【ECサイト構築】主要オープンソースCMSの特徴まとめ

オープンソースでECサイトを構築する

更新日:2017年11月13日 | 公開日:2017年11月13日

ECサイトを構築する方法には、大きく分けて「フルスクラッチ(機能やデザインをオリジナルで開発する)」「パッケージ(市販のECサイト用ソフト)」「オープンソース(無償で使えるECサイト用ソフト)」「ASP(インターネットで提供される構築サービス)」の4つがあります。

構築方法それぞれに一長一短がありますが、初期費用を抑えることができ、デザインや機能のカスタマイズ性も高いことなどから、比較的導入しやすいとされているのが「オープンソース」です。

この記事では、ECサイト構築にオープンソースを使う利点と注意点、そして主要製品の特徴を紹介します。

1. ECサイト構築でオープンソースを使う利点と注意点

オープンソースでECサイトを構築する利点と注意点

最初に、「オープンソース」の定義について簡単に説明しておきます。
オープンソースとは、ソースコード(プログラムを記述したテキストファイル)が公開されているソフトウェアのことです。
誰もが無償で使うことができますが、改良や再配布を行う際の利用条件や利用者の義務については、それぞれのソフトウェアが使っているライセンスによって規定されています。

この説明からも分かるように、無償で使えて規定に則りさえすれば改良や再配布もできることが、オープンソースが使われるようになった最大の理由です。

また、ECサイトの構築に使われるオープンソースは、ほとんどがCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)と呼ばれる種類のソフトウェアです。
CMSとは、テキストや画像など素材データとデザイン・レイアウト情報(テンプレート)を別々に管理し、それを組み合わせることでページを生成するものです。
このためwebページを作るための基本的な言語であるHTMLやスタイルを指定するための言語であるCSSなどの専門知識・スキルがなくても、管理画面からテキストや画像を入力・指定することでコンテンツの登録・更新を行うことができます。

こうした特長を持つCMSの機能を「オープンソース=無償」で使えることも人気の理由の1つと言えます。

それではECサイト構築にオープンソースCMSを使う利点と注意点を見ていきましょう。

1-1. オープンソースCMSの利点

初期費用を抑えられる

先にも触れましたが、オープンソースはソースコードを無償で公開しているソフトウェアであるため、それ自体の購入費用や利用料金を支払う必要はありません。
もちろん実際には、サーバーやドメインのための費用がかかりますし、デザインのカスタマイズや機能の追加も必要となるでしょうから、完全に無料というわけにはいきません。
それでも初期費用という面では他の構築方法と比べて抑えることが可能です。

機能やデザインのカスタマイズが容易

ほとんどのオープンソースCMSでは、機能を追加するプラグインやデザインテンプレートが用意されているため、カスタマイズを容易に行うことができます
ネットショップの運営を続けていくと、新しい機能の追加や商品ページのデザインを変更するなどのリニューアルや修正を行うことも必要になるはずです。
他の方法では、構築後の追加や変更には制約があったり、別途にそれなりの費用がかかったりするので、カスタマイズが容易にできることはオープンソースCMSの大きなメリットと言えます。

制作期間を短縮できる

ゼロからECサイトを構築するとなれば、プログラムの設計や開発に多くの期間を費やさなくてはなりません。
ECサイトの構築に使われるほとんどのオープンソースCMSには、ネットショップに必要な機能が標準搭載されているので、インストールをすればすぐに使えます。
テンプレートやプラグインの変更・追加をして機能やデザインをカスタマイズしたとしても、ゼロベースに比べれば制作期間を大幅に短縮できます

1-2. オープンソースCMSの注意点

ある程度の知識や技術力が必要

前の項目で機能やデザインのカスタマイズが容易と書きましたが、まったく技術的な知識や経験がない人にとってはかなりのハードルであることも事実です。
なぜなら、オープンソースは原則として、開発元によるマニュアルやサポートなどはなく、すべて自分で対応する必要があるからです。
これは最初に作るときに限った話ではありません。
CMSですから日常的な記事や画像の更新・追加に特別な知識は必要ありませんが、機能の不具合などが起きればすぐに修正しなければなりません。
それにもある程度の技術的な知識や経験は欠かせません

トラブルはすべて自己責任となる

オープンソースをダウンロードする際に規約を読むと、「自由に使えますが、何か損害が発生しても開発者は責任は負いません」というような内容が必ず書いてあります。
例えば、ECサイトで顧客の個人情報や受発注情報、在庫データなどの消失は重大な損失につながりますが、どのような原因によるものであっても開発元の責任を追及することはできないのです。
したがって、データのバックアップや次の項目に関連するセキュリティ対策などには万全を期す必要があります

セキュリティ面に不安がある

オープンソースは無償でソースコードが公開されているため、悪意を持って脆弱性を狙うサイバー攻撃者のターゲットになりやすく、有料で販売されているソフトウェアに比べてセキュリティ面に不安があると言われています
また、カスタマイズを進めていく過程で知らぬ間に脆弱性を高めてしまう可能性も少なくありません。
開発元が頻繁にセキュリティ対策のアップデートを行っているものもありますので、オープンソースを利用する場合は必ずチェックするようにしましょう。

前の項目と関連しますが、ECサイトで個人情報の流出などの問題が発生したら死活問題になりかねません。それがソフトウェアの脆弱性によるものであってもオープンソースでは基本的に使っている側の自己責任になりますから、セキュリティソフトを使うだけでなく、全社的なシステム・セキュリティ体制を整えるようにするべきでしょう。

2. 主要なECサイト向けオープンソースCMSと構築事例

ECサイト向けオープンソースCMSと構築事例を調べる

この項目では、主要なECサイト向けオープンソースCMSと構築事例を紹介します。

2-1. EC-CUBE

EC-CUBEは、2006年に提供が開始された日本国内でトップクラスのシェアを誇るオープンソースCMSです。
機能性はもちろんのこと日本で開発されたため、日本語での使い勝手がいいことも人気の理由です。サイト規模の大小などに関係なく、さまざまなタイプのECサイトで使われています。
利用者同士が質問や情報交換できるコミュニティもあるので、初心者でも問題解決できる環境が整っています。

<構築事例>

mogans

「mogans」のスクリーンショット
出典mogans

SUASI

「SUASI」のスクリーンショット
出典SUASI

SHAREEF ONLINE SHOP

2-2. Magento

Magentoは、アメリカで開発された世界で最も利用されているECサイト向けのオープンソースCMSです。
カスタマイズ性とデザイン性に優れ、多言語対応や自動翻訳など海外顧客への対応力の高さが強みとなっています。
また、管理画面の日本語ユーザビリティを向上させ、海外向けになっているメニューや機能の表示を調整する日本語対応エクステンションという拡張機能もあります。
Magentoには、「エンタープライズエディション」というより高機能で公式サポートを受けられる有料版も用意されています。

<構築事例>

オヤイデ電気

yucasii TOKYO

World Cigars

「World Cigars」のスクリーンショット
出典World Cigars

2-3. PRESTA SHOP

PRESTA SHOPは、最新技術を積極的に取り入れ、充実したSEO対策機能や豊富な追加機能、デザインテンプレートなどを搭載しているのが特徴です。
デザイン性の高さからアパレルやブランドサイトなどで活用されています。
ヨーロッパとアメリカを拠点に開発されたオープンソースですが、多言語・多通貨対応しており、日本語サイトも作成できます。
ただし、管理画面は日本語未対応で、設定などを英語で行う必要があるため慣れるまで時間がかかるかもしれません。

<構築事例>

Ma P'tite Culotte

MONSIER APPERT

Munack

「Munack」のスクリーンショット
出典Munack

2-4. Welcart

ここまでECサイトに特化したオープンソースCMSを紹介してきました。
Welcartはこれらと違い、世界で最も使われているCMS「WordPress」に追加することでECサイトを構築できるプラグインです。
「日本初のWordPress専用ショッピングカート」としてリリースされ、多くのECサイト構築に活用されています。
プラグインとしてインストールするだけで、ECサイトを構築できるという手軽さもありますが、プラットフォームであるWordPress自体が高いシェアを誇っており、操作に慣れている人が多いことも選ばれているポイントです。

<構築事例>

おから研究工房

Le Ciel Brille

Karrys Yoga Fashion

【まとめ】

ECサイト向けオープンソースCMSを使う利点と注意点を確認する

いかがでしたでしょうか?
この記事では、ECサイト向けオープンソースCMSを使う利点と注意点、そして主要製品の特徴を紹介しました。

商品の入れ替えやセールのための価格変更など、情報の更新を頻繁に行う可能性の高いECサイトでは、現場の担当者でも容易に操作できるオープンソースCMSを使うメリットは大きいと言えます。

構築を外部の制作会社に依頼したとしても、更新作業を自社で行うならばランニングコストは削減でき、トータルの投資額も抑えることができます。

「ECサイト向けオープンソースについてもっと詳しく知りたい」「更新は自社でするので構築とサポートを依頼できる制作会社を探したい」といったことをお考えの方はぜひ「アイミツ」までご相談ください。
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