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デプスインタビューの費用相場|効果や種類も紹介【2024年最新版】

更新日:2024.01.24

モノを買う前にどのように情報収集するか、何が購入の決め手になるかは人によってさまざま。

とりわけ2010年代以降は、短時間で大量の情報にタッチできる動画メディアやスマートフォンアプリが普及したこともあって、消費者の購買プロセスは多様化しました。顧客の本音を探るのが難しく、頭を悩ませているマーケティング担当の方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そうしたなかで注目を集めているのがデプスインタビュー。今回はデプスインタビューの概要やメリットを整理したうえで、マーケティングリサーチ会社にデプスインタビューを依頼した時にかかる費用を詳しくご紹介します。ぜひご一読ください。

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デプスインタビューとは?

デプスインタビューとは、1対1のインタビュー形式で行うマーケティングリサーチ手法の1つ。
アンケートのようにあらかじめ選択肢やスコア形式の回答を用意するのではなく、インタビュワーが直接消費者や顧客と向き合い、会話を通じて商品の購入にいたった理由や潜在的なニーズ・志向を探っていく定性調査です。
消費者の購買プロセスが多様化するなか、多くの企業がマーケティング調査の一環としてデプスインタビューを実践しています。
例えばある大手飲料メーカーでは、デプスインタビューと消費者の行動観察を組み合わせることで、アルコール飲料の出荷本数を発売後のわずか3ヵ月で1億本以上に伸ばしました。

デプスインタビューのメリット

次にデプスインタビューのメリットについて見ていきましょう。大きく2つに分けてご紹介します。

1.本音を引き出しやすい

1つ目のメリットは、他のマーケティングリサーチ手法に比べて対象者の本音を引き出しやすい点。
例えば、アンケート調査の場合、回答する側はあらかじめ用意された選択肢に自分の意見を当てはめようとします。その過程でありのままの心情や感情が失われてしまうことが少なくありません。また、グループインタビューやディスカッションでは、周囲の目を気にして意見を曲げてしまったり、議論の流れに引きずられて発言を躊躇してしまったりする場合も。
その点、デプスインタビューはあくまで1対1のコミュニケーションなので、体裁や第三者の存在がボトルネックにならず、商品の印象や購入にいたった背景をダイレクトに聞き出せます。

2.デリケートな話題に触れやすい

不特定多数のコミュニケーションではヒアリングが難しい話題に触れられるのも、デプスインタビューならではのメリットです。
前述のとおり、デプスインタビューはあくまで1対1の会話、インタビューの場は隔離された空間なので、相手の信頼さえ得られれば、生活習慣や健康状態、経済状況といったデリケートな話題にも言及できます。医療や信販、金融といった業種には、非常に適したマーケティングリサーチ手法でしょう。

デプスインタビューのデメリット

前述のようなメリットをもらたすデプスインタビューですが、一方でいくつかのデメリットがあります。事前に把握し、注意を払って実施しましょう。

1.客観性を欠くことがある

1対1のコミュニケーションを通じ、顧客の本音を探り出せるデプスインタビューですが、得られた情報がそのまま全て商品開発やセールスプロモーションへと直結するわけではありません。
インタビュー対象者のコメントはあくまで個人としての印象や感情であり、他の消費者にも当てはまるとは限らないからです。より客観的・普遍的なデータを得るためには、行動観察やWebアンケートといった他のマーケティングリサーチ施策と組み合わせて実施する必要があるでしょう。

2.時間がかかる

デプスインタビューに要する時間は、1回あたり平均60分から90分ほど。仮に対象者10名を自社のオフィスに招き、インタビューを行うとすると、誘導や休憩を含めてどう少なく見積もっても1営業日はかかります。その間他の業務はできません。
また、デプスインタビューのトピックは商品に対する印象や使い勝手のほか、対象者のライフスタイルや価値観、デジタル機器の利用状況など多岐にわたり、マーケティングデータとして取りまとめるのにも相応の工数が必要です。
このため、デプスインタビューの実施にあたっては、対象者の選定やレポーティングを含め、マーケティングリサーチ会社に委託する企業も少なくないようです。

「自社にあった会社が見つからない」「会社選びに時間が割けない」とお悩みの方は、お気軽に「アイミツ」にお問い合わせください。数あるマーケティングリサーチ会社からあなたの要望にあった会社をピックアップして無料でご紹介いたします。

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デプスインタビューの費用の仕組み

ここまでデプスインタビューの概要やメリット・デメリットを見てきましたが、実際にデプスインタビューをマーケティングリサーチ会社へ委託すると、どれくらいの費用がかかるのでしょうか?費用の仕組みから見ていきましょう。
デプスインタビューの費用のベースは人件費です。クライアントからインタビュー案件を受託したリサーチ会社は、担当のマーケター、インタビュワーをアサインしたうえでシナリオを作成し、リクルーティング(対象者の選定)を行います。
その後、シナリオに沿ってインタビューを実施し、得られた情報を分析、レポートして納品するというのが一般的な流れ。ここまでの各プロセスで発生する人件費が、デプスインタビューの費用の主な内訳です。
費目(費用の名目)は会社によってさまざまですが、トータルの費用としてはおおむね20万~35万円前後が相場。
たとえば、ネットリサーチ大手のマクロミル株式会社はデプスインタビューを基本料金19万円(対象者6名)から、株式会社クロス・マーケティングは25万円から請け負っています。

参照:株式会社マクロミル|リサーチ料金表株式会社 クロス・マーケティング|グループインタビュー・デプスインタビュー

費目別の相場

デプスインタビューの費目別相場
相場
基本料金 5〜15万円前後
リクルーティング料 1万~1万5,000円前後/人
レポーティング料 5万円〜20万円前後
謝礼 8,000円~1万円前後/人
会場利用料 2万~3万円前後/1時間

次はより具体的に費目別の相場をご紹介していきます。

1.基本料金

デプスインタビューの目的にあわせて全体の方向性とシナリオを決め、実際にインタビューを行う際にかかる費用です。
一般的な相場としては、5万~15万円前後。基本的にインタビューの際の質問数が増えるほど、基本料金は高くなります。
会社によっては、企画費、シナリオ作成費など、さらに内訳を細かく分けて計上される場合もあるようです。

2.リクルーティング費用

インタビュー対象者を選定する際にかかる費用です。指定条件や選定の難易度に応じて金額が決まりますが、会社ごとにそれほど大きな違いはなく、一般的な相場としては1人あたり1万~1万5,000円前後。
対象者への参加依頼、会場の案内などにかかかる人件費も基本的にリクルーティング費用に含まれます。

3.レポーティング料

インタビューで得られた情報を分析し、レポートを作成・納品する際にかかる費用です。レポートの形式やボリュームはマーケティングリサーチ会社によってさまざまで、簡易的なレポートなら5万円前後に収まる反面、内容によっては20万円近くかかる場合も。
一方、レポート作成をオプションサービスとして取り扱う会社も少なくなく、自社で分析を行う場合はレポーティング費用を丸ごとカットすることも可能です。

見落としがちな費用にも注意

デプスインタビューは相手を長時間にわたって拘束するため、マーケティングリサーチ会社への委託料とは別に、インタビュー対象者へ謝礼を支払うのが一般的です。
謝礼の相場としてはインタビュー60分につき8,000円~1万円前後。医師やエンジニアといった専門職、エグゼクティブ層にインタビューすると、さらに高額になる場合もあるので余裕をもって予算を確保しておきましょう。
その他、リサーチ会社のインタビュールームを利用すると、60分につき2万~3万円前後の会場利用料が発生することも。
一方でここ1年から2年はクライアントの負担軽減や感染症対策といった観点から、オンライン型のデプスインタビューを請け負うリサーチ会社も増えてきました。
できるだけコストを抑え、安全かつスピーディーにインタビューしたいのなら、そうした会社のサービスから優先的に検討すると良いでしょう。

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実際の料金を調べてみた

実際にデプスインタビューの料金例を参考までにご紹介します。

1.株式会社アスマーク

■基本料金:6万~10万円
■リクルーティング費用:9,600円~1万4,400円/人
■報告書作成:5万円~/人
■会場利用料:2時間につき4万円前後


※いずれも税抜
※基本料金、リクルーティング費用は設問数や難易度によって変動

参照:株式会社アスマーク|デプスインタビューの費用

2.株式会社BE企画

■企画費:5万円
■インタビューフロー作成費:7万円
■モニターリクルート費:1万円/人
■分析・報告書作成費:20万円


※いずれも税抜
※3名実施、1名につき90分のインタビューを行う場合の金額

参照:株式会社BE企画|マーケティングリサーチ料金例

3.GMOリサーチ株式会社

■化粧品の使用に関するデプスインタビュー:23万円

※税抜
※過去の事例にもとづく料金例(設問数15問)

参照:GMOリサーチ株式会社|ネットリサーチ料金例

【料金シミュレーター】ネットリサーチの相場感がわかります

ここまでデプスインタビューの費用相場や料金例をご紹介しましたが、アイミツではわずか4ステップでネットリサーチの相場観がわかる料金シミュレーターを用意しています。
ここまでの内容とあわせてぜひお役立てください。

まとめ

今回はデプスインタビューの概要やメリットとあわせて、実際にマーケティングリサーチ会社に委託する際の費用の相場をご紹介しました。
しかし内容や要素によって費用は千差万別。ある程度正確な価格を知るためには、複数の会社に見積もりを取るのが一番の早道です。アイミツではご要望を伺った上で、条件に合うマーケティングリサーチ会社を無料で複数社ご紹介可能です。会社選びでお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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