オートコール(自動架電)機能搭載のCTIシステムおすすめ6選【2024年最新】
アウトバウンド業務で、顧客リストを見ながらスタッフが1件ごとに架電をしている企業では、「手間と時間がかかり、1日の架電件数に限度がある」「自動化できておらず、効率が悪い」という課題があるのではないでしょうか。架電業務の生産性を改善したい企業には、オートコールシステム(自動架電システム)がおすすめです。
オートコールシステムは架電業務を自動化できるシステムで、督促連絡や電話アンケート調査、選挙世論調査などに活用されています。本記事では、オートコールシステム(自動架電機能があるCTIシステムを含む)を比較して、2024年最新のおすすめツール6選を紹介します。電話番号リストに一斉発信し、架電を効率化したい担当者はぜひご覧ください。
- オートコールシステム(自動架電システム)とは
- オートコールシステムの利用シーン
- 【比較表】オートコール機能があるCTIシステム
- オートコール機能搭載のCTIシステムおすすめ3選
- 自動架電機能に特化したシステムおすすめ3選
- オートコールシステム導入のメリット
- オートコールのデメリット
- 選び方・比較ポイント
- まとめ:自動架電システムでコールセンター業務を効率化
オートコールシステム(自動架電システム)とは
オートコールシステム(自動架電システム)とは、あらかじめ用意した架電リストに、録音した音声を使って一斉発信するシステムです。同じ内容の連絡を一斉に送ることができ、アウトバウンド業務を効率化できます。また、IVR(自動音声応答)機能を活用すれば、「該当する人はダイヤル1を、該当しない人はダイヤル2を押してください」といった電話のダイヤル操作によって、顧客から回答を得ることも可能です。
オペレーターが1日に架電できる電話数は200件と言われていますが、オートコールシステムを導入すれば1台で数万件もの架電が行えます。中小企業庁によると、IT投資額が増加傾向にある企業は、デジタル化の推進が業績に良い影響を与えている割合が70%を超えているとのことです。
出典:「デジタル化推進による業績への影響調査」(中小企業庁)https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2021/chusho/b2_2_2.html
上記のデータから、ITツールやシステムの導入などの積極的なIT投資が、企業の業績にプラスの影響を与えていることが分かります。今後アウトバウンド業務を行う企業が成長していくためには、ITツールやシステムを活用し自動化を取り入れていく必要があるでしょう。
オートコールシステムの利用シーン
オートコールシステム(自動架電システム)は、次のようなシーンで利用されています。
- テレアポの自動化
- 電話アンケート調査
- 入金督促や書類返送依頼
テレアポの自動化
オートコールシステムは、テレアポ業務に活用されています。従来のように1件ずつオペレーターが架電する方法では、商談化の見込みが小さい顧客にも対応時間がかかっていました。
オートコールシステムを導入することで、「自動架電時にレスポンスのあった顧客にのみオペレーターが対応する」という体制を構築でき、結果として架電効率が向上します。電話での営業に力を入れている企業には、オートコールシステムの検討がおすすめです。
電話アンケート調査
オートコールシステムは電話アンケート調査の方法としても活用されており、具体的には企業の顧客満足度調査や市場調査、選挙の世論調査などのシーンで利用されています。事前にアンケート内容と架電リストを用意しておくことで、1件ずつオペレーターが架電する手間なく、大量のアンケート調査結果を取得できます。
また、オペレーターが対応する場合と比較して、率直にフラットな意見を得やすい点もオートコールシステムのメリットです。オペレーターに対しては「正直な意見を言いにくい」「営業電話かもしれないから早く切りたい」という心理になる人も多いですが、自動案内に対しては忖度や他意なく、自然な回答をしてくれるケースも多いでしょう。
入金督促や書類返送依頼
顧客への入金督促や書類返送依頼を電話で行いたい場合も、オートコールシステムを活用できます。特に入金督促の連絡は、顧客に対してネガティブな内容を伝える場となるため、オペレーターが直接架電することで苦情やトラブルに発展しやすいもの。システムによる自動架電に置き換えることで、不要なトラブルを未然に防ぐことが可能です。
また書類返送依頼などの一方的な連絡は、メール・SMSでも可能ですが、多くのテキストメッセージに埋もれて見逃しやすい点が課題となっていました。オートコールシステムを利用すれば、顧客が着信音に気づいて電話に出てくれるため、確実に連絡事項を伝えることができます。
【比較表】オートコール機能があるCTIシステム
ここからは実際に、オートコール機能を搭載したCTIシステムを比較し、おすすめのシステムを紹介します。オートコールシステムやCTIシステムをお探しの担当者はぜひ参照ください。
サービス名 | 導入形態 | 初期費用 | 月額料金 |
---|---|---|---|
List Navigator. | クラウド | 10万円 | 10,000円+ 5,000円/1ユーザー |
InfiniTalk(インフィニトーク) | クラウド/オンプレミス | 無料 | 3万5,800円 |
BizBase テレマーケティング | クラウド/オンプレミス | 要問合せ | 要問合せ |
オートコールIVR | オンプレミス | 5万円〜 | 5万円〜 |
MEGA-CALL | クラウド | 要問合せ | 要問合せ |
オートコールEXLINK-CALL | オンプレミス | 6万円〜 | 3万円〜 |
オートコール機能搭載のCTIシステムおすすめ3選
2024年現在、オートコール機能を搭載したおすすめのCTIシステム3選を紹介します。
- List Navigator.(リストナビゲーター)
- InfiniTalk(インフィニトーク)
- BizBase テレマーケティング
List Navigator.(リストナビゲーター)は、株式会社Scene Liveが提供するアウトバウンド特化型のCTIシステム。アウトバウンドコールシステムの市場では、累積導入実績No.1(※)を誇る人気のシステムです。
※2023年2月~3月にかけて同社が実施したアンケート調査より
List Navigator.は、オートコール機能だけでなくプレディクティブコール機能も利用できます。プレディクティブコール機能とは、顧客リストに対して一斉送信した後、応答があった顧客のみオペレーターにつなぐ機能です。これによって架電数を最大5倍に増加させることができ、コールセンターの業務効率化を図ることができます。
そのほか、List Navigator.はCRM/SFA連携により顧客情報を一元管理したり、コールセンターの生産性をリアルタイムで分析したりする機能があります。多機能なCTIシステムをお探しなら、ぜひList Navigator.を検討ください。
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- Pマーク
- 冗長化
- 通信の暗号化
- IP制限
- クラウド(SaaS)
- アカウント権限
- ダイヤルイン着信機能
- ACD(着信の自動振り分け)機能
InfiniTalk(インフィニトーク)は、ジェイエムエス・ユナイテッド株式会社が提供するCTIシステムです。2回線5席のスモールスタートの場合、初期費用無料・月額料金35,800円と安い料金で利用できる点がメリットで、簡易的なコールセンターを構築したい企業にもおすすめです。
InfiniTalkはオートコール機能のほか、コールセンター運営に必要な機能(IVR、CRM連携、SMS連携など)を具えています。そのため、どのような業種の企業にも対応でき、これまで400社以上・1万席以上の導入実績があります。はじめてオートコールシステム・CTIシステムを導入するなら、スモールスタートしやすいInfiniTalkがおすすめです。
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- 公的認証
- ISMS
- Pマーク
- 冗長化
- 通信の暗号化
- オンプレミス(パッケージ)
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
BizBase テレマーケティングは、株式会社フレンディットが提供するCTIシステム。オートコール機能とプレディクティブコール機能を利用して、架電スピードを2倍に増加させることが可能です。
また、CRM(顧客管理システム)との連携が可能で、顧客情報や応対履歴を参照しながらリアルタイムの電話対応をスムーズに行うことができます。BizBase テレマーケティングはデータ分析機能も充実しており、架電状況を把握し、生産性向上の施策を実施することも可能です。
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- 公的認証
- ISMS
- Pマーク
- 冗長化
- 通信の暗号化
- IP制限
以上、おすすめのオートコールシステムを詳しく解説しました。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、システム選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのシステムがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
自動架電機能に特化したシステムおすすめ3選
「CRM連携などリッチな機能は不要」という場合には、オートコール機能(自動架電機能)に特化したシステムもおすすめです。以下、おすすめのオートコールシステム3選を紹介します。
- オートコールIVR
- MEGA-CALL(メガコール)
- オートコール EXLINK-CALL
オートコールIVR
オートコールIVRは、株式会社電話放送局が提供するオートコールシステム。SMSやメールの代わりに電話を販促ツールとして活用したい企業におすすめです。IVR(自動音声応答)機能も搭載しており、アンケート調査を実施することが可能です。
オートコールIVRは画面操作が簡単で、顧客リストや音声のアップロード、発信結果のダウンロードをスムーズに実行できます。料金は、電話に応答した分だけ課金される仕組みになっているため、費用対効果を重視する企業にもおすすめのオートコールシステムです。
MEGA-CALL(メガコール)
MEGA-CALL(メガコール)は、株式会社アセンドが提供するオートコールシステム。1台で1日あたり6千件~2万件の大量発信が可能で、アウトバウンド業務の負担を軽減できます。MEGA-CALLは、最短3営業日で導入し、すぐに使い始められる点もメリットです。
実際にアウトバウンド業務や督促業務のほか、折込チラシやダイレクトメールの代替手段としても有効に活用されています。マーケティング手法を見直したい企業も、ぜひ一度MEGA-CALLのオートコールシステムを検討ください。
オートコール「EXLINK-CALL」
オートコール「EXLINK-CALL」は、株式会社エクスリンクが提供するオートコールシステム。短時間に大量の架電を行うことで、アンケート調査・督促・テレアポ営業を効率化します。
またSMSと連携する機能もあり、自動架電に応対した顧客のみに対してSMSに詳細な案内を送るといったフローを構築することも可能。何もしなければ見逃されがちなSMSの連絡も、事前にオートコールで音声案内をすることによって注目してもらえ、閲覧率を向上できます。
オートコールシステム導入のメリット
オートコールシステム導入のメリットは、次の5つに集約されます。
- 短時間で大量の顧客リストに架電できる
- 見込み客を特定し、効率的に営業できる
- SMS以外の顧客アプローチ方法を持てる
- 人件費をかけず、低コストで架電できる
- 顧客・オペレーター双方のストレスを軽減
短時間で大量の顧客リストに架電できる
オートコールシステムは、大量の顧客リストにまとめて架電できることがメリットです。これまでオペレーターがテレアポ・営業電話に費やしていた時間を短縮し、アウトバウンド業務の生産性を高められます。在宅時間に合わせて自動架電するといった設定を行えば、より多くの潜在顧客との接触が可能です。
見込み客を特定し、効率的に営業できる
オートコールシステムは見込み客を特定する手段としても有効です。「電話での自動案内を長時間聞いた」「電話のダイアルを押すなどのアクションをした」など、自動架電に対する反応から自社の商品・サービスに興味がありそうな見込み客を絞りこむことができます。
オペレーターや営業担当者は「見込み客のみに追加のコミュニケーションをとる」といった戦略を実施。成約見込みの少ない顧客へ費やす時間を削減して、効率的に電話営業を行える点がメリットです。
SMS以外の顧客アプローチ方法を持てる
SMSやメールに頼らないアプローチを実施できる点もオートコールシステムのメリットです。顧客は日常的に多くのSMSやメールを受け取るので、重要な情報を見落とす可能性が考えられます。とくに入金催促や書類返送依頼など対応期日がある場合、SMSやメールを見逃して開封されないと、事業に支障が出てしまいます。
オートコールシステムなら、電話の着信音によって顧客の注意をひきつけると同時に、音声によって確実に連絡事項を伝えることが可能です。
人件費をかけず、低コストで架電できる
オートコールシステムで大量の顧客に一斉架電できるようになると、電話対応に必要なオペレーター数も減少し、人件費のコストカットにも繋がります。オートコールシステムにも費用はかかりますが、数十万円の月額料金で利用できるシステムが多く、人件費と比較すると安く抑えられます。
低コストで架電業務を運用できる点も、システム化のメリットと言えます。別記事「CTIシステムの費用相場」では、オートコールなど多様な機能を搭載したCTIシステム(コールセンターシステム)の料金相場を解説しています。あわせてご覧ください。
顧客・オペレーター双方のストレスを軽減
オートコールシステムの隠れたメリットとして、顧客とオペレーター双方のストレスを軽減できる点が挙げられます。顧客は、録音された音声メッセージを聞きながら、自分の都合の良いタイミングで応答や電話終了を選ぶことができるため、ストレスを感じにくいでしょう。オペレーター側も、顧客から断られたり拒否されたりするストレスを回避できます。
オートコールのデメリット
導入メリットが多いオートコールシステムですが、下記のようなデメリットもあります。
- 顧客の事情・要望に応じた柔軟な対応ができない
- 固定電話にしか架電できないシステムが多い
- 自動音声が苦手な人には効果が薄い
顧客の事情・要望に応じた柔軟な対応ができない
オートコールシステムでは、事前にプログラムされた音声ガイダンスを流すため、ダイヤル選択で回答しにくい具体的な質問や要望に答えることができません。そのため、あくまで顧客との接点作りとしてオートコールシステムを活用し、個別具体の話についてはオペレーターによる折り返し電話で行うという方法がおすすめです。
固定電話にしか架電できないシステムが多い
オートコールシステムには、固定電話にしか架電できない(iPhoneやandroidスマホ、携帯電話には架電できない)という制約がある場合も。その場合、固定電話を持っている顧客層にしかアプローチできない点がデメリットとなります。
とくに固定電話の所有率が低い若年層にアプローチしたい場合は、スマホや携帯電話にも自動架電できるオートコールシステムを選ぶ必要があります。システム選定を失敗しないためには、導入前に対応できる電話番号の範囲を確認するのがおすすめです。
自動音声が苦手な人には効果が薄い
自動音声の電話に抵抗がある顧客や、操作に不慣れな顧客に対しては、オートコールシステムは効果を発揮できないこともあります。とくに高齢者は、不安を感じてすぐに電話を切ってしまうことも。そのようなケースには、従来のようにオペレーターが直接電話するといった例外的な対応も必要になるでしょう。
選び方・比較ポイント
アウトバウンド業務の改善のためにオートコールシステムを導入する場合、検討すべき比較ポイントは下記の3点です。
- 最大発信数の比較
- 価格の比較
- 必要な機能が搭載されているか
最大発信数の比較
1日あたりの最大発信数はシステムによって異なり、最大数千件の自動架電ができるシステムもあれば、数十万件も自動架電できるシステムもあります。自社の業務で必要となるコール数にあわせて、オートコールシステムを比較検討することが重要です。大規模なアンケート調査やキャンペーンを実施する企業は、とくに最大発信数に注意してシステムを選定しましょう。
価格の比較
一般的に、オートコールシステムの費用項目は次の3つです。
- 月額料金
- 架電数1件あたりの料金
- 通話時間に応じた料金
安いオートコールシステムを導入したい場合は、上記の3項目で価格を比較するのがポイントです。
必要な機能が搭載されているか
アウトバウンド営業やコールセンター運用を行う場合、CTIシステムの機能も必要です。CTIシステムとは、電話システムとCRM(顧客管理システム)を連携するシステムのことを指し、これによって電話応対時に顧客情報を参照しながら通話が可能となります。
オートコール機能を搭載したCTIシステムもあり、アウトバウンド業務を効率化しながら、顧客応対品質を向上させたい企業におすすめです。
まとめ:自動架電システムでコールセンター業務を効率化
アウトバウンド業務において、きめ細やかな対応が求められる場面にはオペレーターが必要ですが、ある程度決まった型の案内を行う場合は、オートコールシステム(自動架電システム)がおすすめです。
なお、「コールセンター運営全体を効率化したい」「顧客からの問合せ時の応対品質を改善したい」といった課題を抱える企業には、CTIシステムもおすすめです。CTIシステムはオートコール機能などのアウトバウンド用の機能だけでなく、顧客情報のポップアップ表示などの機能も具えています。
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