ビジネスチャットツール「Yammer」の評判と実態|徹底した比較・調査でわかる

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更新日:2018年11月22日 | 公開日:2018年11月22日

社内で情報共有するためのツールにはさまざまなものがあり、どれも機能が充実しているので何を使用すればよいのか迷いますよね。近年、特にコミュニケーションツールとして注目され、数多くの企業や組織で使用されているのが「ビジネスチャットツール」です。

多くのビジネスチャットツールがある中で、今回は「社内のコミュニケーションツールとして完成度が高くて使いやすい」という評判の高い「Yammer(ヤマー)」。その機能や、メリット・デメリット、登録方法、使い方などを説明しながら、Yammerの評判と実態について解説していきます。

自社に最適なツールを探すのは、難しい点もたくさんあると思います。現在、他のチャットツールを使っている方や、これからチャットツールの導入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

<総評> 「Yammer」はMicrosoftが提供する、世界中で使えるビジネスチャットツール

「社内チャットツールとして完成度が高くて使いやすい」という評判の「Yammer」。2008年9月にリリースされた、エンタープライズ(企業や事業などの団体)向けのソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)です。マイクロソフトが2012年に買収し、それ以降開発・販売を行っています。

現在150ヵ国以上、23言語とグローバルに利用されています。ビジネスの成長を支援する、社内SNSツールとして確固たる地位を築いていると言えるでしょう。フォーチュン500に選ばれている企業の中の85%が、社内チャットツールとしてYammerを利用。こうした実績から、その完成度や使いやすさを分かっていただけるのはないでしょうか。

Yammerは、Twitterのような不特定多数のユーザーに対してメッセージを送信・公開できるツールではありません。Yammerは企業や団体など、組織内限定のコミュニケーション手段として利用されるチャットツールです。分かりやすくいうと、会社内限定のSNS。ユーザー登録時の「メールアドレスのドメイン」により、同じ会社かどうかを判断しています。つまり、同じドメインを持つユーザー同士でないと連絡できないことが大きな特徴です。

元々は「Yammer」として、単独で販売されていました。現在ではYammerは「Office365」に含まれており、メッセージ投稿以外にもコンテンツの共有や作成、編集などを簡単に行うことができます。

まだチャットツールを導入しておらず、特にOfficeソフトの導入に併せて仕事の効率化を検討している方。そんな方には、Yammerは有効な選択肢の一つになるのではないでしょうか。

そもそもビジネスチャットツールとは?

そもそも「ビジネスチャットツール」とは、どういうものなのでしょうか。
「チャットツール」とは、登録した人と直接コミュニケーションができる機能を持ったツールのことです。そしてそれをビジネスで使用するために、使いやすさやセキュリティ面などの機能を強化。こうして会社や組織向けに開発したものが「ビジネスチャットツール」です。

私たち日本人にとって、コミュニケーションに必要なものは何でしょうか。すぐに頭に思い浮かぶのは、報告・連絡・相談の「報・連・相」。

仕事を進める上でコミュニケーション不足にならないよう、有効な手段が「コミュニケーションツール」の導入です。最近では社内外とのコミュニケーションを円滑化、業務の効率化させるツールが求められています。そのため、チャットツールを導入することが増えていると言えるでしょう。

さまざまなビジネスチャットツールがありますが、どれも比較的簡単に導入できます。使い勝手も良いため、現在では世界中で多くの人が利用しています。自宅やサテライトオフィスでの勤務など、働き方の多様化が進んでいると言えるでしょう。

今後さらに遠隔地とのコミュニケーションを、スムーズに行う必要性が増えてきます。今後もビジネスチャットツールの導入は、ますます増えていくのではないでしょうか。

Slack、チャットワークと比べた評判は?

Yammerは、各ユーザーに専用のフィード画面が割り当てられます。その点では、LINEやInstagramなどのコンシューマーSNSと同様です。そこでさまざまな投稿や返信、「いいね!」 などのコミュニケーションをとることができます。

Yammerについては、以下ような評価が上がっているようです。
■Facebookやメッセンジャーと似た操作感があり、UIが良い。エンジニアでなくても使いやすい。
■Yammerを利用するようになってからフランクな感じで投稿できる。会社の雰囲気もグッとよくなった。
■基本的にこのようなサービスはすぐに容量オーバーになることが多い。しかしYammerはユーザー一人あたり1TBの大容量なので、安心して使用できる。
■マイクロソフト社製。だから社内のOSとの連携が取りやすく、導入しやすい。
■他のグループウェアやチャットツールと比較して、圧倒的にOfficeとの連携がスムーズで良い。

Office365に組み込まれているサービスなので、使いやすさやOfficeソフトとの連携などの点で評判が良いようです。その一方で、 Slackチャットワークと比べると、他のアプリやサービスとの連携や互換性が低いという評判もあります。

1.「Yammer」の6つのメリット

Yammerを導入・使用する際のメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。ここではYammerのメリットを、6つに分けて説明していきます。

1-1.若者が受け入れやすいUIが魅力

Yammerのインターフェースは、FacebookやTwitterなどに似ています。若者に受け入れられやすく、気軽に使えると評判です。冒頭の定型あいさつ文なしにやりとりができるので、効率的なやり取りができます。利用者は、相手からのメッセージに対して返信。この時に「いいね!」ボタンでリアクションし、余計な手間を省くことが可能です。

1-2.社内グループでセキュリティも万全

「全社員が参加する公開グループ」「特定メンバーによるグループ」「招待制の非公開グループ」など、ビジネスシーンに合わせた運用が可能です。「社内限定SNS」のため、会議内容など外部に知られたくない機密事項を投稿しても問題ありません。

Yammerは、マイクロソフトが運営しているチャットツールです。Office365に求められる高度な企業レベルのセキュリティやコンプライアンス、管理機能を提供しています。そのためセキュリティ面も安全で、まず外部に漏れる可能性は低いと言っていいでしょう。

1-3. 検索機能が充実

Yammerは、検索機能も充実しています。例えば、「冬季休暇のお知らせはどうやって通知すれば?」というときも、「冬季休暇」で検索すると文字列を参照してその結果を表示。グループ内での検索や、期間を指定するなど条件付きの検索も可能です。

ただし、Yammerの検索機能における注意点もあります。たとえば「冬季休暇」で検索すると「冬季」や「休暇」でも、検索に引っかかってしまいます。この場合は、検索する単語の前後を「ダブルクォーテーション」でくくり「”冬季休暇”」で検索しましょう。「冬季休暇」の文字列のみを参照して、結果を表示させることができます。

1-4. ファイルの共有が簡単にできる

Yammer上で、ファイルを格納できます。たとえば作成したグループ内で、OfficeファイルやPDFファイルのプレビュー、ファイルの共有やフォローを簡単に行うことが可能。

また、グループを横断的に共有投稿することや、ファイルを別グループと共有することもできます。状況に応じて臨機応変に、ファイルを共有。さらにOffice365の初期設定では、個人にもチームにも1TBの大容量ストレージを確保。容量を気にすることなく、作業ができます。

1-5. スマホなどで社外からもアクセス可能

Yammerにはデスクトップ専用アプリに加えて、スマートフォン専用アプリを用意。スマホ用アプリを活用することで、自宅や出張先などでも簡単にコミュニケーションがとれます。このようにYammerなら、効率的に仕事を進めることができるでしょう。しかもその都度ログインしたり、ログアウトしたりする必要もありません。社内の共有アプリは、コレ1本!と決めて使うことができます。

1-6. オフィスソフトとの連携が簡単にできる

Yammerは、Office365に含まれているチャットツールです。Yammerアプリ内で直接、Officeファイルのコンテンツ共有や作成、編集を簡単にできることが特長のひとつ。Yammerで作成したすべてのグループに対して、「ドキュメントの管理やコンテンツの提示」、「ノートの共有」、「担当者を調整するための共有リソースセット」などが提供されます。

2. 「Yammer」の3つのデメリット

導入することでメリットの多いYammerですが、デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、Yammerのデメリットを3つに分けて説明していきます。

2-1. 外部サービスとの連携性が低い

Officeソフトとの連携性が強いYammer。他のツールや外部サービスとの互換性が低いのが、デメリットのひとつです。例えば、「カレンダーやメールなど他のツール・外部サービスとの互換性があると、もっと便利に使える」という評判も多いようです。

2-2. カレンダーやタスク管理機能がない

他のチャットツールにはあるのに、Yammerにはないという機能があります。Yammerには、カレンダー共有機能やタスク管理機能がありません。他のチャットツールに慣れている人がYammerを使うと、不便を感じるシーンもあるでしょう。

Facebookなどに慣れている人にとっては、スタンプ機能がないのも不便です。スタンプを使うことで、より感情も伝えたいのに、Yammerでは「いいね!」しかできません。それは、ちょっと残念です。

2-3. リアルタイム性をあまり重視していない

不特定多数に情報が公開されるコンシューマー向け SNSとは異なり、Yammerでは組織ドメインの概念が導入されています。管理者によって、コミュニケーションの範囲をコントロールすることが可能。

たとえば組織全体、またはあらかじめ作成されたグループのユーザー全員に対して、メッセージの送受信や情報を共有できます。

他のチャットツールに比べるとYammerは、あまりリアルタイム性を要求しないコミュニケーションに適していると言えるでしょう。

3.徹底調査でわかった「Yammer」を使うべき人・会社

Yammerのメリット・デメリットについて、紹介してきました。ところでYammerは具体的に、どんな人に向いているのでしょうか。3つに分けて説明していきます。

3-1. 会社全体や組織単位で、より多くの人に発信したい人

Yammerは、会社全体や設定したグループごとに情報を共有することができます。また、グループを横断してのメッセージ投稿や、別グループとのファイルの共有もできるなど、非常に便利な機能を完備。

会社全体や組織において、より多くの人にメッセージを発信したい場合に、Yammerは適しているチャットツールです。

3-2. Officeの導入に併せてチャットツールを検討している会社

Yammerは、「Office365」に組み込まれているチャットツールです。そのため、Office365を既に契約・導入している会社は、すぐにYammerを利用できます。また、これからOfficeソフトの導入を検討している会社は、Office365と契約するといいでしょう。実質的には無料で、Yammerを利用することができます。当然ですが、圧倒的にOfficeとの連携がスムーズ。Officeソフトと併せて、非常に便利に使用することができます。

3-3. 機種や場所にとらわれることなく、利用したい人

Yammerには、専用アプリがあります。その都度ログインしたり、ログアウトしたりする必要がありません。デスクトップ用の専用アプリだけでなく、スマートフォン用の専用アプリも用意されています。在宅ワークをしている人や出張などで外出の多い人などは、非常に適していると言えるでしょう。機種や場所にとらわれず、利用したいという人に向いています。

4.徹底調査でわかった「Yammer」を使うべきでない人・会社

Yammerに向いていないのは、どんな人なのでしょうか。ここでは、2つに分けて説明します。

4-1. 他のツールや外部サービスと連携をしたい人

残念ながらYammerは、Officeソフト以外のツールや外部サービスとの連携性が低いのが特徴です。チャットや Web 会議、タブを利用した他のサービスとの統合といった機能がサポートされていません。

外部サービスと連携することで、仕事の効率化を進めたいという会社・組織には向いていないでしょう。

4-2. リアルタイム性の高いサービスを求めている人

Office365に含まれるチームワーク用のハブとして、「Microsoft Teams」があります。「Microsoft Teams」はリアルタイム性が高く、チャット中心のチームで共同作業を行いたいという人に向いていると言えるでしょう。

ユーザーが相手を指定してメッセージを送ると、即時に相手のデスクトップ・モバイルアプリに通知されます。つまり、リアルタイム性の非常に高いものです。このようにリアルタイム性を求める方は、「Microsoft Teams」や他のチャットツールを検討した方がよいでしょう。

ただしYammerには、独自のメリットがあります。Yammerと他のチャットツールを両方利用し、目的により使い分けてもいいかもしれません。

5. 5分でできる!「Yammer」の登録方法

YammerはOffice365に組み込まれているアプリなので、登録方法はいたってシンプル。以下の手順で実際に試してみたところ、使用できるようになるまで5分程度で完了しました。

ここでは、Yammerを実際に使用するまでの手順について説明します。

5-1. 公式サイトにアクセスして「サインイン」する

まずは「Yammer」の公式サイト(https://www.yammer.com/)にアクセス。次に会社のメールアドレスを入力し、サインインします。

5-2. Yammerにログインする

画面の左上にあるアプリ起動ツールを選択し、「Office365のアプリ起動ツールのアイコン Yammer」をクリック。

アプリが見つからない場合は、アプリ起動ツールから「すべてのアプリ」を選択。利用できるOffice365アプリのアルファベット順の一覧を表示させ、そこからYammerを選択します。

次に「ログイン」を選択。会社のメールアドレスとパスワードを入力すると、アカウントをアクティブにするための確認メールが届きます。そのメールの指示に従ってください。

5-3. Web アドレスを選択し、セットアップが完了

確認メール内にあるWebアドレスをクリックすることで、セットアップが完了。会社・組織のネットワークに、自動的にリダイレクトされます。
その後、必要に応じて、プロフィールの編集や通知設定を行います。

6. 「Yammer」の効果的な使い方

Yammerを、より効果的に使うための方法にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは3つに分けて説明していきます。

6-1. 社内のさまざまなグループで情報共有できる

社内で自由にグループを設定することができます。プロジェクトチームや職種、係などのグループを自由に作成することで、所属するグループ内で情報交換を行うことが可能。
一例として、以下のようなグループ設定ができます。

■「勤怠」に関するグループ:
通勤時の電車遅延・遅刻の連絡や有給取得、直行直帰の連絡などを投稿します。
■「進捗会議の議事録」グループ:
部署やプロジェクトにおける、進捗会議や議事録などを投稿します。
■「リーダー」「マネージャー」などのグループ:
リーダー・マネージャークラスのみが閲覧できるよう非公開にし、重要な会議の内容を投稿します。
■「セミナー報告」グループ:
外部セミナーや研修に参加した人が、その内容についてまとめて報告します。
■「雑談」グループ:
どのグループにも属さない、つぶやき用の雑談用途として投稿します。

6-2. 「リーダーボード」機能を活用する

Yammerには「リーダーボード」という、以下5つの項目について可視化する機能があります。
■メッセージに最も多く「いいね!」された、上位10名のユーザー
■メッセージに最も多く返信された、上位10名のユーザー
■最も多く、一般向けのメッセージを投稿した、上位10名のユーザー
■返信が最も多かった、上位10個のスレッド
■最も参加者が多かった、上位10個のスレッド

これらを活用することで、「アイデアコンテンスト」などのユニークなイベントを開催することもできます。例えば営業部門で各ユーザーが実践している効率化や、交渉術などについての手法を写真とともに公開。どの記事やスレッドに「いいね!」やコメントがたくさん付いたかを集計します。

このように、仕事におけるノウハウの共有ができます。他のメンバーから評価されている、というモチベーションの向上にもつながるでしょう。

6-3. 「投票機能」を使って決定する

Twitter同様、Yammerには投票機能も装備。グループの意思確認を行う際に、人数が少ないときは個別に確認すればすみます。ところが大人数になると、多数決で決めるのもひと苦労です。そのようなときに、投票形式の投稿で決めることができます。

例えば「交流会のお店を決めたい」というときに、いくつか候補の飲食店を挙げてメッセージを投稿。その中から、投票してもらいます。楽しみながら使える機能です。

7. まとめ

「社内のコミュニケーションツールとして完成度が高くて使いやすい」という評判の「Yammer」。その概要や評判・機能、メリット・デメリット、登録方法や便利な使い方について解説してきました。

Office365では、Yammerを含めた複数のサービスを同時に導入することが可能。Yammer内のネットワークへのアクセスは、利用する側のメールアドレスドメインによって決定されます。そのため、同じドメインを持つ利用者だけがネットワークに入ることが可能です。セキュリティ性能が非常に高く、社内で使用するチャットツールとしては評判が高いと言えるでしょう。

もし、社内共有のチャットツール導入で迷っている方は、Yammerをはじめさまざまなチャットツールがあります。まずは使ってみてはいかがでしょう。特にOffice365と同時に、Yammerの利用を検討してみてください。