コンセント工事の種類と費用相場【2024年最新版】

人員の増加やオフィスレイアウトの変更にともない「コンセントを増やしたい」「使える電力量を増やしたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、コンセント工事の種類や費用の相場、工事の所要時間などについて一挙に解説していきます。コンセントに関する工事を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

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コンセント工事には「コンセントの口数を増やす工事」と「別の場所にコンセントを増設する工事」「分電盤から専用線を引く工事」の3種類があります。それぞれの種類について解説していきます。

コンセントの口数を増やす工事は、内部配線を新たなコンセントにつなぎ替える工事です。電気配線を変更する必要がなく、ほかの工事と比較すると簡単に行えるという特徴があります。
しかし、口数が増えても使用できる電力に変わりがない点には注意が必要。配線の電気容量を超える電気を使用すると、ブレーカーが落ちるといった電気系統の故障やトラブルの原因となってしまいます。

すでに建物・施設内にある電気配線から分岐させる工事のことで、4〜5個のコンセント口の追加が可能です。しかし、コンセントの口数を増やす工事と同様に使用できる電気の量は変わりません。コンセントを増設したからといって、一度に多くの電化製品を使用しないように注意しましょう。

エアコンや冷蔵庫、ドラム式洗濯乾燥機、IHクッキングヒーターなど専用配線の利用が好ましいとされる家電を導入する際に行われる工事です。分電盤の空きの有無によって工事に要する時間・費用は変動しますが、空きがない場合は分電盤の交換もしくは新たにブレーカーの設置が必要となることを覚えておきましょう。

続いては、コンセント工事にかかる費用の相場について解説します。基本的には、工事の難易度が上がるほど費用も高額になります。

既存配線を利用する工事は「コンセントの口数を増やす工事」と「別の場所にコンセントを増設する工事」に分けられます。コンセントの口数を増やす工事が約5,000円、別の場所にコンセントを増設する工事は約1万2,000円が費用相場です。
別の場所にコンセントを増設する場合は壁に穴を開けるのに費用がかかるため、コンセントの口数を増やす工事よりも高額になる傾向にあります。

分電盤から専用の配線を引く場合は分電盤に空きがあるかどうかによって変動するものの、最低でも約1万6,000円の費用が必要になります。分電盤に空きがなければ交換、もしくは新たにブレーカーを設置することになるため、そのための費用も追加で発生します。
また、コンセントの口数を増やす工事や別の場所にコンセントを増設する工事と比較すると、技術料も高額になるようです。

防犯カメラやイルミネーション、電気自動車の充電などを目的に屋外にコンセントを増設する工事は、1万5,000〜7万円ほどが費用の相場とされています。費用に開きがあるのは、屋外のコンセントに求められる機能・性能が多岐にわたるためです。
「雨に強い」「いたずら防止機能が必要」といった場合には、コンセント自体が高額なため、必要な機能・性能の見極めが大切でしょう。

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コンセント工事の商用時間は、およそ1時間です。コンセントの口数を増やす工事なら30分ほどで完了することも少なくありませんが、中には数時間を要するものも。複雑な作業が求められる工事は作業員の対応費用が膨らみやすいため、「どのようなコンセント工事が必要なのか」だけでなく費用の見積もりをしっかりと確認しておくことも大切です。

コンセント工事にあたっては電圧の変更が必要となるケースも存在しているため、業務で使用するコンセントの工事には注意が必要です。
たとえばオフィスや工場、店舗で業務用の大型家電・機器を使用するためには、100Vから200Vへ電圧を変更しなければなりません。電圧を変更することで、電力消費の多い電化製品を使用してもブレーカーが落ちなくなります。多くの電力を消費する機器を用いて業務を行っている場合は、増設するコンセントの電圧も把握しておくようにしましょう。

コンセント工事には電気工事士の資格が必要となるため、必ず電気工事会社をはじめとする専門業者へ依頼しましょう。「自分で作業すれば費用を抑えられる」と考える方もいるかもしれませんが、資格をもたない人は工事することができません。資格を持たずに配線工事を行うと厳罰の対象となることもあるため注意しましょう。

ここまで、コンセント工事の種類や工事にかかる費用相場、所要時間などについて解説してきました。PCや電話、複合機などビジネスに欠かせない電化製品を多く使用するオフィスでは、状況に応じてコンセント工事が必要になる場面も多いと考えられます。コンセント工事には電気工事士の資格が必須となるため、工事の際は必ず専門の業者へ依頼するようにしましょう。
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