人材派遣と出向の違いとは?トラブル防止方法も解説【2024年最新版】
多様な働き方が主流になりつつある現代。柔軟な人材雇用を進めていきたいと考えている方は多いのではないでしょうか。
一方で、雇用に関する法律は複雑・難解であることが多く、不安が残るという方もいるでしょう。そこでこの記事では、営業・バックオフィスなど、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「PRONIアイミツ」が、人材派遣と出向について、雇用契約・雇用期間・給与の支払い元などのポイントごとにそれぞれの違いを詳しくまとめました。人材派遣または人員の出向を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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人材派遣とは
人材派遣とは、派遣会社のスタッフが派遣会社とは別の会社で働くという労働形態を指します。労働者派遣法(労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律)という法律によって決められている働き方です。
会社と直接雇用契約を結んでいる正社員やパート従業員とは異なり、派遣社員は派遣会社と雇用契約を結びます。そして、派遣先の会社で労働を行うのです。派遣社員は即日勤務可能なこともあるため、採用活動を行うことなく必要な人材を迅速に確保できるという点が、大きなメリットのひとつとして挙げられます。
出向とは
出向とは、所属している会社の関連企業・子会社などに労働者が異動することを指す言葉です。所属会社では得られない経験やキャリアの形成、事業戦略、雇用調整などが主な出向の目的・理由として考えられます。
出向先企業にとっては、迅速な労働力の補充に加え、採用活動などにかかるコストを抑えられるといった点がメリットとして挙げられるでしょう。出向元の担当者に確認することで、出向してくる労働者がどのような人材なのかをあらかじめ知っておけるという点も大きなメリットと言えます。
人材派遣と出向の違い
ここからは、
・雇用契約
・雇用期間
・給与の支払い元
の3つのポイントに絞って、人材派遣と出向の違いを確認していきましょう。
雇用契約
人材派遣は、先ほどもお伝えしたとおり、派遣元の会社(派遣会社)と雇用契約を結んでいる人材を、派遣元の会社とは別の会社に派遣するという仕組みです。そのため、人材派遣の場合は雇用契約は派遣元の会社と結んでいます。
一方、出向はさまざまな事業を展開している会社において発生しうる労働の形です。出向には、在籍出向と転籍出向があります。
在籍出向は、出向元の企業に所属したまま(籍を残したまま)出向先の企業で働くスタイルです。社員は出向元・出向先の企業とそれぞれ雇用契約を結びます。この場合、労働内容は出向先の企業、それ以外の労働条件(1日の労働時間や休日など)は出向元に委ねられる場合が多いです。
転籍出向では、出向元の企業から出向先の企業に、雇用契約が完全に異動します。労働者は、出向先の社員になるということです。実質転職に近い形だと言っていいでしょう。
雇用期間
人材派遣の雇用期間は、有期雇用・無期雇用など派遣契約の形態によって異なります。最短で1日から半年など雇用期間は幅広く設定可能。ただし有期雇用派遣の人材は、同じ会社において最長3年間の勤務と定められています。
出向の場合の雇用期間は、出向元の企業と出向先の企業の取り決めによって異なります。しかし、キャリア形成などを目的にしている場合は特に、通常1年~3年など長期間になる場合が多いようです。
給与の支払い元
給与の支払いは、労働者と雇用契約を結んでいる会社によって行われます。
人材派遣における給与の支払い元は、派遣元の会社です。派遣先の会社が派遣元の会社に契約料を支払い、その契約料から派遣元の会社が労働者に給与を支払う、という流れが一般的でしょう。
一方、出向の場合は、出向元・出向先どちらの企業とも雇用契約を結んでいるため、双方の話し合いによって取り決められることが一般的。給与体系によっては、給与が上がることもあるでしょう。ただ多くの場合は、出向元の企業がそのまま給与を支払うことが多いようです。
転籍出向の場合は、出向先とのみ雇用契約を結ぶため、給与は出向先の企業から支払われます。
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出向にはトラブル発生のリスクも
ここまで人材派遣と出向の違いについてお伝えしてきましたが、出向にはトラブル発生のリスクがあることをご存知でしょうか。もっとも発生しやすいトラブルとして、「偽装出向」が挙げられます。偽装出向とは、「契約上は出向という労働形態でありながら、出向ではない状態で労働者を働かせている」という状態です。
明確な基準は定められていませんが、以下のような場合は偽装出向と判断されてしまう場合があります。
・出向先が出向元に人材派遣費用として料金を支払っている場合
・複数の企業に対して継続的に人材を派遣している場合
・社会保険に加入する必要があるが未加入の出向扱い労働者を派遣している場合
出向の場合は、出向先・出向元の間で金銭のやりとりを行わないという点や、出向に関わる人がきっちり契約内容を把握しておくという点、労働条件や労働内容はどちらの企業に準じるのかをしっかり話し合っておくという点に気をつけて、トラブル発生を未然に防ぐことが大切です。
社内の状況に合わせて適切な手段を選ぼう
人材派遣・出向はどちらも会社の状況に応じて利用できる柔軟な労働方法です。どちらも採用活動のコストを低減することができますし、人材派遣の場合は必要なスキルを持つ人材を効率的に採用することができるでしょう。
出向は自社の社員に所属会社では得られない経験を積ませることによるキャリアの形成など、人材育成の面でメリットがあります。雇用調整が必要になった場合や、事業戦略上で便利に活用できる雇用形態でもあるでしょう。
双方のメリットをしっかり確認し、社内の状況に合わせて適切な手段を選択していきましょう。
【まとめ】人材派遣会社選びで悩んだらPRONIアイミツへ
ここまで、人材派遣と出向の違いに関する詳しい情報をお伝えしてきました。人材派遣の活用を検討する場合は、複数社から見積もりをとることがおすすめです。日本最大級のBtoB一括見積もりサービス「PRONIアイミツ」では、多くの人材派遣会社の情報を保有しています。気になる人材派遣会社を複数比較し、見積もりを取ることができるサービスを無料で提供していますので、ぜひお気軽にご利用ください。
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