ビジネスフォン・電話回線の専門用語をわかりやすく解説!【保存版】【2024年最新版】
チャットやSNS、web会議システムが普及した現在もなお、電話は重要なコミュニケーションツールの1つ。「日ごろの業務ではチャットを使い、重要な用件は電話で伝える」「電話でのやりとりが一番安心感がある」という人も少なくないようです。
しかし、実際にオフィス用の電話機(ビジネスフォン)を導入すると、悩みの種となるのが専門用語。「横文字だらけでわからない」という方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、ビジネスフォンや電話回線にまつわる専門用語をまとめて解説します。ビジネスフォンの導入を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
ビジネスフォンとは?
ビジネスフォンとは名前のとおり、オフィスや店舗での利用を前提に開発・販売されている業務用の電話機を指すものです。後述する主装置(PBX)と組み合わせることによって、家庭用電話機では不可能な内線同士の通話ができるようになります。
くわえて、複数の電話回線を管理できるのも家庭用電話機との違いの1つ。家庭用電話機は複数の端末があってもそのうち1つが通話中ではほかの電話機は使えません。しかし、ビジネスフォンはあらかじめ複数の回線契約を結ぶことによって、同じ番号に同時に電話がかかってきた場合であっても複数の端末から対応が可能です。
ビジネスフォンの大半が転送機能を備えており、別の部署に通話を転送できるため顧客や取引先に違う番号へのかけ直しを求める必要もありません。そのため、中小企業のオフィスから大規模なコールセンターまで、ビジネスフォンはさまざまな事業所に導入されています。
なお、ビジネスフォンの本体価格は新品が1台1万5,000円から4万円前後、中古が4,000円から1万2,000円前後というのが相場のようです。
ビジネスフォン用語集①周辺機器
ここからは、ビジネスフォンと電話回線に関する専門用語について詳しく解説していきます。
主装置(PBX)
主装置(Private Branch Exchanger=PBX)は、外部からの着信や発信、内線の接続をコントロールするための機器です。特定の番号からの発信はもちろん、外線を内線へ振り分ける役割も担っていることから「構内交換機」「電話交換機」とも呼ばれています。
ビジネスフォンを利用するにあたっては必ず必要となる機器のため、ビジネスフォン本体とセットで販売されるのが一般的。価格は接続できる電話機の数や機能に応じて変動し、数千台の電話機を管理できる主装置は1台100万円を超えるものも珍しくないようです。
一方、中小企業向けの主装置としては、物理的に場所をとらず設置工事や配線工事の手間・コストも抑えられるクラウド型が主流となっています。
ユニット
ユニットとは、ビジネスフォンの主装置のなかに収容される基板のことです。主装置に電力を供給する「電源ユニット」をはじめ、内線をつなぐ「内線ユニット」、外部への架電や着電を担う「外線ユニット」など役割に応じて複数の種類があり、同時接続数や回線数もすべてユニットによって管理されます。
機能拡張用のユニットを組み合わせれば、通話を録音・モニタリングのモニタリングや、自動音声ガイダンスも使用が可能です。
ユニットはいわば「主装置の心臓」となる部分。たとえば、電源ユニットがなければ主装置もそれに接続されているビジネスフォンも一切機能しません。ユニットを収容していない主装置は、ただの箱とも言い換えられます。
そのため、ビジネスフォン導入の際には、ユニットの設定と確認作業に多くの時間を要することも珍しくないようです。
モジュラー
モジュラーは、ビジネスフォンと主装置、ビジネスフォンとビジネスフォンを接続するケーブル(電話線)です。「モジュラージャック」と呼ばれる端子が両端にあり、一般的には「モジュラーケーブル」、通信サービス会社や電話工事会社の間では「機ヒモ」とも呼ばれています。
モジュラーケーブルには内部の銅線がまっすぐに伸びる「ストレート配線」と、銅線がクロスする「ロールオーバー配線」の2種があり、さらに極数や芯の数によって「6極2芯」「6極4芯」などに分かれます。
モジュラーケーブルは量販店などで手軽に入手できますが、接続には電気工事の知識が必要となるため、やみくもに作業せずに専門の工事会社に任せるとよいでしょう。
ビジネスフォン用語集②ネットワーク関連
周辺機器に続いて、ここからは電話回線やネットワーク関連の専門用語について解説します。
アナログ回線
アナログ回線は音声を直接銅線に乗せて送る回線方式です。発信方法によって黒電話の時代から使われている「ダイヤル回線」と「プッシュ回線(ボタン式回線)」の2種類に分けられます。
アナログ回線のメリットは場所を選ばず設置でき、障害に強い点。接続にあたってモデムなどの機器を必要としないため、電話機と回線以外の不具合によって会話が途切れたりすることはありません。長距離の場合を除き、通話の音質も比較的安定しているといわれています。
その一方で基本的に1回線・1着信となるため、通話とインターネットの同時利用は不可能。また、デジタル回線と比較すると通話料も割高な傾向にあります。
デジタル回線
銅線を経由して音声を直接送るアナログ回線に対して、音声を信号化した上で送信するのがデジタル回線です。
インターネット黎明期に広く使われていたISDN回線や、NTTが提供しているひかり回線もデジタル回線の1つ。アナログ回線と比べると通話料が安く、インターネットと電話の同時利用ができる上に、デジタル信号化された音声は外部から盗聴されにくいというメリットがあります。
業務効率化や通信コストの削減、セキュリティ強化といった観点から、長年にわたってデジタル回線を利用している企業も多いようです。
デメリットについては特筆すべき点はないものの、強いてあげるとすれば周辺機器の調達コスト。デジタル回線を利用するにあたっては、デジタル化された信号を変換するためのターミナルアダプタ、モデムといった周辺機器を購入・設定する必要があります。
IP電話
IP電話は、文字どおり「IP(インターネットプロトコル※)」を利用して通話する電話機もしくは電話サービスです。
※複数のネットワーク同士を接続・中継させるための通信規格
固定電話のような電話加入権が不要で、固定電話と比べると通話料も安価なことから多くの企業で利用されています。音声はEメールと同様にデジタル化して送信されるため、遠距離の通話であっても音質が低下することはありません。
種類としては11桁の番号が割り当てられる「050型」と、一般電話と同様に0から始まる10桁の番号が割り当てられる「OAB-J型」に分かれます。また、インターネットプロトコルを用いるという点では、SkypeやLINEの無料通話機能もIP電話の一種といえます。
ビジネスフォン用語集③機能・サービス
最後はビジネスフォンの機能・サービスにまつわる専門用語について、個別に解説していきます。
代表組
代表組はビジネスフォンの基本機能の1つであり、市販されているほぼすべてのビジネスフォン・主装置が備えています。
複数の電話回線をグループ化し、代表番号を設定することによって、代表番号への着信をグループ内のすべての電話機で受けられるようになります。
うまく活用すれば電話相手を待たせる時間が大幅に減少し、応答率が格段に向上するでしょう。
リモートコールバック
スマートフォンとの連動機能の1つで、あらかじめ登録されているスマートフォンからオフィスの番号へワンコールして電話を切るとビジネスフォンの主装置を経由して自動的にコールバックが届くので、それに応答して電話をかけたい番号を入力するとオフィスの電話番号から発信することができます。もちろん、通話料もオフィスの番号へ加算されます。
外出がちな営業職の多い会社などでは、通信費の大幅な削減に効果を発揮するのではないでしょうか。
IVR
外線に着信があった際に、あらかじめ登録しておいた「営業部門への問い合わせの場合は1、宣伝部門は2をダイヤルしてください」といった音声ガイダンスを流した上で担当部署・担当者へつなぐ機能です。
受ける側からすると電話をとった時点で相手の大まかな用件がわかるため、スムーズなやりとりが可能。コールセンター業界では、業務効率化や顧客満足度の向上のために代表組とあわせて広く利用されているようです。
ボイスワープ
外部からの着信を特定の電話番号へ転送する機能です。着信元のビジネスフォンを呼び出さず即座に転送する「無条件転送」と、一度呼び出した上で応答がない場合のみ転送する「無返答自転送」の2種類があり、少人数のオフィスや留守になりがちな個人事務所で広く活用されています。
ちなみに「ボイスワープ」という名称はひかり電話を提供するNTT東日本・西日本の登録商標。他社のビジネスフォンや通信サービスでは、「転送切替」「予約転送」といった名称が一般的です。
ダイヤルイン
回線の代表番号のもとに、チャンネルとして複数の電話番号を追加登録する機能です。追加した電話番号は外部からの直通番号となるため、都度電話を取り次ぐ手間の削減につながります。また、あくまでチャンネルの追加という形をとるので、費用をかけて新規の回線契約を結ぶ必要はありません。
なお、サービスによっては同様の機能を「追加番号」といった名称のオプションとして提供していることもあるようです。
ホットライン
受話器を上げるだけであらかじめ設定しておいた電話番号へ発信できる機能です。ビジネスフォン・PBXの種類によっては、直前の通話相手や過去一定期間のうち最も通話回数が多かった相手に自動でコールすることもできます。
ただし、ホットラインを設定したビジネスフォンは基本的に1つの電話番号にしか発信できなくなるため、オフィスや事務所では部署間の内線専用端末などとして使われるケースが多いようです。
【まとめ】ビジネスフォン用語を知っておいて損はなし!
本記事では、ビジネスフォンと電話回線の専門用語について解説しました。
ビジネスフォンはより効率的に業務を進めるために欠かせないビジネスツールです。専門用語や端末の機能をよく理解しておくことによって、スムーズな導入が実現するでしょう。
なお、「アイミツ」ではみなさまからのご相談を無料で受け付けてます。ご予算やご要望に応じて複数の会社を提案するほか、一括見積もりも可能です。ビジネスフォンの導入にあたって代理店や電話工事会社をお探しの方は、お気軽にお問い合わせください。
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