CTIシステムの費用相場は?料金比較でおすすめの10選も紹介
「電話対応を効率化したいものの、CTIシステム導入のコストが心配」「CTIシステムの必要性はあるが、高額だと導入できない」とお悩みではないでしょうか。近年、CTIシステムは需要の拡大にともない数多くリリースされており、低価格で機能性に優れたシステムもあります。
そこで本記事では、CTIシステムの費用相場を解説した上で、おすすめのCTIシステム10選を紹介します。クラウド型・オンプレミス型の費用相場も比較し解説していますので、コストパフォーマンスの良いCTIシステムを導入したい担当者はぜひご覧ください。
- CTIシステムの費用相場
- CTIシステムの料金比較表
- 【2024年最新】価格比較でおすすめのCTIシステム10選
- 電話業務の課題と、CTIシステムの必要性
- まとめ:電話業務の効率化によって、運用コストを削減
CTIシステムの費用相場
はじめに、CTIシステムの費用相場を確認していきましょう。比較的リーズナブルなクラウド型、カスタマイズ性に優れたオンプレミス型のそれぞれの費用相場を解説します。
導入形態 | 特徴 | 初期費用の相場 | 月額料金の相場 |
---|---|---|---|
クラウド型CTIシステム | 導入しやすくリーズナブル | 無料〜20万円程度 | 1ライセンスあたり5,000円~1万5,000円程度 |
オンプレミス型CTIシステム | カスタマイズ性に優れセキュリティ面も安心 | システム費30万円以上、サーバー費20万円以上 | 無料 |
クラウド型CTIシステムの初期費用・月額料金
クラウド型CTIシステムの初期費用の相場は、無料〜20万円程度、月額料金の相場は1ライセンスあたり5,000円~1万5,000円程度です。サービスによっては、月額料金がライセンス単位ではなく拠点単位のCTIシステムも存在し、1拠点あたり月額1万5,000円~3万円程度が相場です。クラウド型CTIシステムは、クラウド上で利用できることから導入ハードルが低く、オンプレミス型と比較して低価格という特徴があります。
拡張性の高さや機能の豊富さ、選ぶプラン内容などによって費用は異なりますが、「なるべくコストをかけずにCTIシステムを導入したい」という企業にはクラウド型がおすすめです。ただし、オンプレミス型と比較するとカスタマイズ性は低いです。
オンプレミス型CTIシステムの初期費用・月額料金
オンプレミス型CTIシステムの初期費用の相場は、システム費が30万円以上、サーバー費が20万円以上です。導入するCTIシステムの規模が大きければ費用も高額になります。月額料金はクラウド型のように毎月発生するわけではありませんが、年間の保守費用としてシステム導入費の5〜15%ほどの費用が発生します。オンプレミス型のCTIシステムは、社内にサーバーを立てて構築する必要があることから、クラウド型のCTIシステムと比較すると費用が高くなります。
オンプレミス型はクラウド型よりも費用はかかりますが、柔軟性や安全性が高いことから、「カスタマイズ性が高く、セキュリティ面も優れているCTIシステムを導入したい」という企業にはおすすめです。
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CTIシステムの料金比較表
サービス名 | 初期費用 | 月額料金 | 導入形態 |
---|---|---|---|
InfiniTalk(インフィニトーク) | オンプレミス版:29万8,000円〜(10席分の基本パッケージ) |
クラウド版:3万5,800円 |
クラウド・オンプレミス |
MediaCalls(メディアコールズ) | オンプレミス版:50万円~ | クラウド版:5万円~ |
クラウド・オンプレミス |
MiiTel(ミーテル) | 無料 | 5,980円/1ユーザー | クラウド |
List Navigator. | 10万円 | 基本料金1万円 5,000円/1ユーザー |
クラウド |
CT-MAX | 要問合せ | 基本料金2万円 3,000円/1ユーザー |
クラウド |
カイクラ | 18万1,000円~ | 3万1,000円~ | クラウド |
CT-e1/SaaS | 30万円〜 | 5,000円/1ユーザー | クラウド |
BIZTEL コールセンター | 20万円 | 8万1,000円 | クラウド |
TIS CTI Cloud | 50万円〜 | 6,000円/1ユーザー | クラウド |
ftel(エフテル) | 要問合せ | 5,000円/1ユーザー | クラウド |
今回、特におすすめのCTIシステムの料金をまとめて一覧化しました。上記の表をご覧の通り、クラウド型のCTIシステムは1ランセンスあたり数千円の月額料金となっており、費用をかけずに利用し始めることが可能。1〜10ライセンスほどの少人数からスモールスタートできるCTIシステムも多いため、まずは小規模で導入し、拡大していく方法もおすすめです。
また、初期費用はどれも数十万円ほどと高額になりがちですが、従業員への導入説明会やシステムの要件定義、環境構築などといったさまざまなサポート料金が含まれている場合も多く、費用対効果は優れています。正確な初期費用に関しては導入内容に左右されるため、見積もりを依頼するのがおすすめです。
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【2024年最新】価格比較でおすすめのCTIシステム10選
ここからは、数あるCTIシステムの中でもおすすめのサービス10選を紹介します。コストパフォーマンスに優れているものばかりなので、導入費用が気になるという場合も以下のサービスをチェックしてみましょう。
- InfiniTalk(インフィニトーク)
- MediaCalls(メディアコールズ)
- MiiTel(ミーテル)
- List Navigator.
- CT-MAX
- カイクラ
- CT-e1/SaaS
- BIZTEL(コールセンター)
- TIS CTI Cloud
- ftel(エフテル)
InfiniTalk(インフィニトーク)は、クラウド型・オンプレミス型の2つの導入形態を選べるCTIシステムです。クラウド型の場合は初期費用無料で導入でき、月額料金3万5,800円〜と安い価格を実現。拡張性も高く、費用を抑えつつ機能が充実したCTIシステムを導入したい企業におすすめのCTIシステムです。
また、Salesforceやkintone、デコールCC.CRM、Re:lationなどといった数多くの外部サービスと連携できる点もInfiniTalkのおすすめポイントです。
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- 公的認証
- ISMS
- Pマーク
- 冗長化
- 通信の暗号化
- オンプレミス(パッケージ)
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
MediaCalls(メディアコールズ)は、PBX(電話機能)・ACD(着信の自動振分け)・モニタリングヤキューイング・通話録音など、コーツセンターの運営に必要な機能が1つにまとまったCTIシステムです。システムのすべてを自社で開発することによって低価格を叶えており、機能が充実していながらも安い料金で提供しています。
コストパフォーマンスを重視してCTIシステムを選びたい場合にMediaCallsはおすすめです。直感的に操作できる使いやすい画面設計もおすすめで、はじめてCTIシステムを導入する場合も安心です。
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- ISMS
- 冗長化
- 通信の暗号化
- IP制限
- オンプレミス(パッケージ)
- クラウド(SaaS)
MiiTel
MiiTel(ミーテル)は、営業電話のアウトバンドからコールセンター運用まで、さまざまなシーンで役立つ電話ツールです。IVR・キューイング・CRMやSFAとの連携機能など、コールセンター運用に便利な機能を数多く搭載していながら、月額料金は1ユーザーあたり5,980円と安い価格設定。気軽にCTIシステムを導入したい企業におすすめです。
また、MiiTelの通話内容文字起こしや自動録音、通話内容のスコアリングなどの機能を活用することで、電話応対品質の向上も期待できるでしょう。
List Navigator.は、アウトバウンドコールの効率化に特化したCTIシステムです。ワンクリック発信をはじめ、プレディクティブ発信やオートコール、待ち呼発信、再コールなど発信業務を効率化する機能が充実。架電数は平均して150〜200%アップという実績を誇ります。
ユーザーアンケートでは「営業効率が上がった」と回答する企業が94%以上となっており、導入効果が高いことが分かります。音声の解析機能やオペレーター分析機能などを活用し、アウトバウンドコールの品質を向上することも可能です。
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- Pマーク
- 冗長化
- 通信の暗号化
- IP制限
- クラウド(SaaS)
- アカウント権限
- ダイヤルイン着信機能
- ACD(着信の自動振り分け)機能
CT-MAX
CT-MAXは、インバウンド業務とアウトバウンド業務のどちらにも対応したCTIシステムです。IVRや待ち呼、ACD、着信ポップアップなどの便利な機能のほか、管理・分析機能も充実。リアルタイムレポートやヒストリカルレポートによって、稼働状況を正確に把握できる点も魅力です。
さらに、CT-MAXは拡張性・カスタマイズ性にも優れており、画面レイアウトを柔軟に変更できるほか、Salesforceをはじめとする外部CRMとの連携も可能。Salesforce上で通話履歴や通話内容をチェックして、スムーズに顧客対応を行いたい企業におすすめのCTIシステムです。
カイクラは、電話対応のみならずメールやSMS、ビデオ通話など、顧客とのさまざまなコミュニケーションをまとめて管理できるCTIシステムです。着信時のポップアップ表示や対応履歴表示、AIによる通話の文字起こしなどの便利な機能によって、顧客とのコミュニケーションを円滑化します。Salesforce・kintone・Sansanなど、CRMや名刺管理サービスと連携することが可能です。
カイクラは導入実績2,700社以上、サービス利用継続率99.6%と高水準を記録しており、使いやすさや便利さを裏付けています。
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- 公的認証
- Pマーク
- 通信の暗号化
- IP制限
- 二要素認証・二段階認証
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
CT-e1/SaaS
CT-e1/SaaSは、高い拡張性によって企業のDX推進をサポートするコールセンタープラットフォームです。会話解析機能で応対品質をブラッシュアップできるだけでなく、AIによる感情解析で顧客満足度の測定も可能。通話データのテキスト解析では、顧客の声を可視化することができます。
そのほか、IVR・ACD・CRM連携などCTIシステムの基本機能を搭載していながら、月額料金は1ユーザーあたり5,000円と安い価格を実現。コールセンターの応対品質を改善したい企業におすすめのCTIシステムです。
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- ISMS
- Pマーク
- 冗長化
- 通信の暗号化
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
BIZTEL コールセンターは、中小企業から大企業まで幅広く導入されているCTIシステムです。CRMやSFAと連携して着信時のポップアップやクリック発信などを行えるほか、ACDやコールキューイングなどの便利な機能で電話対応を効率化。統計レポートやダッシュボード機能も充実しており、稼働状況をグラフィカルに把握できます。
BIZTEL コールセンターの「ライトプラン」は、初期費用20万円、月額料金8万1,000円で利用可能。オペレーターの人数によって追加料金が発生します。自社に導入した場合の料金については見積もりで確認ください。
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- 公的認証
- ISMS
- 冗長化
- 通信の暗号化
- IP制限
- 二要素認証・二段階認証
- クラウド(SaaS)
TIS CTI Cloudは、システム開発事業を行うTIS株式会社が提供するCTIシステム。「電話対応を効率化する便利な機能」「優れた音声品質」「高度なセキュリティ体制」の3つが揃ったCTIシステムです。
シートライセンス価格は1IDあたり6,000円と安い点がおすすめのポイント。ライセンス数は1ヶ月ごとに変更できるため、コールセンターの拡張・縮小ニーズにも柔軟に応えることができます。無駄な費用をかけずにコールセンターを運用したい企業におすすめのCTIシステムです。
- 公的認証
- Pマーク
- クラウド(SaaS)
- 顧客情報のポップアップ機能
- ACD(着信の自動振り分け)機能
- 通話の自動録音
- IVR(自動音声応答)機能
- オペレーターの稼働状況確認機能
- ささやき機能(通話中アドバイス)
- 通話モニタリング機能
ftel(エフテル)は、コストパフォーマンスに優れたCTIシステムです。1ユーザーあたりの月額料金は5,000円で、毎月稼働したユーザー分しか料金が発生しないため、費用を抑えることができます。
機能面では、IVRやACDをはじめ、CRMとの連携による着信時ポップアップ表示も可能。オートアウトバウンドコール機能を活用すれば、オペレーターの業務負担軽減も叶います。また、ftel(エフテル)はクラウドシステムでありながらカスタマイズ性が高い点もメリットで、自社の運用を変えずにCTIを導入したい企業にもおすすめです。
- メールサポートあり
- 通信の暗号化
- クラウド(SaaS)
- 顧客情報のポップアップ機能
- ACD(着信の自動振り分け)機能
- 通話の自動録音
- IVR(自動音声応答)機能
- ソフトフォン(PC電話)機能
- ワンクリックコール機能
- SMS送信機能
まずは無料でCTIシステムを使ってみたいという方は、「無料でおすすめのCTIシステム【2024年最新】」でサービスをチェックするのもおすすめです。
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電話業務の課題と、CTIシステムの必要性
CTIシステムとは電話・FAX機能とコンピューターを連携する技術です。CRM(顧客管理システム)やSFA(営業支援ツール)と電話を連携することでコールセンターの応対品質向上や業務効率化を図ることができます。
CTIシステム導入には費用がかかるため、導入するべきか否かお悩みの企業担当者も多いでしょう。どのような課題がある時にCTIシステムが必要なのでしょうか。以下では電話業務の課題とCTIシステムの必要性について解説します。
- 課題①コールセンターの電話応対品質が低い
- 課題②担当者への電話引継ぎに手間がかかっている
- 課題③架電数や架電率が低いため成約に結びつかない
課題①:コールセンターの電話応対品質が低い
「コールセンターを運営しているものの、電話応対品質が低く改善方法に悩んでいる」という企業には、CTIシステムの導入がおすすめです。CTIシステムの大きな特徴は、CRM連携によって着信ポップアップ機能を利用できること。氏名や対応履歴といった発信者の顧客情報を瞬時に把握できるため、よりスムーズな顧客対応を叶えることができます。別記事「【2024年最新】Salesforceと連携可能なおすすめCTIシステム」では、Salesforceと連携できるCTIシステムを紹介してます。連携を考えてる方はチェックしてみてください。
また、IVR(自動音声応答)機能を使うことで顧客を待たせることなく対応でき、モニタリング機能を使うことで稼働状況を確認できます。CTIシステムはさまざまな点から電話応対品質の向上に貢献します。IVRやモニタリング機能が搭載されてるCTIシステムを探してる方は、「コールセンター向けおすすめCTIシステム【2024年最新】」でシステムを探してみてはいかがでしょうか。
課題②:担当者への電話引継ぎに手間がかかっている
「着信があった際、担当者への電話引継ぎに手間がかかってしまう」とお悩みなら、CTIシステムの導入がおすすめです。CTIシステムではACD(着信呼自動分配装置)機能を利用でき、電話内容に応じて適切なオペレーターへと電話を振り分けることができます。この機能を活用すれば、担当者へのスムーズな電話引き継ぎが実現します。
担当者が不在の場合も、CRM連携機能によって過去の対応履歴を参照しながら適切な案内ができる点も便利なポイントです。顧客を待たせることなく担当者へとつなげたい場合や、顧客満足度の向上を叶えたい場合には、CTIシステムがおすすめです。
外出中の社員にもスムーズに電話引継ぎをしたい場合もあるかと思います。その場合は、スマホアプリ対応のCTIシステムがおすすめ。スマホアプリに対応したCTIシステムを導入するメリットや、おすすめのシステムを「スマホアプリ対応のおすすめCTIシステム【2024年最新】」で紹介してるので、興味のある方はぜひご覧ください。
課題③:架電数や架電率が低いため成約に結びつかない
「アウトバウンド型のコールセンターを運営しているものの、架電数や架電率がなかなか伸びず成約に結びつかない」とお悩みの企業にも、CTIシステムがおすすめです。CTIシステムの「オートコール機能」を使えば電話の自動発信が可能。「プレディクティブコール機能」を使えば顧客リストへの一斉架電が可能です。
これらの機能を活用することで、電話営業担当者の負担を大幅に抑えながらも、架電数・架電率を大きく伸ばすことができます。架電数や架電率が増えることによって、成約数が伸びることも期待できます。
「CTIシステムとは?導入メリットや機能を分かりやすく解説」では、CTIシステムを導入するメリットや機能について詳しく解説してます。CTIシステムの導入にまだ踏み切れない方は、ぜひこちらもご覧になって導入を進めてはいかがでしょうか。
まとめ:電話業務の効率化によって、運用コストを削減
CTIシステムを利用するには導入費用やランニングコストが発生するため、一見マイナスに思えるかもしれません。しかし、電話応対品質の向上・生産性アップ・成約数の改善などによって企業の売上は伸びる可能性が高く、とくに電話業務に課題を抱える企業にはCTIシステムの導入がおすすめです。
「費用感が分かっただけでは導入は踏み切れない」とお考えの方は、ぜひ「CTIシステムの選び方」もご覧ください。費用面以外の比較検討項目を紹介してますので、参考にしてはいかがでしょうか。
「コールセンターの運用がスムーズにいかない」「成約数が伸びずに困っている」という悩みを持つ担当者は、PRONIアイミツにご相談ください。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったCTIシステムが分かる診断(無料)も用意しています。
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