいという点もメリットです。

スケルトン物件とは、設備や機材などが一切ない空の状態の物件です。「骨組み」「建物の骨格」などを指す建築用語のスケルトンそのとおりで、コンクリート打ち放しの物件をイメージするとよいでしょう。スケルトン物件の場合は、内装や外装費用のほか、設備や機材をそろえる費用も必要です。費用がかさむ一方で、自分の好きなように店舗をデザインできるというメリットがあります。

「自社にあった会社が見つからない」「会社選びに時間が割けない」とお悩みの方は、お気軽に「アイミツ」にお問い合わせください。数ある店舗デザイン会社からあなたの要望にあった会社をピックアップして無料でご紹介いたします。

トリミングサロンの開業費用のなかでも、多くを占めるのは内装費用です。そしてトリミングサロンの内装費用を左右するのは、店舗の広さ。簡単に言えば、店舗が広ければ内装費用は高くなり、反対に店舗が狭ければ内装費用は安くなります。
そのため、開業資金が少ないのであれば、狭い物件がおすすめだと言えるでしょう。ただし、一度テナントを決めてしまうと、当然ですがあとから広さを変えることはできません。「思ったよりお客さんが来てくれるので店舗を広くしたい」と思っても難しいため、店舗の広さは慎重に検討しましょう。

トリミングサロンの開業を検討している方がもっとも知りたいのは「開業には結局いくら必要なの？」ということでしょう。トータル費用がいくら必要なのかによって、資金計画も大きく変わるため、当然だと言えます。初期投資資金の計画をしっかりと立てることは、トリミングサロンの成否を左右すると言っても過言ではありません。ここからは、トリミングサロンの開業費用の内訳を詳しくお伝えします。

自宅を改装する場合は必要ありませんが、賃貸物件を借りて開業するなら当然ながら家賃がかかります。多くの方がご存じでしょうが、物件を借りるには月々の家賃以外に、敷金、礼金、保証金、1ヵ月分の賃料といった初期費用を支払わなければなりません。
物件を借りた翌月からは毎月の家賃や、2年ごとなどに設定されている契約期間を更新する際の更新料金も必要です。月々のランニングコストはもちろん、初期費用、更新費用も含めて事業計画を立てましょう。

内装工事費用は、どのような形態で開業する場合にもかかるものです。もっとも安く済ませられるのは、トリミングサロンの居抜き物件を利用しての開業。ただ、そういった好条件の物件はあまり多くはありません。
そのため、自宅以外で開業する方は、スケルトン物件で開業することを前提に資金計画を立てる必要があります。トリミングサロンでは、一般的な内装工事の費用のほか、換気設備や排水設備の費用、防音・防臭対策の費用なども必要です。

トリミングサロンの開業にあたって、ドッグバスやトリミングテーブル、ハサミ、ドライヤーといった設備は最低限必要です。さらに、冷暖房器具、掃除器具、洗濯機なども欠かせません。
こうした設備は開業時点でそろえておかなければならない上、こだわれば高額な出費になります。少しでも費用を安くしたい方は、中古市場で探してみましょう。新品でなければ嫌という場合以外は、中古品を活用するのが賢明です。まだ使える設備や新品同然の道具が割安で見つかる可能性もあります。

内装工事費用や設備費用といった大きな買い物だけに目が行きがちになってしまいますが、トリミングサロンでは消耗品にも費用がかかることを忘れてはいけません。トリミングサロンには、タオルやペットシャンプー、トリートメントといった消耗品が必要で、すべてそろえるとなるとそれなりの金額がかかります。加えて、こうした消耗品は内装や設備とは違い、毎月かかるランニングコストとして算出しなければなりません。

無事に開業できたとしても、はじめから軌道に乗ることは難しいでしょう。最初はまったく売り上げが立たない可能性もあります。しかし、その間も家賃や光熱費、通信費などは支払わなければなりません。
そのため、ある程度の期間、売り上げがなくても営業していけるだけの運転資金が必要です。最低でも半年間、理想としては1年間営業していけるだけの運転資金を確保しておきましょう。

トリミングサロンを開業する場合、具体的にいくらかかるのかを具体的に知りたい方も多いのではないでしょうか。そういった方は、ぜひ以下の料金シミュレーターをご活用ください。

トリミングサロンは開業形態によって内装費用が大きく異なります。まずは、自分がどのような形態で開業したいのかを明確にした上で、最適な会社に内装工事を依頼しましょう。
とはいえ、はじめての開業では内装工事の依頼先すらわからないという方も多いでしょう。そういった方は、ぜひアイミツにご相談ください。10万件以上の利用実績を持つアイミツが、予算やニーズに合わせて最適な会社をご紹介します。

【相談前にまずは会社一覧を見たいという方はこちら】
美容室・サロンの内装を依頼できる店舗デザイン会社一覧