ブレーカー工事の必要性と費用を解説【2024年最新版】
企業活動においては、OA機器をはじめ、業務用電化製品、業務用機械などあらゆる機材で電気を使用するため、電力回路を制御して安全を確保するブレーカーの存在は非常に重要です。
当記事では、ブレーカー工事が必要なタイミングや工事の際の注意点、工事費用、工事の時間について解説しています。ブレーカー工事の必要性・重要性について詳しく知りたい方は、ぜひご参考ください。
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ブレーカー工事が必要なタイミング
ブレーカー工事は頻繁に行う工事ではないため、どのようなタイミングで工事の必要性が生じるのかわからない方も多いのではないでしょうか。ここでは、ブレーカー工事が必要となる具体的なタイミングについて解説します。ブレーカー工事の可否やスケジュール等を判断するためにも、ぜひご参考ください。
専用回路の増設
電化製品には、標準回路(一般的なコンセント)を使用する製品と、専用回路を使用する製品があります。基本的に1,000Wを超える消費電力量が多い電化製品は専用回路を使用しなければならず、無理に標準回路を使用すると故障や発火の危険性があるため注意が必要です。
そして、ブレーカーによって専用回路の数は決まっているため、専用回路用の電化製品を導入する際に回路が不足している場合は、専用回路の増設工事やブレーカー交換工事を実施する必要があります。
電圧の変更
日本国内の物件の電圧は基本的に100Vに設定されていますが、大型エアコン等の業務用電化製品・大型電化製品等は200Vでないと導入できない製品も多くあります。仮にオフィス等の電圧が100Vに設定されている場合は、このような電化製品を導入する前に電圧を100Vから200Vへと変更するブレーカー交換工事を実施する必要があります。
電圧のみを100Vから200Vへと変更すると、ブレーカーが電圧に対応できずにショートする危険性があるため、電圧工事とブレーカー交換工事は必ずセットで行います。
アンペア数の変更
アンペア数とは、いわゆる電気の容量のことです。オフィスで使用する端末が増えた場合等には、アンペア数が不足したまま作業を行うとブレーカーが落ちてしまいます。そのため、使用する電気容量が増える際には、アンペア数を変更するためのブレーカー交換工事を実施する必要があります。
無理に電気を使い続けると、配線周りに過剰な負荷がかかることで火災の原因となるため、電気容量変更の必要性が考えられる場合には、事前に現在の契約アンペア数と適切なアンペア数のチェックを行っておくことが重要です。
漏電
ブレーカーには3つの種類があり、それぞれ異なる役割を持っています。
・アンペアブレーカー
電化製品を使い過ぎた場合にブレーカーを落とす。
・漏電ブレーカー
漏電の発生を感知してブレーカーを落とす。
・回路用ブレーカー
電気を各部屋・各設備に分け、それぞれの安全を管理する。
基本的にブレーカーが落ちた際には、電化製品の同時使用をやめて再度ブレーカーを入れれば解決できます。しかし、漏電ブレーカーが落ちた際には、感電・火災の恐れがあり大変危険です。必ず専門の電気工事会社へ修理を依頼する必要があります。
ブレーカー工事の注意点
ブレーカー工事を行う際には、注意すべき点がいくつかあります。むやみに工事を行ってしまうと思わぬトラブルを招く恐れがあるため、事前に確認しておくことが重要です。以下に、ブレーカー工事を行う際の注意点についてまとめました。
賃貸物件は工事できない可能性もある
企業が利用しているオフィスが賃貸物件である場合には、以下のような理由により電気工事を行うことができない場合や、ある程度の制限がかかる場合があります。
・管理会社の規約により、壁がダメージを受ける工事ができない
・各テナントへの電力の割り振りが規約により決められている
オフィスビルは改装工事が行われることを前提に貸し出されているため、軽微な電気工事であれば認められるケースも少なくありません。しかし、あくまで規約・契約の範囲内で行われるため、事前に許可を得てから実施する必要があります。
分電盤の交換が必要なケースもある
分電盤とは、ブレーカーが入った箱のことで、いわゆるブレーカーの本体です。以下のようにブレーカーの増設・交換・修理の状況によっては、分電盤自体の交換が必要となるケースもあります。
・分電盤が老朽化している
・分電盤自体に異常や故障が発生している
・電気代が高騰している
・ブレーカーを増設するスペースがない
分電盤の交換を行っても、なかに入っているブレーカーはそのまま使い続けることができるケースもあります。分電盤の交換には多くの費用が発生しますが、状況によってはやむを得ない点に留意しておきましょう。
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ブレーカー工事の費用
ブレーカーの増設・交換等の工事を行う場合には、当然ながら費用が発生します。事前にある程度の費用相場は把握しておきましょう。以下は、ブレーカー工事の内容別の本体価格・工事費用の目安です。
本体価格 | 工事費用 | |
アンペアブレーカー | 3,000~1万円 | 5,000~1万円 |
安全ブレーカー | 1,000~2,000円 | 5,000~1万円 |
漏電ブレーカー | 3,000~1万円 | 1万~2万円 |
分電盤 | 2万~4万円 | 2万~4万円 |
工事の規模や設置条件、発注先によって費用は異なるため、依頼する際には事前に見積もりを取得しましょう。
ブレーカー工事の所要時間
ブレーカー工事は屋内で行われるため、工事中は電化製品を使用できません。また、工事には立ち合いも必要となります。そのため、工事にどの程度の時間を要するのか把握しておくことが重要です。ブレーカー工事は、以下のように増設、修理、交換など、工事の内容によって所要時間が異なります。
・アンペア数変更:~1時間程度
・電圧変更:~1時間程度
・回路増設:半日~
・漏電修理:半日~
ブレーカーの交換のみを行う工事は比較的短時間で済みますが、回路増設や漏電修理等は現状把握や作業に時間を要する傾向にあります。
ブレーカー工事は資格を持つ電気工事会社へ
ブレーカーの増設や交換といった工事は、国家資格である電気工事士の資格を持つ者のみに認められており、電気工事業法を遵守した上で作業を行う必要があります。また、専門知識や技術を持たない方が作業を行うと非常に危険であるため、ブレーカー工事は必ず電気工事士が在籍する電気工事会社へ依頼しましょう。
法令に違反しないためにも、安全に工事を行うためにも、ブレーカー工事の必要性が生じた際には、信頼できる電気工事会社にまずは相談してください。
【まとめ】ブレーカー工事にお困りの方はアイミツへ
企業では多種多様なOA機器・電化製品を活用しているため、これらを安全に稼働させるためにも、ブレーカー工事についての正しい知識を身に付けておくことは非常に重要です。ブレーカー工事は一歩間違えると、機器の故障や回線の不具合、火災等のトラブルを招く恐れがあるため、工事の必要が生じた際には信頼できる電気工事会社に発注することが重要。
アイミツでは、ブレーカー工事の必要性についてヒアリングを行い、状況に応じておすすめの優良電気工事会社をご紹介することも可能です。ぜひお気軽にご相談下さい。
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