オフィス清掃の仕事内容を紹介!向いてる人・向いてない人とは?【2024年最新版】
快適なオフィス環境を維持するために、なくてはならないのがオフィス清掃です。
清潔なオフィスは、それだけで働く人のモチベーションや生産性の向上に役立つでしょう。オフィスの運用において重要なオフィス清掃ですが、その仕事内容について詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。
本記事では、オフィス清掃の仕事内容を詳しく解説していきます。オフィス清掃を依頼したい方や、オフィス清掃の仕事内容に興味がある方はぜひ参考にしてください。
オフィス清掃とは
オフィス清掃とは、オフィスビル内のオフィス部分やトイレ、給湯室の流し台などを清掃する仕事です。
依頼によっては、フロアの掃除のほか、机や電話機などの備品や窓の清掃を行うこともあります。また、オフィス内のゴミ回収を行うのも、オフィス清掃の仕事の一部です。
オフィス清掃に使用する道具は、掃除機やモップなどで、特殊な清掃道具は必要としません。オフィスの広さや清掃の種類によって、1人で行う場合とチームを編成して行う場合とに分かれます。
オフィス清掃を行う頻度は週に1回のところから、週に6回行うところまで企業によってさまざま。清掃する時間帯は、オフィスの稼働に影響が出ない始業前や終業後がメインです。
オフィスにおける清掃の仕事の種類
オフィス清掃とひと口に言っても、その種類は1つではありません。ここでは、オフィスにおける清掃の仕事の種類をお伝えします。
オフィスビル清掃
オフィスビル清掃とは、オフィスが入居するオフィスビル全体を清掃する仕事です。オフィスビルのエントランスや通路、階段など、オフィスビルの共用部分を清掃するのが主な仕事内容。また、日常的に行う「日常清掃」と、月に数回行う「定期清掃」の2種類に分かれます。
日常清掃では、エントランスや通路などの掃除機掛けがメインです。オフィスビルのテーブルなどの備品は拭き掃除を行い、トイレにはブラシ掛けを行います。
定期清掃では、特殊な機材や薬剤を使って日常清掃では清掃しきれない汚れを除去。たとえば、床のワックスがけやエアコンのフィルター掃除、換気扇清掃などです。
定期清掃を行うことにより日常清掃がしやすくなるなど、日常清掃と定期清掃を組み合わせることによる相乗効果が期待できます。
オフィス清掃
オフィス清掃は、オフィスビルの専有部分を清掃する仕事です。主な仕事内容は、オフィスの掃除機がけ、トイレ清掃、デスクや電話機の拭き掃除など。
ウイルス除去を目的とした除菌清掃や、薬剤を使用したカーペット洗浄、ゴミ回収などを依頼できる会社もあります。照明器具のクリーニングや布張りソファーのクリーニングまで請け負う会社も少なくありません。
また、オフィスの全体掃除のほか、「トイレ掃除だけ依頼したい」「給湯室の流し台だけ掃除してほしい」などといった指定の箇所だけの清掃を依頼することも可能です。料金はメニューによって異なるため、オフィスの状況に合わせて最適な内容を選択しましょう。
オフィスビルの窓ガラス・外壁清掃
オフィスビルの窓ガラスや外壁が汚れていると、企業イメージも悪くなってしまうでしょう。そのため、窓ガラスや外壁は、常に美観を維持することが必要です。
オフィスビルの窓ガラス清掃や外壁清掃は、ゴンドラや高所作業車などを用いて行われます。明るい時間に作業する必要があるため、清掃が行われるのは日中です。人の手によって行われることが多かった窓ガラス清掃や外壁清掃ですが、近年では安全性と効率性を両立するために、すべて機械作業で行う会社も少なくありません。
通常のオフィスビルであれば、2ヵ月に1回ほどのペースで清掃を行うことで美観を維持できます。排気ガスなどで汚れやすい幹線道路近くにある場合は、月に1回程度のペースがおすすめです。料金形態は一般的に、平米数から算出され、広さ別にランク分けされており、「120m2までなら、年1回の定期清掃で2万5,000円」などのように各社によって定められています。
オフィス清掃の仕事内容
ここではオフィス清掃の仕事内容を詳しく解説します。あわせて、オフィス清掃業界の働き方や今後の動向についても見ていきましょう。
オフィス清掃の役割
オフィス清掃の一番の役割は、オフィスの美観や清潔さを保つことです。従業員は、1日3分の1以上の時間をオフィスで過ごすため、オフィスの清潔さが従業員のモチベーションや生産性の向上につながることは明白でしょう。
清掃されていないオフィスは、働く人々のストレスの元となるだけでなく、不潔なトイレや給湯室は細菌やウイルスの温床にもなりかねません。従業員の健康を害してしまう可能性もあります。
はじめて企業のオフィスを訪れた際も、清掃が行き届いた企業の方がイメージが良く感じられるでしょう。そのため、ブランディングの面でもオフィス清掃は重要だと言えます。
オフィス清掃に必要な資格
オフィス清掃に必須の資格はありません。とはいえ、オフィス清掃に役立つ資格はあり、資格取得者がいる会社には安心して清掃を依頼できます。
オフィス清掃に役立つ代表的な資格が、国家検定でもあるビルクリーニング技能士です。試験合格者は、ビル内の清潔を保つためのビル清掃のプロフェッショナルとして認定されます。
そのほか、清掃作業監督者、病院清掃受託責任者、建築物清掃業管理評価資格者、建築物環境衛生管理技術者、清掃作業従事者研修指導者などの資格も有利だと言えるでしょう。
オフィス清掃の依頼先に迷った方は、上記のような資格を持つスタッフが在籍する会社から選んでみてはいかがでしょうか。
オフィス清掃の求人情報
オフィス清掃の仕事に関しては、求人が多いことが特徴で、正社員、アルバイト・パートともに募集が絶えません。ある求人サイトでは正社員とアルバイト・パートあわせて、東京都だけで1,000件近い求人情報が掲載されています。以下では求人情報の一例を紹介します。
【①雇用形態:正社員】
給与:20万~30万円(月給)
勤務時間:7時~16時、24時~7時30分
【②雇用形態:アルバイト・パート】
給与:1,200円(時給)
勤務時間:6時30分~12時30分
このように、オフィス清掃は正社員、アルバイト・パートともに、ある程度の好待遇に期待できます。
オフィス清掃における働き方・雇用形態
オフィス清掃の雇用形態はさまざまです。フルタイムの求人でも、正社員もあれば契約社員や業務委託契約、派遣社員など、幅広い雇用形態で求人が出されています。
勤務時間に関しても、仮にアルバイト・パートの場合でも、1日3時間程度の短時間勤務から、夜勤やフルタイム勤務まで多岐にわたります。
また、正社員などの常勤従業員より、アルバイト・パートが多いのも清掃業界全体の特徴です。全国ビルメンテナンス協会が発行する「ビルメンテナンス情報年鑑2018」(https://www.j-bma.or.jp/pdf/2018_bmiy48_report.pdf 参照)によると、平成29年度の清掃業を含むビルメンテナンス業務に関わる従業員は、1事業者あたり常勤従業員が120.8人(構成比34.3%)、パートタイマーが217.6人(同61.7%)、アルバイト・臨時は14.1人(同4.0%)でした。
オフィス清掃への転職状況
オフィス清掃を含む、清掃業界は慢性的な人手不足に陥って久しい業界です。業界がいくら人手不足と言っても、清掃を必要とする物件が急に減ることはありません。そのため、清掃業界への転職難易度は決して高くないと言っていいでしょう。
清掃業界が人手不足なのは、イメージが悪いからだとよく言われています。体力的にキツイ仕事というイメージがあり、実際、その点は否定できません。確かに、清掃業は早朝や深夜の現場が多く、仕事内容も体力を使うものです。
しかし一方で、清掃業は安定性が高く、多様な働き方が可能な業界でもあります。収入面もほかの業界や日本の平均賃金と比較すると高い部類です。そのため、近年では積極的な応募も増えており、数多くの女性や中高年が活躍しています。
オフィス清掃業界の今後の動向
オフィス清掃業界は将来性がある業界と言っていいでしょう。なぜなら、オフィス清掃の需要は景気の影響を受けづらく、好不況にかかわらず恒常的に仕事が発生するからです。
また、今般の新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、公衆衛生に対する意識が社会全体で高まり、感染症予防のための除菌や消毒へのニーズは急速に増しています。今後もそのニーズが急激に減ることはないでしょう。
そのため、しばらくの間はオフィス清掃業界は成長を続けていくと見られています。ただ、10年、20年スパンの長い目で見た際は、オフィス清掃業界の先行きも不透明です。主な理由は、少子高齢化に伴う空きビルや空きフロアの増加です。結果として、オフィス清掃業界が過当競争に陥ってしまうという懸念もあります。
オフィス清掃の費用相場
オフィス清掃の費用相場をご紹介します。
作業 | 平均的な相場 |
定期清掃 | 月額1万5,000円から4万円 |
エアコンの分解洗浄 | 3万5,000円から5万円 |
床・カーペットの洗浄 | 3万円から5万円 |
ガラス清掃 | 5,000円から1万5,000円 |
ビル外壁の洗浄 | 4万円から6万円 |
オフィス清掃の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターのご利用をおすすめします。
オフィス清掃のメリット・デメリット
ここでは、働く人から見たオフィス清掃の仕事に就くメリットとデメリットを紹介します。
オフィス清掃のメリット
働く側から見たオフィス清掃の一番のメリットは、「年齢不問」や「未経験者可」の求人が多い点でしょう。
好待遇が期待できる求人の多くには、事実上の年齢制限が設けられています。経験者のみが応募できるものも少なくありません。その点、オフィス清掃はある程度の好待遇が望めるうえ、年齢や経験を問わない求人が一般的です。
また、多様な働き方に対応している点もメリットでしょう。正社員としてフルタイム勤務したい方はもちろん、隙間時間を有効活用して、短期間だけ働くということも可能です。早朝や深夜が作業時間のメインとなるため、Wワークも行えます。どのようなバックグラウンドを持つ人でも入りやすい業界だと言えるでしょう。
接客や電話応対が苦手な方でも活躍できる点もオフィス清掃のメリットです。オフィス清掃はチーム内でコミュニケーションが取れていれば問題なく業務を遂行できます。ほかの業種と比較すると体力は使いますが、「接客よりは楽」と感じる方も多いでしょう。
さらに、オフィス清掃を含む清掃業全体が慢性的な人手不足の状況であるため、働く人に定着してもらうことも大きな課題です。そのため、ほかの業界と比べると、正社員採用や正社員登用制度を用意している会社が多く見受けられます。正社員になるチャンスが多い点も大きなメリットでしょう。
オフィス清掃のデメリット
一方で、オフィス清掃のデメリットとして、給与が安い会社も少なくない点が挙げられます。「清掃業は給与が安い」というイメージを抱いている方もいるのではないでしょうか。
好待遇の会社も多いですが、東京都内でも最低賃金を満たすレベルの求人があることも事実です。オフィス清掃の勤務時間は深夜や早朝であるうえ、体力も使います。「割に合わない」と感じる人もいるかもしれません。ただ、好待遇の会社も決して少なくないため、働く会社を安易に選ぶのではなく、自分が納得できる待遇の会社を探すことをおすすめします。
また、仕事内容に体力が必要な点も、人によってはデメリットになるでしょう。オフィス清掃は勤務時間帯が極端なだけでなく、拭き掃除やモップ掛けなど、体力を使う業務が多いです。年末の大掃除シーズンや夏前のエアコン清掃シーズンなど、繁忙期はとくに体力を使います。作業に慣れるまでは「体力が持たない」と思う人も多いようです。
そして、人間関係が気になる人もいるでしょう。「気軽に1人で清掃できるなら自分には向いているかもしれない」と思う方もいるかもしれませんが、オフィス清掃は基本的に複数人でチームを編成して業務を遂行します。チームで作業をすることが苦手な人には向かないかもしれません。
オフィス清掃のやりがい・大変なこと
ここでは、オフィス清掃のやりがいや大変なポイントをお伝えします。オフィス清掃の仕事を検討している方はぜひ参考にしてください。
オフィス清掃のやりがい
実際にオフィス清掃に従事している方のなかで一番多かった声は「清掃を行ったオフィスの従業員から感謝してもらえる」という意見でした。
オフィスを掃除してくれることに対して、感謝の念を感じている従業員は決して少なくありません。ときには「いつもありがとうございます」など、直接感謝の言葉をかけられることもあります。こうしたコミュニケーションにやりがいを感じ、長く清掃業を続けている人も多いようです。
そして「達成感がある」という意見も。汚かった場所を自分が掃除することによって、キレイになっていくことに毎日達成感があると言います。また、オフィス清掃は決められた時間内に所定の場所を掃除しなければなりませんが、ときには時間をかけても落とせないのではないかというような汚れもあるでしょう。時間内には終わりそうにもないような広い空間を掃除することを求められることもあるかもしれません。このような困難な業務にあたった際に、自分で工夫を凝らすことで無事に業務を完遂すれば、より大きな達成感を味わえるでしょう。
オフィス清掃の大変なこと
オフィス清掃業務において、大変なこととしてもっとも多かった意見が「汚れがなかなか落ちない」というものです。
オフィス清掃に従事する方々は清掃のプロで、決められた時間内に確実に汚れを落とすことを要求されます。しかし、なかにはプロの手でもなかなか落ちないような頑固な汚れに遭遇することも。時間が迫るなか、汚れが落ちないようなときにオフィス清掃の大変さを感じるという人が多いようです。ただ、こうした場面をクリアしていくことで、清掃スキルが上がったと感じるようになると言います。
「会話が少ない」あるいは「まったくない」ことが大変だと感じる人もいます。オフィス清掃では1人で作業を行う場面もあるため、会話する機会がない日もあるでしょう。チームで清掃する場合も、コミュニケーションを取ることが嫌いな人など、メンバーによってはまったく話さないようなことも少なくないようです。「業務に必要なコミュニケーションさえ取れなくて困ってしまった」という声もありました。
オフィス清掃の仕事に向いてる人・向いてない人の特徴
最後に、オフィス清掃に仕事に向いている人と、向いていない人の特徴について解説します。
オフィス清掃の仕事に向いてる人の特徴
汚いものに触られなければオフィス清掃の業務は務まりません。そのため、汚れに抵抗のない人がオフィス清掃には向いていると言えるでしょう。数ある現場のなかでも、オフィス清掃の現場は比較的に汚いものが少ないです。しかし、ゴミの回収やトイレ掃除などといった業務はこなさなければなりません。そのため、汚いものに触られない、見るのも嫌だというような人にはオフィス清掃の仕事は難しいでしょう。
また、毎日同じ作業を黙々とこなせる人もオフィス清掃に向いています。オフィス清掃の仕事内容は、場所や日によって多少の違いはあるものの、基本的には同じ作業の繰り返しです。そのため、毎日同じ作業でも飽きずに丁寧に進めることが求められます。単調な作業でも誠実に業務をこなせる人でないとオフィス清掃の仕事をするのは難しいでしょう。日によって違う作業を行いたい人や、飽きっぽい人にはオフィス清掃は退屈で苦痛に感じてしまう可能性もあります。
そして、掃除や片づけが好きな人もオフィス清掃向きです。掃除が好きな人の多くは、ほかの人が気づかないような細かいところまで目が届くため、職場からの評価も得られやすいでしょう。逆に、掃除や片づけがもともと苦手な人には、オフィス清掃の仕事はおすすめできません。
オフィス清掃の仕事に向いてない人の特徴
汚れているところが気にならない人は、オフィス清掃の仕事には向いていません。なぜなら、「これくらいは掃除する必要がない」と思うような汚れでも、オフィス清掃では確実に落とさなければならないからです。また、落とすべき汚れに気がつかない可能性もあります。クライアントから指摘されてしまった場合は、自身のみならず会社の評価も落とすことになりかねないでしょう。
そして、毎日に変化が欲しい人もオフィス清掃の仕事には向いていません。オフィス清掃の仕事内容は基本的に毎日同じです。作業に飽きてしまうと、仕事がいい加減になることも考えられます。しかし、オフィス清掃では、毎日同じ作業を淡々と丁寧にこなすことが重要です。
オフィス清掃では、かがんだりしゃがんだりすることが多いため、膝や腰に過度な負担を掛けられない人も、身体的な理由で向いていません。。重いものを運ぶことも多く、足腰に大きな負担がかかってしまいます。すでに腰や膝に疾患や不安を抱えている人は、オフィス清掃を行うことによって悪化させてしまう可能性があるため、おすすめできません。
まとめ
ここまで、オフィス清掃の仕事内容について詳しくご紹介しました。大体の仕事内容を把握していただけたのではないでしょうか。
オフィス清掃は待遇がよく、就職しやすい一方で、体力面には負担がかかります。そして、汚れとの戦いという大変さの裏では、感謝されるというやりがいもある仕事です。
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