レスポンシブメールとは?スマホ対応のHTMLメール配信におすすめのシステム5選を紹介!

パソコンとスマホを使う女性

更新日:2018年11月22日 | 公開日:2018年11月22日

2010年頃からスマートフォンやタブレットが続々とリリースされるようになり、インターネットやメルマガの利用状況は大きく変わってきました。

LINEが2017年に行った調査によると、ネットユーザーのうちスマホを利用しているのは85%。さらに約40%がスマホとPCを併用しており、PCだけでwebサイトやメルマガを閲覧している人はネットユーザ―全体の6%に過ぎません。

実際この記事を読んでいる人のなかにも、会社のPCから購読申し込みをしたメルマガを通勤途中にスマホでチェックしたり、休日にタブレットで読んだりしている人は多いのではないでしょうか。そうしたなか、多くの企業やネットショップが活用しているのがレスポンシブメール(レスポンシブHTMLメール)です。

この記事ではレスポンシブメールを活用したメールマガジンを配信したい人に向けて、レスポンシブメールのメリット・デメリット、同メールの配信に向いている配信ツールをご紹介します。

レスポンシブメールとは?

レスポンシブメールとは?

レスポンシブメールとは、受け取る側のデバイス(PC、スマホなど)の画面サイズに合わせて、画像や本文のレイアウトを最適化して表示するメールです

CSS(Cascading Style Sheets。HTMLやXMLの装飾・表示方法を指示するための仕様)を使い、たとえば「横幅が1,200pxならこのレイアウト」「400pxならこの装飾パターン」という指示をすることによって、表示崩れなどの不具合を防ぎ、読者それぞれの環境でメルマガコンテンツを正しく表示します。

レスポンシブメールを構成するHTMLはあくまで1つなので、デバイス別にプログラミングをする必要はありません。日本で圧倒的なシェアを誇るiPhoneはもちろん、Androidのメールアプリもレスポンシブメールに対応しています。

こうした点をふまえてレスポンシブメールの具体的なメリットとデメリットを見ていきましょう。

レスポンシブメールのメリット

レスポンシブメールのメリット

まずはレスポンシブメールのメリットについて、3つにまとめました。

デバイスごとに最適化して表示される

レスポンシブメールの画像や本文は単純に拡大・縮小されるのではなく、デバイスの画面サイズにあわせてレイアウト自体が組み変えられ、文字のサイズやフォントも最適化して表示されます。

CSSが正しく記述されていれば、基本的に表示崩れの可能性も少ないので、ユーザーにストレスを与えません。

より多くの人に届けられる

iPhoneやAndroidのメールアプリはもちろん、Gmailをはじめとするクラウド型のメールサービスのほとんどがレスポンスブメールに対応にしています。スマホやタブレットしか使っていないユーザーを含めて、より多くの人にメルマガを届けられ、購読者の数を伸ばしていけるのもレスポンシブメールのメリットです。

作成・修正に二度手間がかからない

PC向けとスマホ向けのメールをそれぞれ別に作成する場合、それぞれに合わせて画像やロゴのサイズを変え、レイアウトも2つのパターンを用意する必要あります。片方のメールの内容に不備が見つかれば、もう一方の同じ個所も同じ手順を踏んで修正しなければなりません。

それに対してレスポンシブメールの場合、画像やレイアウトはCSSによって最適化されるうえ、コンテンツを構成しているHTMLソースはあくまで1つ。片方を変更すればもう一方にも自動的に反映されます。制作工程を工夫すればメルマガ配信を大幅に効率化できるはずです。

レスポンシブメールのデメリット・注意点

レスポンシブメールのデメリット・注意点

続いてはデメリットについて。デバイスに合わせて表示方法を最適化し、配信までの手間も削減できるレスポンシブメールですが、見方によってはデメリットも少なくありません。

容量が重くなる

デバイスの画面サイズに合わせて表示方法をコントロールするためには、CSSによる具体的な指示(プログラムの記述)が必要です。

色やサイズを細かく指示すればソースコードは長くなりますし、たとえば「画面の横幅が1,200pxのPCの場合は画像を表示。横幅が400pxのスマホの場合は非表示にする」とCSSを記述をしたとしても、あくまでスマホユーザー側の環境で非表示になるだけで、ソースコード上に画像ファイルが存在しているのは変わりません。

このためPCユーザーのためだけのメールと比べると、総じてレスポンシブメールの容量は重く、スマホの端末によってはすべてのコンテンツが表示されるまでに時間がかかってしまうケースもあるようです。

配信チェックに時間がかかる

画像が正しく表示されるか、レイアウトの崩れはないか、配信の度にチェックする時間がかかってしまうのもレスポンシブメールの難点の1つ。

前述の通り、iPhone・AndroidのメールアプリやGmailはレスポンシブメールに完全対応しているものの、スマホやタブレット端末は常に新作がリリースされてアップデートされていくうえ、ブラウザやキャリア独自のアプリを含めるとメールを閲覧できるツールはそれこそ無数にあります。

それらのすべてで表示を確認するのは非常に難しく、チェックする対象いくつかのサービスだけに絞ったとしても、PC向けメールと比べて時間がかかるのは避けられません。

操作への配慮が必要

たとえばメルマガ本文にリンクを埋め込む場合、PCならマウスオーバーするだけで文字の色が変わりますが、スワイプしながら閲覧するスマホユーザーにとっては気づきにくく、ボタンへの置き換えなど工夫が求められます。

また、一般的にスマホユーザーは斜め読み・飛ばし読みの傾向が強いと言われており、その点でもわかりやすさ・気づきやすさへの配慮は必要です。

レスポンシブメールを活用すべき企業&適したシチュエーション

レスポンシブメールを活用すべき企業&適したシチュエーション

多くの企業が活用しているレスポンシブメールですが、具体的にどのような人、どういったシチュエーションに向いているのでしょうか。

メルマガ担当者の人手不足に悩んでいる企業

実機での配信チェックにやや時間がかかり、操作性の配慮が求められるという点はあるものの、異なるデバイス向けのメールを1つのソースコードで作成・管理できるのは大きな魅力。前述のように修正の二度手間もかかりません。

メルマガ担当者が少ない企業はレスポンシブメールの配信に切り替えることで、業務全体を効率化できるのではないでしょうか。

ネットショップの集客・販促

ネット通販におけるスマホユーザーの割合は加速度的に増加しており、20代の50%以上がスマホから買い物をしています。そうした一方、業務用システムやオフィス用品といったBtoBの領域では、依然としてオフィスのPCからの購入が大多数を占めています。あくまで商材にはよりますが、1つのメールであらゆるデバイスにアプローチできるレスポンシブメールは、ネットショップの集客・販促にも向いていると言えます。

レスポンシブメールを利用できるおすすめのメール配信システム5選

レスポンシブメールを利用できるおすすめのメール配信システム5選

最後にレスポンシブメールの配信に適したシステムを5つご紹介します。

「WillMail」

「WillMail」

「WillMail」は株式会社サパナ(東京都品川区)が提供しているクラウド型のメール配信システムです。2014年6月のサービス開始以来、人材サービス大手のビズリーチなど数多くの有力企業に利用されています。継続率は99%以上をマークしており、2015年からは3年連続でASPICのクラウドアワードを受賞しました。

レスポンシブメールにも完全対応しており、PC用として作成したメールをそのままスマホ・タブレット向けに最適化します。「スマートリンク」という機能が付いていて、HTML形式のレスポンシブメールが正常に表示されなかった場合、配信時点でweb上に作成したHTMLコンテンツへ誘導することで、メールと同様の情報を届けることが可能です。

加えて、「必要な時に必要な分だけ使える」料金システムも特徴の1つ。メルマガの配信数に応じた従業課金型と、登録メールアドレス数に応じた定額料金型の2つから料金プランを契約形態を選ぶことができるうえ、契約は最短1ヵ月から、料金プランはいつでも自由に変更できます。

たとえば配信数の少ない通常時は自社のメールソフトでメルマガを配信し、セール時やキャンペーン時のみ「WillMail」に切り替えるといった使い方も効果的かもしれません。

「配配メール」

「配配メール」

2007年のサービス開始以来、東急ハンズ、センチュリー21など5,000社以上のクライアントに導入されているクラウド型のメール配信システムです。株式会社ラクス(東京都渋谷区)が提供しています。

メルマガのテンプレートは100種類以上が用意されており、ドラッグ&ドロップだけでHTMLメールを形にすることができます。本文のレイアウトから、ボタンのサイズや色までマウス操作だけで変更が可能なので、プログラミングの知識は必要ありません。

顧客(読者)を管理するための機能が非常に充実しているのもポイント。配信申し込みの受け付けや解約処理、エラーアドレスの除外まで、ほとんどのプロセスが自動的に処理されます。

たとえば、メルマガがユーザーに届かなかった場合、システム側が原因を解析し、「サーバーへの接続失敗」「アドレスの不備」など、原因を9つの項目に分類してレポートを生成します。エラーを引き起こしたメールアドレスは自動的にリストから除外することで、配信の都度リストを整理する手間いらずです。

「MailChimp」

「MailChimp」

「MailChimp」はアメリカ・ジョージア州に拠点を置くロケット・サイエンス・グループという企業が運営しているクラウド型のメール配信システムです。通販会社やネットショップをはじめ、全世界1,200万人以上のユーザーに利用されいるメール配信システムで、海外発のサービスとしては日本国内でもトップクラスのシェアを有しています。

4種類のHTMLエディターが標準搭載されており、月間配信数1万2,000通までは無料で利用できます。画面左側に全体のプレビュー、右側に画像やボタンを挿入するテンプレートが配置されており、「WillMail」などと同様にドラッグ&ドロップのみでHTMLメルマガが作成できます。完成したメルマガはもちろんスマートフォン完全対応です。

拡張性が高いのもポイントの1つです。ECプラットフォーム「shopify」とAPIで連携させることができ、連携するとかご落ちしてしまったネットショップの買い物客に対して、再訪問を促すメールを自動的に配信できます。

「ワイメール」

「ワイメール」

株式会社イグレックス(東京都立川市)が提供しているクラウド型のメール配信システムです。いくら使っても変わらない完全定額制の料金システムと豊富な機能が好評でトータル1,000社以上のクライアントが導入しています。その上契約継続率は99%をマークしています。

特徴は独自に開発されたIDMS(Intelligence Delivery Management System)。このシステムが送信サーバーにかかる負荷をモニタリングし、負荷状況に合わせて配信の一時停止・再開をコントロールしています。このシステムの導入により1時間あたり4万通~6万通の大量配信を可能としています。

比較的到達率が高いのも特徴です。メインサーバーのなかに複数の仮想サーバーを設け、配信者それぞれに専用のIPアドレスと配信環境を提供するため、他社の影響を受けにくい設計となっています。レスポンシブメールをより早く・着実に届けたい人にぴったりのツールです。

「Benchmark Email」

「Benchmark Email」

「Benchmark Email」はアメリカ・カリフォルニア州に本社を置くBenchmark社が開発したクラウド型のメール配信システムです。全世界で50万社以上への導入実績を誇り、国内でも人材サービス大手のエン・ジャパン、通信サービス大手のソフトバンクグループといった有力企業がメルマガ配信に利用しています。MailChimp」と並んで海外製メール配信システムの代名詞的存在と言えるかもしれません。

豊富な機能を備えたHTMLエディターと多彩なテンプレートが魅力です。HTMLエディターはドラッグ&ドロップで直観的に操作できるうえ、Photoshopのような画像編集機能が付いているのでシステム上で画像のサイズや色調を調整できます。デザインテンプレートは500種類以上の数があり、そのまま利用してもスタイリッシュなメルマガに仕上がります。

メールマガジンのデザインやレイアウトにこだわりたい人、とりわけブランドコンセプトにマッチするメルマガを配信したいアパレルショップや美容室のオーナーなどにぴったりのツールです。

まとめ

まとめ

読者のデバイスに合わせて表示方法を最適化するレスポンシブメール。操作性への配慮が求められ、配信チェックにやや時間がかかるという難点はありますが、ワンソースで管理できるため、メルマガ担当の人手不足に悩んでいる企業にとっては最適なソリューションの1つになるはずです。

メルマガ運営に本格的に取り組みたい方は、おすすめのシステム5選とあわせて、今回ご紹介した内容をぜひお役立てください。

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