オフィス内装工事の費用を抑えるには？【2024年最新版】

オフィスを構えるには内装工事が必須です。しかし、予算には限りがあるため、必要なポイントを抑えて実施することが重要となります。
そこでこの記事では、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、オフィス内装工事の費用を抑える方法をご紹介！相場や工事の内訳なども詳しく解説していきます。

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近年オフィスの内装工事に利用される工法や素材は増えており、自由な発想で工事ができるようになっていますが、工事の流れは基本的にどれも同じです。
しかし実際に行われる工事は工程が多く、どこにどの程度費用をかけたいかは、企業によって大きく異なります。そのため、まずは工事の内容を詳しく理解し、自社で実際に行うオフィスの内装工事をイメージしてみましょう。

仮設工事は本格的に工事を行う前の準備工程です。天井工事を行うための足場づくりや、養生と呼ばれる、床・壁が作業中に汚損するのを防ぐために布や板で保護する作業を行います。
これらは工事終了後にすべて撤去されますが、安全かつ効率的に工事を行うための重要な作業です。費用に関しては、仮設工事にかかるもの以外にも毎日実施される清掃費や、工事中に出る廃材の処分費なども含まれます。

軽鉄工事は軽天工事とも呼ばれており、天井や壁に骨組みを設置する工程です。軽量鉄骨（軽鉄）という鉄の素材で壁や天井の下地をつくり、その上からプラスターボード（石膏ボード）を貼りつけて壁をつくっていきます。
天井の見栄えや防音機能に影響する工事で、耐久性を高め、火災に強くするためにも欠かせないものです。店舗によっては、あえてプラスターボードなどを貼らずむき出しにする場合もあります。

内装仕上げ工事は壁や天井、床面の仕上げを行う工事です。軽鉄工事でつくった壁に壁紙（クロス）やパネルを設置し、床にはビニールカーペットやタイルカーペットを敷くなどしてオフィス空間をつくっていきます。
また、壁などに刷毛やブラシなどで塗装を行うのもこの工程。塗装は機能性を高めるためにも重要で、素材のサビやほこりを防ぐ役割があります。ここで内装のほとんどが完成するため、内装工事の中でもっとも費用がかかり、実際に使用するオフィスの外見にも大きく影響する工程です。

パーテーション工事は名前のとおり、間仕切り壁を設置する工事です。軽鉄工事では動かせないしっかりとした壁が設置されますが、パーテーション工事では可動性のある壁を設置します。これにより、工事の完了後も自由に部屋のレイアウトを変更することが可能です。
固定式と可動式の2種類があり、可動式であれば広い空間でも自由に仕切りを利用することでいくつかの部屋をつくるなど、状況に応じて臨機応変に空間を利用できるようになります。

ビジネスを行う以上、パソコンや電話、照明は欠かせません。これらを使えるように電気を通す工事が電気設備工事です。照明器具やコンセントの設置、電話機・LANケーブルなどの配線を行っていきます。
また、電気工事は床や天井、壁を取り外す工程が必要となるため、工期を短縮し費用を抑えるには同じ工事会社にまとめて依頼するのがよいでしょう。なお、工事完了後に追加変更するのは手間がかかることから、あらかじめコンセントや配線の位置、数を検討することが重要となります。

換気扇やエアコンなどの空調設備を設置する工事です。実際にオフィス内で稼働させる設備を設置するのはもちろん、設備を利用するために必要な配管工事も同時に行われます。工事には設備を取り付けたあとの試運転も含まれており、これを完了させて工事は終了となります。
近年日本では夏の暑さが厳しさを増しているため、気密性の高いオフィスビルでは重要な工程だと言えるでしょう。

給排水設備工事とは、トイレやキッチンなどの水回りの設備を設置する工事です。給水設備は給水ポンプや給湯設備、貯水槽など、排水設備は排水管、排水ポンプ、浄化槽などの設置を行います。この工程では、万が一工事に不備があると業務に大きな支障が出てしまうため、慎重に進めなければなりません。
また、工事が完了してしまうと、電気設備以上に変更しにくい点にも要注意です。設計段階で設置場所などをしっかりと検討しましょう。

消火設備や火災報知器の設置を行う工事です。建築物は法律や条例によりそれぞれ、用途、面積、構造ごとに消火設備の設置が義務付けられているため、これに従って消火栓や、水源を確保するための屋外消化栓設備工事、スプリンクラー工事が行われます。
実際に設置する際は、火事が起こってもすぐに対応できるよう、消防署に意見を求めながら工事内容を決定していきましょう。なお工事後は定期的に消防用設備の保守点検を行うことも大切です。

内装工事の相場は基本的に坪単価で計算されます。オフィスの内装工事の坪単価は10万～20万円程度で、よりこだわった内装にしたい場合は30万円程度と考えればよいでしょう。たとえば30坪の物件であれば300万～600万円、こだわりたい場合は900万円程度という形です。
ただしこの数字はあくまでも相場であり、物件の立地や規模、使用素材などによって金額は大きく異なるため、あくまでも参考としてください。
なおスケルトン物件の場合は、坪単価の相場が20万～40万円に上がります。スケルトン物件とは床や壁、天井などの内装が撤去され、原状回復した状態の物件のこと。電気設備や空調設備の計画・設計を改めて行う必要があることから、費用も時間もかかりやすいため注意しましょう。

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前述したように、オフィスの内装工事には数百万円以上の高額な費用がかかります。とくに内装仕上げ工事、パーテーション工事、空調換気設備工事はコストがかかりやすい工程です。ここにこだわりたい方は、コストを下げるためのポイントを抑えて工事に臨む必要があるでしょう。以下では、オフィス内装工事でコストを抑えるコツを2つご紹介します。

オフィスの内装工事を安く抑えるには、どこにいくら金額をかけるかを考えることが重要です。まずは工事のなかで優先順位をつけ、あまり重要でない部分は設備のグレードを下げるなど工夫を行いましょう。業務上重要と考えられる設備・工事にはしっかりとお金をかけるよう、メリハリのある設計を行ってください。
たとえばデザインに関する企業であれば、内装のデザイン部分にこだわり、来客が多い企業では、会社の顔となる受付や応接室にお金をかけ、高級家具などを設置します。逆にほぼ来客がない企業であれば、実用性を重視したパーテーション工事に力を入れるなど、自社に適した計画を実施しましょう。オフィスは現場のスタッフが利用する場所でもあるため、各部署の意見を取り入れた上で費用をかける工事や場所を検討してください。

居抜き物件とは、前に使用していたテナントの設備がそのまま残っている物件のことで、設備などを再利用できます。とくに前のテナントが同じオフィスだった場合は、空調設備や消防設備、フローリングや照明など流用できる部分が多く、その分内装工事の費用を大幅に節約することも可能です。
ただし、以前の設備をそのまま利用すると、デザインやレイアウトを変更しにくく、自由度は劣る部分もあります。また、設備が劣化していた場合は修繕が必要となり、逆に費用がかかる可能性もあるでしょう。そのため、居抜き物件を探す場合は条件のいい物件を探し、内見や見積もりなどで内装にいくらかかるのかをしっかり確認した上で工事を実施してください。

アイミツでは実際のオフィスデザイン費用を、料金シミュレーターによって導き出せます。簡単な質問に答えるだけですぐに概算費用を算出できるため、「まずはどれくらい費用がかかるのか知りたい」という方はぜひ一度お試しください。

本記事ではオフィス内装工事の費用を抑える方法や費用相場、工事の内訳などについて詳しくご紹介しました。内装工事には数百万円以上かかるため、工事に優先順位をつけるなどの工夫を行なってうまくコストを抑えていきましょう。

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