【2024年最新】おすすめのIP電話アプリ6選|選び方も解説
IP電話とは、インターネットプロトコル(Internet Protocol)の技術を利用して通話を実現するサービスです。IP電話は一般的な電話のアナログ回線を使用せず、インターネットのプロバイダ接続によって通話を行います。IP電話よりは「050から始まる電話」と言ったほうがピンとくるかもしれません。
IP電話は、固定電話や携帯電話からでも電話をかけられますが、実はアプリを使ってスマホやPCからも電話ができるのです。今回はその「IP電話アプリ」について特集。その使い方、メリットやデメリットについても詳しく解説します。
1.IP電話アプリの選び方のポイント
現在、数多くのIP電話アプリがリリースされていますが、いざ選ぼうとするとどれにすれば良いか分からないと言う方も多いと思います。IP電話アプリ選びでお困りの際は、次の3つのポイントに気を付けてみて下さい。
【IP電話アプリ選びのポイント】
1.料金対応
2.OS(iPhone/Android対応)・機能など
3.他のサービスとの組み合わせ
それぞれの内容について詳しく解説します。
1-1.料金
IP電話アプリを選ぶ際は、「料金」についてよく比較検討することをおすすめします。基本的にIP電話アプリは安さに魅かれて使う人が大半ですが、IP電話なら安いからどれでもいいかなと安易に決めるのはNGです。
IP電話アプリは一般電話に比べれば、確かに月額費用も通話料もリーズナブルです。どのサービスを選んでも安いという点は同じですが、IP電話アプリの中にも価格差はあるので、品質が同じなら少しでもリーズナブルな方を選ぶのが得策です。
ちなみに、IP電話はプロバイダが違ってもVoIP基盤が同じなら050通話は無料です。しかし、固定電話、携帯電話にかけたときは通話料がかかります。そのため、アプリ選びの際は固定電話、携帯電話、国際電話のそれぞれの料金体系について詳しく調べることをおすすめします。
特にオフィス(法人契約)で使う場合は要注意で、どこにどれだけ電話をするか見極めた上でIP電話アプリを選ぶことが肝心。なぜなら会社では一人ひとりの通話料が少なくても、全体の通話量は膨大になるからです。通話料が多ければそれだけ料金は高くなるので、その点は十分留意して下さい。
1-2.対応OS(iPhone/Android対応)・機能など
IP電話アプリは運営会社によってサービスが異なるので、iPhoneやAndroidなど対応OS、搭載している機能がそれぞれ違います。OSについては自分の普段使っている端末を確認して、対応するものを選びましょう。
IP電話アプリには録音機能、通知機能、留守番電話機能、着信機能、プッシュ通知、電話番号管理などさまざまな機能があり、どれが必要かは人によって異なります。
何が必要か分からなければ、普段の生活や仕事のシーンを思い浮かべてみましょう。その中でこれだけは絶対必要というものがあれば、その機能を搭載したIP電話アプリを選ぶと間違いがありません。
1-3.他サービスとの組み合わせでお得になるのか
もともとIP電話を提供しているのは格安SIM、プロバイダーが多いので、他のサービスと併用すると割引で使える可能性があります。
料金体系がパッと見あまりお得感がなかったとしても、既に他のサービスを使っている場合は要チェック。サービスを組み合わせることで支払の合算や、貯めたポイントでの支払いも可能です。
2.おすすめIP電話アプリを紹介
ここからはいよいよ本題、今話題のおすすめIP電話アプリを紹介します。今回紹介するIP電話アプリは全部で6つ。
それぞれの特徴について詳しく解説するので、IP電話アプリ導入の際の参考にして下さい!
050 plus
050 plusは、NTTグループが提供しているIP電話アプリで、通信会社大手のブランド力は他の追従を許さない安定感があります。信頼できる会社のIP電話アプリを使いたい方には一押しのサービスです。また、搭載している機能と料金体系のバランスが絶妙なので、一般的な料金体系ながら全体として評価が高いアプリでしょう。
その他、留守番電話がメールで届くので電話の取りこぼしもありません。海外からの通話も国内同様の料金でかけられるので、国際通話が多い方にもおすすめです。
My 050の特徴は支払い方式がプリペイド式である点です。予めチャージしている分しか利用できないので、使いすぎを防ぐことが可能。残高が余っても同僚や仕事関係者のカードに移し替えられるので無駄になることはありません。
プリペイドなら契約期間の縛りもないので、費用を管理しながら使いたい方には断然おすすめです。その他、海外の携帯にSMSを送信できるので、海外と簡単なやり取りをしたい方にも使い勝手の良いサービスでしょう。
Viberは、LINEやSkypeに比べて日本国内の知名度は高くありませんが、全世界で10億人以上に選ばれている無料通話アプリです。「Viper Out」を選ぶとIP電話として利用することが可能。楽天グループが提供しているアプリで、メッセージを送信するだけでも楽天スーパーポイントがたまるため、楽天カードをお持ちの方にはおすすめのサービスでしょう。
通信環境が良好で携帯電話への通話料も安いので、品質重視の方、価格重視の方にもおすすめです。
G-Calll 050は国際電話がリーズナブルなIP電話アプリです。特にアメリカ、ハワイへは1分5円、中国、韓国、シンガポールへは1分10円で通話をすることが可能。これらの地域への通話が多い方、支店がある企業には断然おすすめでしょう。
アプリを起動していないときでも着信可能で、プッシュ通知でのお知らせもあるので、お知らせ機能が充実しているアプリをご希望の方にも嬉しいサービスです。
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- 外線接続機能
- 国際電話対応
- 0ABJ番号の発信機能
- 留守番電話の録音機能
- 通話履歴の表示
ビジネスLaLa Call
LaLa Callは、月額料金が100円ですが「eo光」契約者については月額基本料金0円で利用することが可能です。また「トクトク表示機能」があり、通話をするとどれだけ得だったか、一般電話をした場合との差額が示されます。
留守電は20件まで登録可能、録音時間は90秒なので、留守電機能が充実しているIP電話アプリをお求めの方にもおすすめです。
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- ISMS
- 通信の暗号化
- 二要素認証・二段階認証
- 電気通信登録事業者
FleaLineは、IP-PBXをSaaSプラットフォームで提供している企業向けIP電話アプリです。これまで法人向けの電話では構内交換機が必要でしたが、このアプリを使えばそうした設備や工事は必要ではありません。外線、内線を自在に共有、制御できるのでオフィスでの使用に重宝するでしょう。
留守番電話サービス、転送サービス、電話番号案内サービスなどさまざまな機能も搭載しているので大変便利です。
3.IP電話アプリを比較
IP電話アプリの機能を一覧表で比較します。内容をよく見比べてベストなIP電話アプリを見つけて下さい。
3-1.機能で比較
留守番電話機能搭載の有無
各IP電話アプリの留守番電話機能搭載の有無は次の通りです。
アプリ名 | 留守番電話機能搭載の有無 |
---|---|
My050 | × |
G-Calll 050 | ◯ |
050plus | ◯ |
FleaLine | ◯ |
LaLa Call | ◯ |
Viber | ◯ |
着信転送機能の有無
着信転送機能の有無は次の通りです。
アプリ名 | 着信転送機能の有無 |
---|---|
My050 | ◯ |
G-Calll 050 | × |
050plus | × |
FleaLine | ◯ |
LaLa Call | ◯ |
Viber | ◯ |
4. IP電話アプリを使うメリット
現在、IP電話アプリが多くの運営会社から提供されていますが、そもそもIP電話アプリを使うとどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは3つのメリットをお伝えします。
4-1.メリット①通話料が安い
IP電話は一般的な電話に比べて通話料は安いです。特に長距離通話はお得で、日本全国どこにかけてもIP電話なら3分8円程度で通話できます。
それに対し、一般電話の場合は市外通話など一定区域を外れると90秒20円に値上がりします。さらに県外100km超えのエリアでは22.5秒で80円かかるので、この比較だけでもいかにIP電話がお得かお分かり頂けるでしょう。IP電話アプリは他県など遠距離通話が多い方には断然おすすめです。
4-2.メリット②電話回線がいらない
IP電話はインターネット回線を利用して通話を実現するので、電話回線を引く必要がありません。電話加入権を取得する必要もないので費用もかかりません。インターネットを使うのでパケット通信料はかかりますが、定額制にしていれば問題ないでしょう。
また、電話回線がいらないため、離席中にPCの資料を見ながらIP電話で通話できるので、オフィスでは重宝します。今現在、電話回線を引いていない、もしくは回線を増やしたいけどこれ以上は無理という方は、IP電話アプリの導入を検討しても良いでしょう。
4-3.メリット③電話番号050同士なら通話無料
IP電話は電話番号が050同士なら通話量は無料です。同じVoIPの基盤を使っていれば、異なるプロバイダでどれだけ話をしても無料なので、コミュニケーションの多いオフィスでは重宝します。
支店間の通話はもちろん国際電話でも無料で通話ができるので、通信費の大幅削減を実現できます。社内の通信費がかさんで経営上負担が重い場合は、IP通話通信網に統合することで費用削減を目指せるでしょう。
5.IP電話アプリを使うデメリット
IP電話アプリを使うと料金面では大きなメリットがありますが、良いことばかりではありません。IP電話にも少なからずデメリットがあり、利用に際しては次の3つの点に注意が必要です。
5-1.デメリット①フリーダイヤル/FAXが使えない
IP電話アプリは、0120から始まるフリーダイヤルを使えません。電話回線を引いている場合は固定電話から電話すれば良いのですが、電話回線を引いていない場合はフリーダイヤルにかける手段がないので、いざというときに不便です。
もし、その宛先に通話をするとしたら有料の電話番号にかけるしかないので、頻繁にフリーダイヤルに電話をする場合はおすすめできません。ちなみに携帯電話もフリーダイヤルには電話ができないので、携帯とIP電話しかない場合は注意が必要です。
また、IP電話アプリはFAXの使用ができません。FAXを使うには固定電話回線が必要なので、オフィスで使う場合は固定電話と併用するのがベストです。
5-2.デメリット②緊急通報電話ができない
IP電話アプリからは、「110番(警察)」「119番(消防)」などの緊急通報電話ができません。実はこれらの緊急通報電話はNTTが提供しているシステムなので、電話回線がないと連絡ができないのです。
ただし、最寄りの警察署・交番、消防署に普通に電話をかけることは可能です。もしIP電話しかなく、何か犯罪に巻き込まれたり、急病人が発生したなど、緊急事態に直面したときは、緊急通報電話を使うのではなく、直接最寄りの警察署・交番、消防署に連絡を入れて下さい。
5-3.デメリット③音質など通話品質に問題が発生することがある
IP電話アプリは、インターネット回線を通じて通話を行うので、回線状況によっては音質など通話品質に問題が発生することがあります。
また、IP電話は旧式のADSL回線を使うことが多いので、NTTの固定電話に比べるとクオリティは落ちる印象はあります。しかし、ひかり回線を使っているものであれば、固定電話並みの通話品質を実現できるでしょう。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。IP電話アプリを使えば、格安に電話をかけられます。
今回紹介したIP電話アプリはいずれも評判の高いものばかりですが、ニーズによって使うべきアプリは異なります。
IPアプリを選ぶ際は、料金、機能、掛け合わせのサービスの3つのポイントを押さえて、ぜひニーズに一番合うサービスを見つけて下さい。気になるIP電話アプリがある際は、ぜひコンシェルジュに相談してみてください。
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