【2024年最新版】ビジネスフォンの選び方とおすすめメーカー7選
更新日:2024.04.09
顧客や取引先との電話に対応しなければならない窓口やオフィスの場合、電話回線と電話機が1対1となる家庭用電話機の利用は、業務に適しているとはいえません。電話回線と電話機をスタッフの人数分用意しなければならず、スタッフ間の自在な内線通話も困難だからです。こうした課題を解決し、複数の外線・内線を共有して制御し、自在な通話を実現するのがビジネスフォンです。アナログの時代から存在するビジネスフォンは、電話回線がデジタル、光ファイバーを利用したIP電話へと進化するにつれ、その機能を大きく進化させています。 現在では、コンピューターとの高い親和性を活用し、CRM(顧客情報システム)との連携で顧客情報を画面上に表示させるCTI(Computer Telephony Integration System)機能や、監視システム、場内放送と連動できるビジネスフォン・PBXも登場しています。 一方、ビジネスフォンに要求される役割や機能は、利用する人数などのオフィス規模、コールセンターなど、利用する場所によって大きく異なるのも事実です。外資系メーカーも含め、多数のメーカーがビジネスフォン市場に参入している現在、企業担当者が自社に最適なビジネスフォンを選択するのは容易ではないでしょう。 そこで今回は、業務に欠かせない、最適なビジネスフォンを選択するためのポイントを解説するとともに、主要なビジネスフォンメーカーをピックアップ。メーカーごとの特徴やおすすめの機種などもあわせて紹介していきます。
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ビジネスフォン選びに失敗しないためのポイント3つ
コンピューターとの親和性を高めたIP-PBXなども登場しているビジネスフォンですが、あくまでも独立したハードウェアであり、汎用コンピューターというわけにはいきません。つまり、交換機である主装置、端末である電話機をセットにしたものがビジネスフォンであり、安価だからといってメーカーが異なる主装置や電話機を揃えてしまうと、ビジネスフォンとして機能しなくなってしまいます。 この大前提を踏まえ、ビジネスフォンの選択に失敗しないためのポイントを解説します。
1-1.導入予算はいくらか
ビジネスフォンの価格は、接続できる外線数や電話機の数、チャンネル数など利用が想定される組織の規模によって大きく異なるため、決して安い買い物とはいえません。電話機3台のセットで約35万円から、10台のセットで約60万円からというのが新品ビジネスフォンのおおよその相場です。 新品でビジネスフォンを導入するためには、大きな初期投資が必要になるというデメリットがありますが、最新の機種・機能が利用でき、長く利用できるというメリットもあります。 一方、導入予算を抑えたいのであれば、中古品を選択するという方法もあるでしょう。耐用年数が短くなる、保証が心もとない、リースが利用できないなどのデメリットはあるものの、ほとんどの中古ビジネスフォンの機能が新品に見劣りしないのも事実です。新品の1/2〜1/10程度に抑えられる価格面も大きなメリットです。 また、ビジネスフォンを新品で導入するのであれば、リース契約で初期投資を抑えるという方法もあります。そのほかにも、毎月のリース料が経費で落とせる、固定資産税がかからないなどのメリットがリース契約にはありますが、途中解約ができない、中古品として売却できないなどのデメリットもあります。ビジネスフォン導入に必要な予算感を明確にしたうえで、新品・中古、一括購入・リースが持つメリット・デメリットを考慮し、もっとも有利な方法を選択する必要があるでしょう。
1-2.どんな機能が必要か
冒頭でも解説したように、多機能化が進むビジネスフォンは、コンピューターとの高い親和性を活用した、さまざまな機能を追加できる多様な機種が存在します。 しかし、多機能なビジネスフォンほど高価になるのは当然であり、自社のニーズと予算に見合った最適なビジネスフォンを選択するのが重要です。 たとえば、小規模のオフィスでは電話機能の充実が基本であり、通話内容の録音機能のみが求められているかもしれません。一方、多くの顧客からの問い合わせがあるコールセンターでは、CTI機能によって、コンタクトしてきた顧客情報を瞬時に表示できることが必須条件になるでしょう。 近年では、IP-PBXにスマートフォンを統合し、営業スタッフが外出中であっても内線通話ができるビジネスフォンも登場しています。自社の業務内容を精査し、ビジネスフォンによっていかに効率化できるかを念頭に置き、必要とされる機能をリストアップしていく必要があるでしょう。
1-3.利用環境にマッチしているか
導入予算の項目でも触れましたが、導入するビジネスフォンが会社の規模や業務内容にマッチしたものであるかどうか、的確な判断をしなければなりません。電話回線にはアナログ、ISDNデジタル、IP電話などの種類があり、それぞれに同時通話できるチャンネル数も異なります。 もちろん、ビジネスフォンの機種によって、どの電話回線をいくつ接続できるのかも大きく変化します。 利用環境にマッチした最適なビジネスフォンが選択されなければ、多くの電話機が接続できても同時通話できるチャンネル数が少ないため、電話が通じにくくなってしまいます。回線数を必要最低限にしてしまえば、電話機の増設や外線の追加ができず、ビジネスフォンを丸ごと買い替えなければならなくなるかもしれません。一般的に、オフィスに最適なビジネスフォンを導入する条件として、電話機を利用する従業員総数の約1/3程度が同時通話できるチャンネル数を確保する必要があるといわれています。 もちろん、オペレーターが常に電話をとらなければならないコールセンターでは、オペレーター総数の分だけチャンネル数が必要になるでしょう。
人気ビジネスフォンメーカー7選
電話といえばNTTというイメージがあるかもしれませんが、ビジネスフォン市場には外資系メーカーを含めた数多くのメーカーが参入しており、アナログ・ISDNデジタル・IP電話などの各電話回線に対応する、さまざまな機種が数多くのメーカーからリリースされています。 そのなかでも、業界を代表するともいえる人気メーカーをいくつかピックアップし、メーカーごとの特徴を解説するとともに、メーカーを代表する人気ビジネスフォンを簡単に紹介していきましょう。
出典:NTTコミュニケーションズ https://www.ntt.co.jp/
中小企業向けのシンプルなビジネスフォンから、数多くの回線が必要な大企業向けのビジネスフォンまで、オフィス規模や多彩なニーズに幅広く対応できる、豊富なラインナップを誇るメーカーがNTTです。大手メーカーならではの信頼感・安心感による根強い人気を誇り、ビジネスフォン市場での高いシェアを持っています。 アナログ・ISDNデジタル・光ファイバーを利用したIP電話に柔軟に対応するのはもちろん、内線をスマートフォンに接続できる「転送着信ポップアップ」や、外出中の従業員の出退勤管理に使える「位置情報確認」など、豊富な機能を搭載する機種が多いのも特徴でしょう。ビジネスフォン市場で高いシェアを持つNTTは、状態の良い中古が市場に出回りやすいのも特徴です。 ビジネスフォンの導入を検討する際に、真っ先に候補に挙げられるメーカーです。関連記事:NTT機種に強いビジネスフォン会社8選 【SmartNetcommunity αN1 type M】 SmartNetcommunity αN1 type Mは、アナログ・デジタル・IP電話を含めた最大12チャンネルの外線、最大30台の電話機接続・内線に対応するビジネスフォンです。バス・スター配線でさまざまな電話機・FAX・コードレスフォンと接続できるほか、LAN配線によるIP電話接続、CTI機能を統合したコールセンターシステムの構築も可能です。 手動・自動による通話録音機能、録音前ガイダンス、留守番電話機能など、電話対応を効率化する音声メール機能も標準で搭載。停電や急な電圧低下に備え、ビジネスフォンに一定時間電力を供給するUPSもオプションで準備。データ消失リスクも最小化できます。SmartNetcommunity αN1 type Mの商品ページはこちら 【SmartNetcommunity αA1 Standard】 SmartNetcommunity αA1 Standardは、アナログ・デジタル・IP電話を含めた最大12チャンネルの外線、最大24台の電話機接続・内線に対応するビジネスフォンであり、主装置をもう1台追加することで、それぞれ外線24チャンネル・48台の電話機接続まで増設可能な拡張性も備えています。 バス・スター・LAN配線によってさまざまな端末と接続できるのはもちろん、CTI機能を統合したコールセンターシステムの構築も可能。音声メール機能を標準で備えるほか、スマートフォンを接続できる転送着信ポップアップ、位置情報確認、メールサービス連携、名刺の共有と管理を実現する名刺管理機能など、業務を効率化する多彩な機能を搭載。クラウドも活用した次世代型ビジネスフォンの代表です。SmartNetcommunity αA1 Standardの商品ページはこちら
設立年
1999年
従業員数
1000人以上
会社所在地
東京都千代田区大手町2-3-1
電話番号
05038124004
出典:日本電気株式会社 https://jpn.nec.com/univerge/carritynw/index.html
中規模から大規模企業まで、業種を問わず幅広く導入されているビジネスフォンのメーカーがNECです。特徴は、規模や用途に応じてカスタマイズできる柔軟性、将来的な増設にも対応できる拡張性を備えていることでしょう。 柔軟性や拡張性は、コールセンターの利用において特に高い評価と人気を得ています。 待機時間の長いオペレーターから順番に着信する「待機時間優先ルーティング」や、オペレーターの対応スキルに応じて着信先を決定する「スキルベースルーティング」など、コールセンター業務を効率化する多彩な機能を持つのが特徴のメーカーです。独自の技術を応用した機能も数多く搭載しているのも特徴といえ、チャット機能やTV電話機能など、コミュニケーションツールとしての一面を備えるビジネスフォンをラインアップしています。 関連記事:NECの対応可能なビジネスフォン会社7選 【NEC UNIVERGE Aspire WX DT500】 NEC UNIVERGE Aspire WX DT500は、アナログ・デジタル・IP電話に対応し、標準で12チャンネルまでの外線と、26台までのDT500多機能電話機、8台のPHSと接続可能な中規模企業向けのビジネスフォンです。19インチモジュールを活用した拡張ライセンスによって、400チャンネルまでの外線、960台までのDT500接続に対応可能、多様なワークスタイルで従業員のコミュニケーションを活性化させるUC(ユニファイドコミュニケーション)を実現します。 LAN接続の利用、VPN環境・クラウド環境の活用などで、リモートワークや拠点オフィスなどともネットワーク構築が可能。モバイルを含めたロケーションを選ばない、従業員間の円滑なコミュニケーションが可能です。NEC UNIVERGE Aspire WX DT500の商品ページ 【NEC UNIVERGE Aspire UX】 NEC UNIVERGE Aspire UXは、後継機種であるUNIVERGE Aspire WXに入れ替わる形で2018年12月に販売完了となったビジネスフォンです。アナログ・デジタル・IP電話に対応し、標準で12チャンネルまでの外線と、26台までのDT400・DT800多機能電話機、8台のPHSと接続可能であるのは同等。19インチモジュールを活用した拡張ライセンスによって、400チャンネルまでの外線、960台までのDT500接続に対応するのも同様です。 リモートワークや拠点オフィスなどとのネットワーク構築で、ロケーションを問わないユニファイドコミュニケーションも実現。多機能で拡張性に富んだビジネスフォンを必要とするものの、できるだけ予算を抑えたいという会社にとっては、中古として狙い目の機種かもしれません。NEC UNIVERGE Aspire UXの商品ページ
設立年
1899年
従業員数
1000人以上
会社所在地
東京都港区芝五丁目7番1号
電話番号
03-3454-1111
出典:株式会社日立製作所 https://www.hitachi.co.jp/
1937年から電話交換機を生産していた日立も、ビジネスフォン、IP-PBXなどを生産する人気メーカーのひとつです。 小数オフィス向けのtype S、小規模オフィス向けのtype M、中規模オフィス向けのtype Lのラインナップを持つ人気のビジネスフォン「integralシリーズ」や、中規模〜大規模企業向けのIP-PBX「NETTOWERシリーズ」など、企業規模やニーズに応じた多彩なラインナップを誇るメーカーです。 CX9000IPシリーズであれば、1万6,384台までの電話機を接続可能。アナログやデジタル、光ファイバーなどのさまざまなインフラを活用しながら、段階的に拡張していくのも可能です。日立製ビジネスフォンの生産を受け持つのは、高度な技術力で知られるビジネスフォンメーカーNAKAYOであり、両メーカーの強固な結びつきでクオリティの高い製品を市場に送り出しています。 関連記事:日立で定評のあるビジネスフォン会社7選 【日立 S-integral】 日立 S-integralは、アナログ・デジタル・IP電話に対応し、type Sで最大8チャンネルの外線と20台の電話機接続、type Lで最大96チャンネルの外線と256台の電話機接続が可能なビジネスフォンです。携帯電話網を活用してスマートフォンやフィーチャーフォンを内線として接続し、会社から内線で呼び出すのも、外出先から会社経由で外線をかけるのも可能です。 そのほかにも、部署ごとの設定で応答メッセージを使い分けたり、留守番電話として機能させるなど多彩な機能を搭載、通話の内容を遡って録音したり、多彩な転送バリエーションで素早く担当者につなぐのも可能。業務のロスをなくし、効率的な営業活動を実現できます。日立 S-integralの商品ページはこちら 【日立 integral-F】 2013年に登場した日立 integral-Fは、2017年登場の日立 S-integralと入れ替わる形で販売完了となったビジネスフォンです。デジタル・IP電話に対応し、type Sで最大20台の電話機接続、type Mで最大56台の電話機接続、type Lで最大168台の電話機接続に対応し、48チャンネルの最大外線数を扱えます。 スマートフォンを使ったブラウザ連携機能が大きな特徴。スマートフォンから主装置の電話帳を検索できる「Search & Call機能」外出中の留守番電話をスマートフォンにメールで知らせる「Information & Call機能」などを実現。オプションの内線アプリケーションを利用すれば、日立 S-integralのように携帯電話網を利用したスマートフォンの内線化も可能です。
設立年
1910年
従業員数
1000人以上
会社所在地
東京都千代田区丸の内一丁目6番6号
電話番号
03-3258-1111
出典:サクサ株式会社 http://www.saxa.co.jp/
ともに電話機製造で高い評価を得ていた「大光電機製作所」と「田村電機製作所」が2004年に合併し、誕生したビジネスフォンメーカーがSAXAです。総合通信機器メーカーとして、ビジネスフォンの開発・製造・販売以外に、セキュリティ機器も取り扱っているため、セキュリティも重視したユニークな機能を搭載したビジネスフォンをリリースしているのが特徴です。 IPソリューションを実現するもの、緊急地震速報と連動するもの、セキュリティ機能を搭載するものなど、小規模〜中規模企業に人気の機種を豊富にラインナップ。大きく見やすいディスプレイ、使いやすい十字キーなど、操作性や利便性、デザインに優れたビジネスフォンは高く評価されています。 【SAXA PLATIAⅡ】 SAXA PLATIAⅡは、アナログ・デジタル・IP電話に対応したビジネスフォンです。規模に応じて16チャンネルの外線と16台の電話機が接続可能なStandard、44チャンネルの外線と72台の電話機が接続可能なProfessional、192チャンネルの外線と384台の電話機が接続可能なUltimateがラインナップされ、規模や用途に応じて選択可能です。Professional、Ultimateではナースコール装置や集中受付装置にも対応できます。 オプションでスマートフォン用アプリ「MLiner」が用意されているのも大きな特徴です。データ定額通話を活用してスマートフォンをPLATIA IIの内線とすることで、外線からの応答や外線への発信が可能。通話料を抑えつつ効率的な営業活動を実現できます。SAXA PLATIAⅡの商品ページはこちら 【SAXA ActysⅢ】 SAXA ActysⅢは、アナログ・デジタル・IP電話に対応し、SAXAならではのセキュリティ機能を搭載した小規模企業向けのビジネスフォンです。最大4チャンネルの外線の接続と、ドアホンを含めた最大5台の電話機を接続できるほか、FAX接続にも対応。最大の特徴は人感センサ付の電話機「TD820」を利用したセキュリティ機能です。不審者の侵入を感知するとあらかじめ設定した最大5ヵ所に自動通報、大音量の警報音とLEDランプで侵入者を威嚇します。 2ヵ所に同時外線転送できるツインショット機能、留守番電話機能、通話メモなどの基本機能はもちろん、緊急地震速報機能も搭載、SOHOなどのオフィスに最適なビジネスフォンです。SAXA ActysⅢの商品ページはこちら
設立年
2004年
会社所在地
東京都港区白金1-17-3 NBFプラチナタワー
電話番号
03-5791-5512
出典:パナソニック株式会社 https://panasonic.jp/
しっかりした基本機能に加え、豊富なラインナップとオプションで医療・福祉施設、ホテル業界などから高い評価を得ているビジネスフォンメーカーがPanasonicです。 最新機種では携帯電話やスマートフォンをビジネスフォンに統合する「バーチャルオフィス発信・着信」を搭載し、外回り営業マンの多いオフィスに向いているほか、ビジネスフォンからのボタン操作でドアの解錠・施錠のできる機能などを搭載する機種もあるなど、セキュリティへの拘りも感じさせるメーカーです。 ナースコールに連動するコミュニケーションシステムへのオプション対応、モーニングコールやボイスメッセージ、端末単位での通話料金管理など、ホテル業界でも使いやすい機能も実装可能。もともと家電メーカーであったこともあり、使いやすく目に優しいデザインが採用されているのも特徴でしょう。 関連記事:パナソニックのビジネスフォン会社7選 【Panasonic IP OFFICE LⅡ】 Panasonic IP OFFICE LⅡは、アナログ・デジタルの豊富な物理ポートを持ち、オプションでIP電話に対応可能な多機能ビジネスフォンです。最大768チャンネルの同時通話と768台の電話機接続に対応。スマートフォンアプリ「MLiner」のインストールとFMC定額サービスの利用で、費用を抑えながらスマートフォン・携帯電話の内線化が可能です。 自動・手動に対応する通話録音機能、転送電話、コードレスフォン対応などの基本機能が充実しているのはもちろん、さまざまなシステムとの連携をオプションで実現。ネットワークカメラとの接続、構内放送システムとの連動、ドアホン連動、電気錠連動でセキュリティを強化できるほか、CTI機能によって顧客情報を表示させながら、カスタマー対応するのも可能です。Panasonic IP OFFICE LⅡの商品ページはこちら 【Panasonic IP OFFICE MⅡ】 Panasonic IP OFFICE MⅡは、Panasonic IP OFFICE LⅡと同等の機能、拡張性を持ちながらも、物理ポート数や同時通話チャンネル、接続電話機数を絞った中規模企業向けのビジネスフォンです。IP電話がオプションとなるのはOFFICE LⅡと同じであり、最大82チャンネルの同時通話と82台の電話機接続に対応、デジタル32回線・アナログ12回線の接続が可能です。 通話録音機能、転送電話、コードレスフォン対応、スマートフォンアプリ「MLiner」とFMC定額サービスを利用したスマートフォンの内線化など、豊富な機能もIP OFFICE LⅡと同等です。将来的な拡張が必要でなく、豊富な機能を必要とする中規模企業には、こちらの方がマッチするかもしれません。Panasonic IP OFFICE MⅡの商品ページはこちら
設立年
1918年
従業員数
1000人以上
会社所在地
大阪府門真市大字門真1006番地
電話番号
06-6908-1121
出典:株式会社ナカヨ http://www.nyc.co.jp/
操作性の良さと優れたデザインを持ち、ビジネスフォン市場で約20%のシェアを誇る人気のビジネスフォンメーカーがNAKAYOです。 高機能かつ低価格を実現することで、介護施設や宿泊施設から高い評価を得ているメーカーであり、製品が劣化しにくいという声も聞かれます。日立integralシリーズなどのOEM生産をしていることは解説しましたが、NYCシリーズなどはintegralのNAKAYO版ともいえる製品です。OEM生産とは、発注元企業からのニーズに応じて受注メーカーが生産を行うものであり、integralシリーズの場合は、NAKAYOが生産したNYCシリーズに日立のロゴや型番をつけて生産、日立が仕入れて販売しているものです。 つまり、日立のビジネスフォンの設計・開発・製造はNAKAYOが担当しており、その分のシェアも考えれば、大手企業ともいえるメーカーだといえるのがNAKAYOなのです。【NAKAYO NYC-Si】 NAKAYO NYC-Siは、日立S-integralに相当するビジネスフォンです。アナログ・デジタル・IP電話に対応し、8チャンネルの外線と20台の電話機接続が可能なタイプS、48チャンネルの外線と168台の電話機接続が可能なタイプLA、96チャンネルの外線と256台の電話機接続が可能なタイプLBをラインナップしています。PHSの接続はもちろん、LAN接続によるホテルフロント操作代との接続も可能、オプションでナースコールやテレビドアホンなどとも接続可能です。 CTIアシスト機能オプションを追加すれば、外線・内線の着信内容をリアルタイムで表示するのも可能。クライアントPCにペアリングされた電話機を50席用意できるため、コールセンターシステムとしても稼働できるでしょう。NAKAYO NYC-Siの商品ページはこちら 【NAKAYO NYC-2S】 NAKAYO NYC-2Sは、小規模店舗や外出で留守にしがちなオフィスに最適な、デジタルビジネスフォンです。アナログ・デジタル・IP電話回線を最大2チャンネルまで接続、6台までの電話機接続をサポートと、小型ながら便利で多彩な機能を搭載しているのが特徴です。 内蔵ボイスメール機能で顧客の注文をしっかりと記録、顧客情報を登録しておけば、ナンバーディスプレイ機能で記念日や誕生日も表示可能、店舗運営に威力を発揮します。充実の転送機能や個人携帯電話の登録などで、どこにいてもボイスメモを確認可能、留守がちなオフィスにも最適です。NAKAYO NYC-2Sの商品ページはこちら
設立年
1944年
会社所在地
群馬県前橋市総社町一丁目3番2号
電話番号
027-253-1111
出典:岩崎通信機株式会社 https://www.iwatsu.co.jp/
1938年創業の岩崎通信機は、無線認証システム、コンタクトセンターシステム、電気・電子計測機器、LED照明調光システム、印刷関連機器なども手がける、ビジネスフォンの老舗ともいえるメーカーです。 古くから電電公社に電話機を納入していたメーカーとしても知られ、日本初のボタン電話機開発を経て、ビジネスフォンのコードレス化、IP化、クラウド型コールセンターシステムの開発などで大きな成果を挙げているメーカーです。 その優れたビジネスフォンの品質とデザインは高く評価されています。2〜16台までの電話機を使用したい小規模企業向けのLEVANCIO-S、16台以上の電話機を使用したい中規模〜大規模企業向けのLEVANCIOをラインナップし、主力商品として展開しています。拠点間通話や拡張性などに優れた点を持ち、電話受付業務を効率化したい企業にピッタリのメーカーです。 【IWATSU LEVANCIO-S】 IWATSU LEVANCIO-Sは、アナログ・デジタル・IP電話に対応し、最大12チャンネルの外線と16台の電話機接続が可能な、小規模企業向けの多機能ビジネスフォンです。多機能電話機の接続はもちろん、コードレス電話機の利用も可能、独自の通信網「IWATSU-NET」も接続できるため、専用のVoIP製品を用意すれば拠点間の無料通話も実現できます。 録音・転送機能で業務効率化も実現でき、センサーや場内放送との接続でセキュリティ面の強化も可能。ドアホンやFAX・複合機、インターネット回線を利用したPCとの接続も可能です。IWATSU LEVANCIO-Sの商品ページはこちら 【IWATSU LEVANCIO】 IWATSU LEVANCIOは、アナログ・デジタル・IP電話に対応し、基本ユニットで最大120チャンネルの局線と72台の電話機が接続可能なビジネスフォンです。増設ユニットを最大10台までつなげるため、最大960チャンネルの局線と736台の電話機接続まで拡張が可能です。独自の通信網「IWATSU-NET」を利用することで、遠方にある各拠点間の通信費を削減、まるで内線感覚での電話連絡が可能です。 留守録や通話記録機能などのボイスメッセージ機能を搭載するのはもちろん、外部から個別の電話機にアクセスして各種確認・設定ができる「ケータイWebリンク」スマートフォンからLEVANCIOを経由して外線発信できる「Bizモバイルリンク」など、豊富な機能を持っています。IWATSU LEVANCIOの商品ページはこちら
設立年
1938年
会社所在地
東京都杉並区久我山1丁目7番41号
電話番号
03-5370-5111
【まとめ】各メーカーのビジネスフォンとニーズを照らし合わせよう
ひとことにビジネスフォンといっても、同時通話が可能なチャンネル数、接続可能な電話機数も異なれば、対応する電話回線の種類、拡張性、重視される機能までが異なっており、ビジネスフォンのメーカー、機種による特徴の違いは多岐にわたるといえるでしょう。 しかし、ビジネスフォン選択の基本は、本文内でも紹介したように「導入予算」「必要な機能」「利用環境にマッチしたスペック」です。まずはメーカーによる特徴をもとに、機能・スペックでいくつか候補を挙げ、最終的には自社の予算感に合わせて機種を絞り込み、新品か中古か、一括購入かリースかを選択するのがいいでしょう。 いずれにしても、自社のニーズに合致した機種がどの程度の価格になるのか、見積もりも必要です。アイミツであれば複数の候補を選んで一括見積もりを取るのも簡単です。ビジネスフォン選びにお悩みの方はぜひお問い合わせください。