IP-PBXの平均費用と料金相場【2024年最新】
複数のIP電話をネットワーク上で接続し、内線・外線のやりとりをできるようにするIP-PBX。IP-PBXはセキュリティ面で優れ、全国に拠点を構える大手通販会社や大手テレマーケティング会社など多くの企業が利用しています。「レガシーPBXからIP-PBXに乗り換えたいが、できれば価格を抑えたい」という企業も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、法人向けITツールの比較メディア「PRONIアイミツ」が費用が安いおすすめのIP-PBXを紹介します。IP-PBXの価格相場に加え、PBXの費用をさらに安く抑えられるクラウドPBXについても解説します。PBXのコスト面に不安がある担当者は、ぜひ参考にしてください。
- IP-PBXの価格相場
- 利用ケース別に見るIP-PBXの費用の相場
- IP-PBXに価格差が出る理由
- IP-PBXとクラウドPBXの費用
- クラウドPBXの料金比較表
- 【2023年最新】価格比較でおすすめのクラウドPBX10選
- クラウドPBXの選び方・比較ポイント
- まとめ:IP電話の利用なら、価格の安いクラウドPBXがおすすめ
IP-PBXの価格相場
IP-PBXとは、PBXを社内に設置した上で、インターネット回線を使って接続するPBXを指します。インターネット回線を用いることから、オフィス内外を問わず内線通話が可能となるのが大きな特徴です。一方、クラウドPBXは、インターネット回線を使って接続するものの、IP-PBXとは異なりPBXをオフィス内に設置しません。
クラウドPBXは、クラウド上にあるPBXに接続して内線・外線通話や転送を行うため、インターネット環境下であればいつでもどこでも利用でき、導入ハードルが低いのが特徴です。クラウドPBXの価格については、「クラウドPBXの平均費用と料金相場【2024年最新】」にて詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
IP-PBXの利用に必要な価格
ここからは、IP-PBXの価格内訳とそれぞれの相場価格を解説します。IP-PBXの利用には、初期費用、機器本体(電話交換機、IP電話機)の価格、月額料金、通話料金が必要となります。企業によっては、オプション料金も発生しますので、それぞれの価格相場を確認していきましょう。
費目 | 平均的な相場 | 備考 |
---|---|---|
IP-PBX本体の価格 | 10万円~ | 接続台数や回線容量で異なる |
IP電話機本体の価格 | 6,500円〜12,000円 | 3台を5年リースの場合 |
月額料金 | 5,000円〜20,000円 | 1回線あたりの料金 |
通話料金 | 3分あたり8円前後 | 固定電話の場合 |
なお、IP-PBXには、社内サーバ上にインストールして使うソフトウェアタイプと、オフィスに装置を設置するハードウェアタイプがあります。ソフトウェアタイプと比較してハードウェアタイプはコストが高くなる傾向があり、企業によってはPBXの本体価格が100万円以上になることもあります。
初期費用の相場
IP-PBXの導入にかかる初期費用の相場は、数万円〜数百万円と幅広いです。先述の通り、IP-PBXにはソフトウェアタイプとハードウェアタイプがあり、本体価格のみで100万円以上かかるケースもあります。
また、本体価格に加えて設置工事費用やIP電話の購入費用も発生します。ソフトウェアタイプを導入する、中古のIP電話を導入する、既存の電話機を利用するなど費用を抑える方法はありますが、ゼロから導入する場合は高額になりがちです。
電話交換機、電話機リース代の価格相場
IP-PBXを利用するには、電話交換機本体、そして電話機本体のリース代が発生します。前述のとおり、大企業向けのIP-PBXは非常に高額です。NTT、NEC、日立といったメーカーが販売している大企業向け製品は安くても1台100万円以上。数千台以上のIP電話を統合するハイスペックモデルになると、優に1,000万円を超えてきます。
そのため、一般的な中小企業がIP-PBXを導入する場合は、内線登録数40~60前後のモデルが人気を集めているようです。このようなIP-PBXの価格は3万円~10万円前後。
また、電話機をリースする場合には毎月のリース代が発生します。仮に3台の電話機を5年契約でリースするとなると、相場価格は月額6,500円〜12,000円ほど。契約中は毎月支払いが発生するので、リースは購入よりもトータルコストが高くなる場合が多いです。トータルで費用を抑えたい企業は機器購入を検討しましょう。
月額料金の相場
IP-PBXの月額料金の相場は、1回線につき月額5,000円〜2万円程度です。通話料金とは別で毎月定額で発生し、内訳はネットワーク利用料・ルーターのレンタル料・ID利用手数料などです。リース契約の場合、この月額料金にPBX本体の価格を分割した費用が加わり、月額2万円~5万円前後になります。
通話料金の相場
通話料金は従来のビジネスフォンとほぼ変わらず、3分8円前後(固定電話同士の場合)です。業者による価格差もそれほどありません。しかし、使用するVoIP基盤(IP電話を提供する事業者のネットワーク)が同じ場合、通話料金は無料に。オフィスの内外関係なく内線でつなげられるので、各地に支社・支店のある企業は通話料金の大幅なコストカットが可能です。
全国各地に拠点を置く企業ではこの点にメリットを見出し、相応の予算を用意したうえでビジネスフォンからIP-PBXに切り替える企業も多いです。
オプション料金の相場
IP-PBXの利用時にオプションを追加する場合、価格相場は各オプション内容によって異なります。例えば、自動音声ガイダンスを流せるIVR(自動音声応答)機能は、月額1,500円~3,000円が相場です。デフォルトの文章でなく新たに作成する場合には、追加で費用がかかることもあるので注意しましょう。
また、通話内容を自動で録音する機能をオプションで追加すると、月額2,000円~3,500円ほどが上乗せされます。オプション利用の有無で月額料金が変わるので、必要な機能に絞り費用が膨らまないようにしましょう。
利用ケース別に見るIP-PBXの費用の相場
続いては利用ケース別のIP PBXの費用の相場を、事業所規模や利用人数によってどれくらいの価格になるかを紹介します。
利用例 | 一般的な相場 |
---|---|
小規模な店舗やオフィスにIP-PBXを導入する場合 | 初期投資…10万円~15万円 月額費用…5,000円~1万5,000円 |
20名~30名の企業がリース契約でIP-PBXを導入する場合 | 初期投資…30万円~120万円 月額費用…3万円~5万円 |
小規模な店舗やオフィスにIP-PBXを導入する場合
スタッフ数名程度までの小規模な店舗やオフィスなら、内線の数も限られ、IP-PBXのスペックも廉価モデルで十分カバーできます。あわせてIP電話機もECサイトから中古品を集めることで、費用を抑えることが可能です。
仮に従業員5名前後のオフィスが小規模事業者向けのIP-PBXを導入する場合、一般的な相場として、初期投資(IP PBX、IP電話機の購入費用)が10万円~15万円前後、月額費用が5,000円~1万5,000円前後です。
最近では最低限の機能・内線数に絞った格安のIP-PBXを提供する業者も増えているので、極端に予算が限られる企業はそうした業者に相談してみましょう。
20名~30名の企業がリース契約でIP-PBXを導入する場合
前述のとおり、大手メーカーが販売しているIP-PBXは非常に高額なため、初めてPBXを導入する中小企業などにとっては初期投資が抑えられるリース契約も選択肢の1つです。
仮に従業員20名~30名前後の中小企業がリース契約でIP-PBXを導入する場合、初期投資(=IP電話機本体の購入費)の目安が、型落ちの中古品で30万円~40万円前後、現行の新品で80万円~120万円前後。リース料を含めた月額費用が毎月3万円~5万円前後です。
IP-PBXに価格差が出る理由
ここまでの解説でわかるように、IP-PBX本体の価格は、回線容量や内線数といったスペックによって大きく変わってきます。大企業向けのハイスペックモデルと廉価モデルとでは、100倍以上の価格差があることも珍しくありません。
できるだけ費用を抑えるためには
IP-PBXの導入にあたり、できるだけ費用を抑えるためには、次の3点がポイントです。
- できるだけ費用を抑えるためには、中古製品をうまく活用すること
- あわせて電話料金の明細書を用意しておけば、業者からリーズナブルな提案を引き出せる
- 料金体系は各社によって異なるため、必ず複数のサービスから見積もりをとる
できるだけIP-PBXの費用を抑えるためには、中古製品をうまく活用することがおすすめです。新品・現行モデルのIP電話と中古とでは3倍~5倍程度の価格差がありますが、コールや通話といった基本機能にほとんど違いはありません。
また、業者からリーズナブルな提案を引き出すためには、NTTから送られてくる電話料金の明細書を用意しておきましょう。以前ある通信サービス会社の担当者にお話をうかがったところ、明細書には利用している電話番号や回線の数、通話時間などが細かく記載されており、明細書のあり・なしによって必要な機器の選定やプランニングの精度が大きく変わってくるとのことでした。
IP-PBXを提供している通信サービス各社の料金体系はさまざまです。プランによっては初期投資が抑えられる反面、月額基本料が割高になることもあります。契約を結ぶ前は必ず複数の業者から見積もりをとり、慎重に見比べながら検討しましょう。
IP-PBXとクラウドPBXの費用
インターネット回線を使用するIP-PBXとクラウドPBXは、費用面やその他の特徴において何が異なるのでしょうか。そこで本章では、IP-PBXとクラウドPBXの違いを簡単に比較できる表を作成しました。
比較項目 | IP-PBX | クラウドPBX |
---|---|---|
通話の仕組み | インターネット回線 | インターネット回線 |
配線工事 | 不要 | 不要 |
機器の設置 | ハードウェアタイプの場合、設置工事あり | クラウド上のPBXを利用するため不要 |
費用 | ・初期費用 ・電話交換機本体の費用 ・電話機のリース代/購入代 ・月額料金 ・通話料金 |
・初期費用 ・月額料金 ・通話料金 |
上の表から分かる通り、オフィスに機器を設置する必要はあるのか、電話交換機や電話機を用意する必要があるのかといった点でIP-PBXとクラウドPBXは大きく異なります。
クラウドを通じて利用するクラウドPBXは、わざわざ設置工事を行う必要がありません。また、クラウド上で内線・外線通話や転送ができることから、固定電話機のみならずスマートフォンやPCまでビジネスフォン化が可能です。電話交換機本体の費用や電話機代をカットできるため、クラウドPBXは安く導入できます。
「設置工事は避けたい」「スマートフォンやPCを使って電話機の導入コストを抑えたい」「外出中の社員とも内線通話を可能にしたい」という企業には、クラウドPBXがおすすめです。
関連記事:おすすめのクラウドPBXを徹底比較【2024年最新】
クラウドPBXの導入を検討中の方は、ぜひPRONIアイミツ(当サイト)をご活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったクラウドPBX(最大6社)をご案内可能です。1社1社に問い合わせる手間・ツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。
クラウドPBXの料金比較表
クラウドPBXが気になる企業に向け、おすすめのクラウドPBXについて簡単にチェックできる比較表を用意しました。各クラウドPBXの初期費用や月額料金、無料トライアルの有無についてまとめて比較できるので、ぜひ参考にしてください。
サービス名 | 初期費用 | 月額料金 | 無料トライアル |
---|---|---|---|
03plus | 3,800円〜 | 980円〜/1ユーザーあたり | ◯ |
TramOneCloud | 要問い合わせ | 800円〜/1ユーザーあたり + 基本料金5,000円〜 |
◯ |
SimpleConnect | 要問い合わせ | 要問い合わせ | × |
ClocoクラウドPBX | 2,000円〜 |
2,000円〜 | × |
回線.com | 10,000円 | 3,000円〜 | ◯ |
Dialpad | 要問い合わせ | 1,000円〜/1ユーザーあたり | × |
IVRy(アイブリー) | 要問い合わせ | 3,000円〜 | ◯ |
トビラフォン Cloud | 33,000円 | 3,000円〜 | × |
GoodLine | 10,000円 | 6,000円 | × |
下記ボタンから、クラウドPBXを最大6社まで並べて比較できます。各社の料金や機能を比較したい場合にぜひご活用ください。
【2023年最新】価格比較でおすすめのクラウドPBX10選
ここからは、比較的低価格で使えるおすすめのクラウドPBX19選を紹介します。PBXを導入したいものの、IP-PBXは予想以上に費用が高く悩んでいる方は、以下の9選をチェックしてみましょう。
- 03plus(ゼロサンプラス)
- TramOneCloud
- SimpleConnect
- ClocoクラウドPBX
- 回線.com
- Dialpad
- IVRy(アイブリー)
- トビラフォン Cloud
- GoodLine
03plus
03plus(ゼロサンプラス)は、株式会社グラントンが提供する低価格でおすすめのクラウドPBXです。ユーザー数は7万人、継続利用率は97%を記録し、多くの人気と信頼を集めています。
導入方法はシンプルで、スマートフォンアプリをインストールするだけ。スマホであっても03や06といった市外局番から始まる番号を使用でき、複数名による同じ番号での発着信も可能となります。パーク保留機能もあるので、保留にして外出中の社員に取り次ぐといった活用方法も問題ありません。
部門別グループ番号は無料で追加でき、内線外線問わず社内間通話は無料になるのもおすすめできるポイント。年払いの場合は初期費用3,800円(税抜)、年額11,760円(税抜)で始められるので、低価格なクラウドPBXをお探しの企業には特におすすめです。
TramOneCloud(旧:UNIVOICE)は、トラムシステム株式会社が提供する低価格でおすすめのクラウドPBXです。500社以上に導入されてきた実績を誇るだけでなく、利用継続率は98%を記録し、使いやすさや品質の高さが評価されています。
アプリをインストールすればスマートフォンを内線化でき、転送やパーク保留などの基本機能のほか、IVR(自動音声応答)や全通話録音、会議通話といったプラスアルファの機能も搭載。通話内容のテキスト化や要約を可能とするAI連携も、オプションで追加可能です。
充実した機能でありながら、基本料金5,000円(税抜)〜、1ユーザーあたり800円(税抜)〜で利用できるので、PBXの導入費用を抑えたい小規模企業におすすめします。
- ISMS
- 外線接続機能
- 内線基本機能
- 転送機能
- 保留機能
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
SimpleConnect
SimpleConnectは、Cloopen(クルーペン)株式会社が提供する低価格なクラウドPBX/コンタクトセンターシステムです。これまでに300社以上の企業に導入されてきた実績を誇ります。
電話をはじめSMSやメール、チャットボット、チャットなどオムニチャネルを管理でき、電話以外の窓口も展開する企業におすすめ。また、1ヶ月1IDから利用でき、スポット利用にも便利です。
ID数の増減が柔軟に行えるので、拡張性にも長けています。加えて、最短で2営業日で稼働というスピード感も魅力の1つ。気軽に導入できるクラウドPBXをお探しの企業におすすめです。
ClocoクラウドPBXは、Cloco株式会社が提供する低価格でおすすめのクラウドPBXです。初期費用・月額料金ともに、電話番号代200円、ユニーク(回線)代1,800円(税抜)から利用できるのが特徴で、PBXの導入費用を抑えたい企業も安心。
発信仕分やモニタリング、ウィスパリング、IVR(自動音声応答)などのオプションも500円〜800円(税抜)で利用でき、気軽に追加できます。加えて、回線数や番号数を変更したい場合には、管理画面から操作するだけで簡単に増減可能。
幅広いスケールに対応できるので、繁忙期・閑散期に合わせて導入規模を変更したい企業にもおすすめです。
- 通信の暗号化
- 外線接続機能
- 内線基本機能
- 転送機能
- 保留機能
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
回線.comは、株式会社サンシスコンが提供する低価格でおすすめのクラウドPBXです。スマートフォンの内線化が可能で、NTTの電話番号をはじめ03や06、050、0120番号にも対応。
誰でも気軽に会社番号や代表番号の電話に対応できます。転送や全通話録音、留守番電話メッセージの機能を通常で搭載し、IVR(自動音声応答)機能やウィスパリング機能などのオプションも充実。遠隔サポートや出張サポートを利用すれば、PBX導入時の各種設定がスムーズです。
料金はスターター・ベーシック・ビジネスプロの3つから選択でき、小規模事業者向けのスタータープランは初期費用10,000円(税抜)・月額3,000円(税抜)とリーズナブルに利用できます。
- 外線接続機能
- 内線基本機能
- 転送機能
- 保留機能
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- 代表番号での発信
- 複数電話機のグループ着信機能
Dialpadは、Dialpad Japan株式会社が提供する低価格でおすすめのクラウドPBXです。世界中で数多くの企業に導入されており、日本国内においては2,300社で利用されています。
音声通話のみならず、ビデオ通話、メッセージまでこれ1つでカバーできるほか、外部のビジネスツールとも連携可能です。Google WorkspaceやOffice 365、Salesforce、Zendeskなどと連携できるので、電話対応業務がよりスムーズに。
料金プランは、Standard・Pro・Enterpriseの3つが用意され、最もリーズナブルなStandardであれば1ユーザーあたり月額1,000円(税抜)です。
IVRy(アイブリー)は、株式会社IVRyが提供する、PBXをお探しの方にもおすすめの電話自動応答サービスです。これまでに累計で10,000件以上のアカウント発行実績があり、70以上の業界で導入されています。
新規電話番号の取得をはじめ、音声ガイダンスの設定やSMSによる自動返信、PCやスマートフォンのブラウザからの架電、スマホアプリでの受電などさまざまな便利な機能を搭載し、これ1つで顧客情報の管理も可能。スマホの内線化などはできませんが、顧客対応を効率化させたいとお悩みの企業にはおすすめです。
料金は、ベーシック・プラス・エンタープライズの3プランから選択でき、ベーシックプランであれば月額3,000円(税抜)。3ユーザー分の料金も含まれています。
- 冗長化
- 通信の暗号化
- 二要素認証・二段階認証
- 外線接続機能
- 転送機能
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
トビラフォン Cloudは、トビラシステムズ株式会社が提供する低価格でおすすめのクラウドPBXです。ブランド累計ユーザー数は1,500万人を記録しており、業種を問わず幅広い企業に導入されています。
現在使用中の電話番号をそのままスマートフォンで利用でき、内線・外線通話や国際通話、通話録音のほか、コールキューイングやIVR(自動音声応答)も標準で搭載。コールフローによる通話制御やスケジュール管理、SalesforceやHubSpot、Sansanなどの外部システムとの連携にも対応しています。
初期費用は33,000円(税抜)、基本料金は1ヶ月あたり3,300円(税抜)と通話料金で、オプションになりますが番号数や同時通話数などは自由に拡張可能です。
GoodLineは、株式会社グッドリレーションズが提供する低価格でおすすめのクラウドPBXです。導入社数は6,500社以上(※2023年9月時点)を誇り、導入しやすさや使いやすさが評価され多くの人気を集めています。
オプションを追加せずとも機能が充実している点がおすすめ。スマートフォンの内線化のみならず、全通話の録音、発着信データの分析、稼働状況のモニタリングなど、電話対応を効率化するさまざまな機能を搭載しています。顧客データの管理もできるので、CRMとしても活用可能です。
機能が豊富でありながらも、初期費用が1回線あたり10,000円(税抜)、月額基本料金は5,000円(税抜)〜と始めやすい価格です。
以上、機能比較や料金比較でおすすめのクラウドPBXを詳しく解説しました。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、クラウドPBX選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
クラウドPBXの選び方・比較ポイント
最後に、クラウドPBXの選び方や比較ポイントを紹介します。
- 通話の品質をトライアルで確認できるか
- 必要な機能・サポートはあるか
- 利用人数・利用期間を比較
通話の品質をトライアルで確認できるか
クラウドPBXを選ぶ時には、通話品質をトライアルやデモで確認できるものを選びましょう。ビジネスで使用することとなるため、音質が安定していることは重要です。基本的にはビジネスフォンでの音質と変わらないクオリティですが、品質の高さ・安定感にこだわりたい方は、無料トライアルや無料デモで通話品質を確かめてください。
また、総務省によって設定されている「IP電話の音声品質基準」を参考に、クラスAに分類されているサービスを選ぶこともおすすめです。
総務省 IP電話の音声品質基準
音質レベル | 音声品質基準 |
---|---|
クラスA | 高品質で固定電話と同レベル |
クラスB | 携帯電話と同レベル |
クラスC | 携帯電話以下のレベル |
出典元:総務省「IP電話の通話品質評価の標準化動向と課題について」
必要な機能・サポートはあるか
クラウドPBXを導入する際には、必要な機能やサポートが揃っているものを選んでください。スマートフォンの内線化や転送、パーク保留などの基本的な機能はどのPBXでも利用できますが、IVR(自動音声応答)や全通話録音、AIによる音声通話のテキスト化といった機能はオプションの場合もあります。自社が必要な機能は標準搭載か、あるいはオプションかを把握しておきましょう。
また、導入時の支援のほか、導入後のメールや電話、チャットでの運用サポートなど、万全なサポートが用意されていると安心です。はじめてクラウド型のPBXを導入する企業でも、サポートが万全であればスムーズに導入できます。
利用人数・利用期間を比較
クラウドPBXを選ぶ際には、利用人数や利用期間において制限がないか比較しておきましょう。クラウドPBXによっては、最低利用人数が3人以上、利用期間は3ヶ月以上、のように利用人数・利用期間の制限が設けられていることがあります。まずはスモールスタートしたい、スポットで利用したい場合は、利用人数1人で1ヶ月から導入できるクラウドPBXを選んでください。
また、利用人数とは別に、チャネル数にも注意が必要です。チャネル数とは、クラウドPBXを使って同時に通話ができる人数のこと。利用人数=チャネル数ではないので各サービス・各料金プランのチャネル数を必ずチェックしましょう。
まとめ:IP電話の利用なら、価格の安いクラウドPBXがおすすめ
今回はIP-PBXの価格相場について解説しました。IP電話を利用するなら、より低価格なクラウドPBXがおすすめです。クラウドPBXであれば、わざわざ設置工事を行う必要がく、初期費用や月額料金がリーズナブルです。また、スマートフォンを内線化できるので、外出中の社員とも内線通話ができます。多拠点を展開していても社内間の通話はすべて無料です。PBXを新たに導入したいものの費用面が気になる方には、クラウドPBXをおすすめします。
とはいえ、数あるクラウドPBXからどれを選ぶべきか分からない方は、ぜひPRONIアイミツの診断サービスをご利用ください。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったクラウドPBXが分かる診断(無料)もありますので、ぜひ一度お試しください。
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