発注者も知っておくべきシステム開発手法について

更新日:2017年06月23日 | 公開日:2016年10月10日

「ウォーターフォール型」は時代に合わせて変化してきた

ウォーターフォール型は、1970年代に整備されてきた非常に伝統ある(言い換えれば、かなり古い?)手法で、大規模化、複雑化するシステムに対して個人の能力でプロジェクトを管理監督することがもはや不可能になってきた状況に対処するために生まれた方法です。
したがって、古いとは言え現在でも、大規模な基幹業務システムなどのシステム構築ではこの手法が現役で使われています。

長い間使われてきたモデルのですので、ひとくちにウォーターフォール型開発と言っても、時代の要請に合わせて色々な進化系が生まれてきました。

その進化系の代表的なものには「V字型モデル」「プロトタイピングモデル」「スパイラルモデル 」などがあります。

V字型モデル

V字型モデルは、ウォーターフォール型システム開発のテストにフォーカスして、開発プロセスを整理したものです。下の図のように、上流工程の段階を逆にたどるようにテストを繰り返しながら、最初の発注者の要求を完成させていきます。

プロトタイピングモデル

プロトタイピングモデルは、システムの試作品(プロトタイプ)を作成して発注者に確認を取りながら開発を進めます。
実際に完成品に近い試作品を作りながら検証します、ユーザ要求を明確化できて大きな設計間違いがなくなります。また隠れたユーザ要求を洗い出すことが可能となります。

スパイラルモデル

スパイラルモデルは、システムの独立性の高い部分に分解して、その部分ごとに設計、プログラミング、テストの工程を繰り返します。
ウォーターフォール型開発モデルのようにゴールに向かって進みながらも、螺旋状にテストを繰り返しながら進むという特徴があります。
ウォーターフォール型開発モデルとプロトタイピング型開発モデルの2つの長所を生かしたモデルといえます。

ウォーターフォール型の進化系は一部アジャイル型開発と重なっている

今解説した「V字型モデル」は「ウォーターフォール型」をテストにフォーカスして表現したものだということはすぐにご理解いただけたと思いますが、「プロトタイピングモデル」「スパイラルモデル 」では、「プロトタイプのテストをする」とか「テストをしながらゴールに進む」という表現が出てきました。

ここで、システム開発について知識のある方は「それって、伝統的なウォーターフォール型ではなくて、アジャイル型なのでは?」という疑問を持つかもしれません。

確かに、テストを行ってテストに準拠して開発を勧めていく方法はアジャイル型と似ています。
しかし、大きな違いは「プロトタイピングモデル」と「スパイラルモデル」では、テストをしながらも、最初に決めたゴールは設計通り揺るぎないものという点に特徴があります。
テストをするのはあくまでも、最初に決定したゴールに対して、発注者と開発者が正しい方向を向いているかを確認するためにあります。

図式的に分かりやすいので、システム開発の手法の解説では「ウォーターフォール」VS「アジャイル」という説明の仕方が多いのですが、先程見てきたようにウォーターフォール型も時代の要請に合わせて、モデルを進化させてきました。

この点で、「プロトタイピングモデル」「スパイラルモデル」は、一通りの設計を行い、実装を行うのではなく、何度も分析・設計・実装を繰り返しながら徐々に完成度を上げていく「繰返し型モデル」(反復型モデル)に分類できます。アジャイル型開発も、この繰り返しテストを行うという設計思想を大切にしていますので、「繰返し型モデル」の一種だといえるのです。

つまり詳しく見てみると、「プロトタイピングモデル」「スパイラルモデル」などのウォーターフォール型の進化系開発手法は、部分的にはアジャイル型開発と似ている、ということになります。

【まとめ】「プロトタイピングモデル」「スパイラルモデル」も知っておくと依頼の選択肢が広がる

今日アジャイル型開発といわれる開発手法が注目を浴びているのは、繰り返しテストを行うというだけでなく、むしろテストを終了した段階でそれを小さな完成形とみなして、次のシステム開発の方向性を再度検討する、というところにあります。

変化の激しいインターネット環境の中では、設計時に最新型であったモデルも開発が終了している頃には陳腐化しているというケースがあるからです。

しかし、システム開発は本来ある程度の固まったパターンを自動化したり効率化したりするのが本来の目的ですので、いつも目標を決めないで進めるのが最善だというわけでもありません。

その意味で、発注者の側も「ウォーターフォール」VS「アジャイル」というだけでなく、「プロトタイピングモデル」「スパイラルモデル」も知っておくことで、「最初に全部ガチガチに設計してしまうのは怖いけど、それほど目標は大きく変化しないので、「プロトタイピングモデル」や「スパイラルモデル」でもいいかな」という発想を持っておくことはとても重要だといえるでしょう。

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