ソフトウェア開発技術アジャイルとリーン・スタートアップの関係とは?

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更新日:2017年09月26日 | 公開日:2016年08月25日

ソフトウェア開発手法は、時代の要請とともに日進月歩で進化し続けています。
今注目されているのは、「アジャイル開発」と「リーン・スタートアップ」という2つの手法で、ユーザーのニーズに対して素早く対応するための手法とされています。

2つの手法はそれぞれソフトウェア開発と顧客開発という別の目的を持っていますが、実は考え方はそっくりです。

この記事では、アジャイル開発とリーン・スタートアップの関係を探っていきます。

小さい完成を繰り返すことで激しい市場の変化に対応する「アジャイル開発」

キーボードと筆記用具

「朝令暮改」という言葉は、朝に命じたことを夕方にはひっくり返してしまうということですから、きちんとした戦略のない状態を指す悪い意味の言葉です。
しかし、ビジネスの環境は刻一刻と変化しているのが普通です。
したがって、朝令暮改までいかなくても、少し前に前提としていたことがひっくり返って戦略を練り直さなくてはいけない、という事態になることはむしろ当たり前といえるかもしれません。

システム開発で言えば、変化が激しい環境の下でソフトウェアを開発するのに三ヶ月前に決めた仕様にガチガチに縛られつつ、あと三ヶ月後にやっと製品ができあがる…というのでは完成した頃にはそのソフトウェア自体がすでに陳腐化してしまっていることにもなりかねません。

こうした変化の早い市場では、長期間にわたった仕様変更ができないウォーターフォール型の開発スタイルは向かず、ビジネススピードに合わせてソフトウェアを提供できる「アジャイル開発」などの方法論が必要になります。
アジャイル開発では、1回の開発期間を短く設定したうえで、その1回の完成型を発注者とともに検証し、次回に必要な要件の優先順位を組み替えて、次のプロセスに移ります。

例えば、ゲームソフトを開発する場合を考えてみましょう。
本体以外に何を優先させるかの候補が5つあるとします。
最初の開発候補であるハイスコア表示ができた段階で、まずソフトウェアを完成させます。
そしてその完成形を検証した上で、次にハイスコアを日次ハイスコア、週間ハイスコア、月間ハイスコアと細分化するのが良いのか、それともアイテム課金メニューを優先させるのか、など残りの4つの候補の優先順位を再度検討します。

絶えずバージョナップを繰り返すようなスタイルになりますので、変化の早い市場を捉えるには非常に好都合です。

顧客を開発しながらサービスの完成度を上げていく「リーン・スタートアップ」

プログラミング言語

今解説した「次々とバージョンアップを繰り返すようなスタイル」で、顧客のニーズそのものを探っていくのが「リーン・スタートアップ」です。
リーン・スタートアップは米国のシリコンバレーで考案された考え方で、小さい製品のリリースを繰り返すことで、(特にエンジニアなどの技術者の)思い込みで、市場ニーズがなにもないような製品を作ってしまわないように、市場と対話しながら製品のあるべき姿を探っていくという手法です。
日本国内でも例えばクックパッドやリクルートなどがこの手法を適用してビジネスを立ち上げたことが知られています。

リーン・スタートアップの核となる考え方は、スティーブ・ブランク氏が「アントレプレナーの教科書」で提唱した「顧客開発」と呼ばれるモデルで説明されます。
顧客開発とは、ソフトウェア開発の過程と並行して、「その製品にお金を払ってまで解決したいと考えている人はいるのか」を追求します。
先ほどのアジャイル開発が、ソフトウェア製品の完成度を試行錯誤しながら上げていったように、リーン・スタートアップではビジネスモデルの完成度を試行錯誤しながら上げていきます。

ビジネスモデルを成功に導く一連のプロセスである顧客開発には、「顧客発見」「顧客実証」「顧客開発」「組織構築」という連続した4つのサブプロセスがあります。

良いソフトウェア開発でも、顧客の反応は無視できないので、アジャイル開発とリーン・スタートアップは技術とビジネスモデルの両輪の関係になっているといえるでしょう。

【まとめ】

いかがでしたでしょうか。
アジャイル開発はソフトウェアの進捗状況を見ながら次の一手を考えていきますが、リーン・スタートアップも、顧客像を徐々に明確化させながら次の一手を打っていきます。

ソフトウェ開発で大切なのは、「ウォーターフォール型が古いから次は最新のアジャイルだ!」ということではなく、激しい市場の変化に対応できる開発モデルを採用して成功させるにはどうしたら良いかという部分が大切です。
その意味で、ソフトウェア開発技術だけに目を向けるのではなく、リーン・スタートアップのような同じ発想のフレームワークにも親しんでおくことが大事です。

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