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ピーターの法則とは?昇進すると無能になる人がいるのはなぜか徹底解説!

悩む男性

更新日:2019年01月25日 | 公開日:2019年01月25日

会社組織の一員として、人材の特徴を表すものに「ピーターの法則」というものがあります。ピーターの法則とは、「企業などの組織に所属する人材は、その全員が自己の能力を進展させ続けなければ組織がいずれ無能化し、機能しなくなる」という階層社会における法則です。

ピーターの法則に沿って、昇進しても無能になってしまうことが本当なら、昇進しない方がいいと思う人もいるのではないでしょうか。今回は、昇進すると無能になる人がいるのはなぜなのか、ピーターの法則の特徴や発生する条件、ピーターの法則を回避するための対策などについて説明していきます。

1.ピーターの法則とは

1.ピーターの法則とは

ピーターの法則は、アメリカの教育学者であるローレンス・J・ピーターの著書「ピーターの法則(The Peter Principle)」で提唱されたものです。世界的ロングセラーにもなっているピーターの法則は、1969年の発刊から現在に至るまで、世界中で読まれている伝説の名著といわれています。

ピーターの法則は、能力主義の社会を表わしたものです。その概要は「有能な人であっても昇進し続けると、いつかは能力の限界に達する。つまり、無能になる」というもの。

あるポストにおいて、有能な人はさらに昇進していきますが、無能な人は現在のポストに留まり昇進がストップします。また、昇進した有能な人であっても次のポストで同様のことが起き、一定のポストで留まり、無能化します。その結果として、どの階層のポジションも無能な人材で埋め尽くされることになるというのが、ピーターの法則です。

2.ピーターの法則の特徴

2.ピーターの法則の特徴

ピーターの法則で特徴的なのは、どれだけ昇進・昇格をしたとしても、ある特定のポジションがその人にとっての限界点である場合、どんなに優秀だった人も「無能化してそのポジションに留まる」ということです。

この内容に対して衝撃を感じる人がいる一方で、日頃から無能な上司のもとで、不満や不平を持ちながら仕事をしている人にとっては、理解・納得できる法則なのかもしれません。

階層社会において、優秀な人材は現在のポジションから昇進・昇格していきます。そして、昇格後にそのポジションでの職務遂行能力がない場合、それ以上の昇格はできず、現状のポジションで頭打ちになり、無能化してしまいます。

これは、全ての階層に起きることであり、全ての人材は「無能レベル」で昇進が止まり、組織は無能な管理職、無能な部下で埋め尽くされてしまうという、会社にとって困った状況に陥るのがピーターの法則です。

3.年功序列に昇進する日本型とピーターの法則

3.年功序列に昇進する日本型とピーターの法則

欧米諸国では「同一労働同一賃金」の価値観が広く浸透しており、個人の成果に対して、報酬や昇進・昇給が発生する成果主義が中心になっています。

対して日本は「終身雇用制」や「新卒一括採用」などが一般的であり、個人にさまざまな業務を経験させることで能力アップし、昇進・昇給させる能力主義が中心です。

「ピーターの法則」は、日本のような能力主義に当てはまりやすい法則であるといわれています。日本型の昇進ともいえる「現場からの叩き上げで管理職に昇進する人」は、特にピーターの法則が当てはまり、無能化が起きやすいようです。

一方、欧米における雇用システムでは、「賃金は労働の対価である」ということを第一に考えられています。経営陣にMBA取得者を据え、現場との役割を明確に切り分けているケースでは、ピーターの法則は起きにくいとされています。

4.ピーターの法則が起こる条件

3.年功序列に昇進する日本型とピーターの法則

それでは、どのような条件でピーターの法則が起きるのか説明していきます。

条件1:昇進したことに満足し、そこで落ち着いてしまう

昇進することで地位を与えられ給料も上がるため、昇進したいと思う人が多いのは当然でしょう。そして、昇進した社員は自分の能力を認められたことでモチベーションを高め、会社の業績を上げるために努力します。

昇進して管理職になり、そこからさらに昇進する人もいれば、そのポジションに落ち着く人もいます。 ここで「落ち着く」というのは、仮にそのポジションで業績を上げなくても、降格はしない状態を意味します。

昇進を目標に努力してきた優秀な人材が、あるポジションに就くことで満足してしまうと、さらなる自己研鑽をせず、無能状態に陥ってしまいます。

条件2:能力と関係なく、昇進させてしまう

どんな仕事でも早く器用にこなす社員でも、自己主張が強く上司の考えに異議を唱えたり、従来のやり方ではなく自己流の方法で効率よく成果をあげるような場合、組織の人事評価の仕組みによっては、なかなか昇進しにくいこともあります。

それよりも組織の調和を重んじながら無難に仕事をこなし、上司を立てる社員の方が高い人事評価を得ることで昇進し、無能状態で落ち着く場合もあります。また、勤続年数や同じポジションの滞留年数など、年功序列に近い昇進では、個人の能力とはあまり関係なく昇進することになり、無能のまま昇格してしまいます。

5.ピーターの法則からの回避策

5.ピーターの法則からの回避策

それでは、ここまで説明してきたピーターの法則を避ける方法を紹介していきます。

無能レベルに達する前に予防を

昇進に対してマイナス思考を持つことで、ピーターの法則への対策となります。「もし自分が出世したらどうなるのか」と自問自答し、そのデメリットを考えることで、現在のポジションで満足するようになります。

例として、「今の上司だから自分の能力を発揮でき、生産性を上げられる」「昇進してしまうとストレスが増え、活き活きと働けない」などのデメリットを考え、無能レベルへの昇進よりも、能力を発揮し活躍できる現状の方が良いと考えるのです。

また、昇進の打診が来ないように、仕事以外の欠点をわざと表に出し、昇進は無理だと上司や周りの人に思い込ませ、現在のポジションで充実した社会生活を続けることが可能です。

無能レベルになる無理な昇進をさせない

著書「ピーターの法則」では、教育現場を例に挙げていますが、落第レベルの生徒が無理に進級することで、階層ができるのを防ぐため、優秀な生徒を特待生コースに移動させます。理解度の低い生徒にとって、分からない箇所の勉強のやり直しがしやすい環境ができ、優秀な生徒の邪魔をすることもないという方法です。

ビジネス社会にこれを置き換えて考えると、年功序列による昇進をやめ、無理な出世をさせないことに当てはまります。ただ慣れあいの仕事をする状態にならないよう、適度に配置転換を実施することは必要です。適度に仕事環境が変わることで必要最低限のスキルは身につくでしょう。

無能レベルに達した人には気休めを

無能レベルで実績の上がらない人に対して、もっと成績を上げるための対策をするのはやめて、そのポジションでの労働の素晴らしさについて話すことも重要です。

自分が無能であることに向き合うのは、誰にとっても厳しいことです。しかし、労働が尊いということを教えることにより、無能であっても苦しむことはなく、そのまま仕事を継続することができます。

無能レベルになることは幸せではない

ここまで説明してきた、3つの対策は、「ピーターの処方薬」と呼ばれ、それぞれ「予防薬」「痛み止め」「気休め薬」に該当します。

これらの対策を行うことで、無能に到達するのを防ぐことができ、生活の質を上がると、ピーターの法則で述べられています。つまり、「昇進して地位を得ることが、しあわせであるとは限らない」ということです。

無能レベルになることは、決して幸せなことではありません。最終的に「生活の質を向上させる」ことがしあわせだというのであれば、その人本来の能力を十分に発揮し、やりがいを感じる仕事ができてこそ生活が充実し、活き活きと毎日が送れることでしょう。

6.その他具体策

6.その他具体策

ピーターの法則を回避するための対策は、他にもいくつかあります。代表的なものを紹介していきましょう。

具体策1:管理職としての能力が見につくまで昇進させない

昇進を悲劇にしないためにピーターは、著書の中で、具体的な対策方法についても紹介しています。一つ目の対策としては、昇進後の業務を遂行できる知識や能力が完全につくまで、昇進をさせないことです。

これは本人にとっても、会社にとっても、無能化を防ぐための安全策となります。管理職の業務は、一般職の技術やスキルだけでこなしていけるものではありません。どんなに一流のプレーヤーでも、その技術と経験は監督する立場としては役に立たず、無能化するという状況が多々あります。

そのため、管理職として一定の能力が身につくまでは、必要な研修や訓練を受けるというのも対策方法の一つとして考えられます。

具体策2:昇給や賞与という形で評価する

昇進でなくても、優秀な功績や実績をあげている社員には昇給や賞与、インセンティブという形で対処することも可能です。限られたポジションでも、しっかり評価されていることが分かり、社員のモチベーションも高くなるでしょう。

また、管理職でなくても信頼して任せる「権限委譲」によって、社員の能力開発や成長を促している会社も増えているようです。

具体策3:能力発揮度を優先して考える

著書の中で、「仕事ができる人だけど、あえてできない部分を故意に持ち続けること」を推奨しています。これを「創造的無能」と呼んでいます。仕事に関しては「能力が発揮できる人」として業務を遂行し、仕事以外の点で何らかの弱点となる部分を持っておくとよいということです。

これには、昇進することが有能であるという意識を取り払い、能力発揮度を優先して考えることが必要になります。決して頑張らないというわけではなく、自分で昇進や昇格、ステップアップをコントロールするための秘訣です。

7.ピーターの法則から回避するため組織がするべき3つのこと

7.ピーターの法則から回避するため組織がするべき3つのこと

それでは最後に、ピーターの法則を回避するために組織が行うべきことを説明します。

組織がするべきこと1:能力を発揮できない場合は「降格」させる

日本では一般的に「降格」という仕組みが馴染みません。昇進した後に「無能」になった場合、一度降格させてしまうと本人の気持ちや、部下など周囲からの反応がどうしても気になってしまいます。

しかし、「無能であるポジション」は、自分の能力を発揮できないということです。その苦痛が長く継続することと周囲の人がその影響を受け続けるというリスクを考慮すると、降格した方がリスクを抑えられるといえます。

組織がするべきこと2:「ハロー効果」で判断しない

ハロー効果は、人の目立つ特徴がクローズアップされ「○○さんができるのなら△△さんもできるだろう」「○○さんの成績が良いから△△のポジションに適任だろう」など、間違った判断がされることをいいます。

社員の良い面・悪い面を見る際に気をつけなくてはならない、能力の認知に不適切なバイアスがかかってしまうことを指し、能力やスキル、適性、人間性などの判断に、ハロー効果が働いてしまうことを避ける必要があります。

管理職に登用する場合だけでなく、自分自身の評価についてもハロー効果で判断してしまうことがあるため、注意が必要です。

組織がするべきこと3:自己認識・相互理解をするための仕組みを作る

昇進を決める際には、組織やマネージャーが社員の能力や適性を正確に測る必要があります。社員を適材適所に配置することは、会社の命運をも左右することにつながるでしょう。

ピーターの法則が常態化し、無能な社員で埋め尽くされる組織にならないようにするためには、マネージャーが正しく部下を理解するための仕組みづくりが必要になります。

組織内コミュニケーションを円滑にするための環境づくり、社員がワンランク上の業務を学ぶためのサポート、マネージャーの育成力向上のための施策など、組織が取り組むべき課題はたくさんあるといえるでしょう。

8.まとめ

8.まとめ

今回は、ピーターの法則の特徴や発生する条件、また回避するための対策などについて説明してきました。

ピーターの法則によると、それまで順調に実績を築き上げてきた人も、どこかで限界値に達してしまうと、残念な負のスパイラルをたどることになります。どの階級や立場の人にも当てはまり、自分がそうならないと言い切ることは決してできません。

自分が「無能」にならないために必要なのは、「学ぶことをやめないこと」。そして、組織が無能な人で埋め尽くされることがないよう、経営者や管理者が行うことは、昇進させる人物を見極める力が必要になります。

ピーターの法則に従って、自分が組織の中で「無能」になってしまわないように、早めに対策を講じることが必要です。そして、自分本来の能力を十分に発揮し、やりがいを感じながら仕事を行い、活き活きとした生活が実現できるようにしていきましょう。

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